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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

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待望のアウェイ初白星!



文字どおりチーム一丸となって手にした今シーズンのアウェイ初勝利だ。大宮アルディージャの猛攻を受けながら、ジェフはピッチに立つ選手全員が最後まで身体を張り、ゴールを守り抜いた。この勝利には、勝点3以上の価値があるに違いない。

フアン エスナイデル監督は、この日もメンバー構成に手を加えて“先手”を打った。スタメンは3-4-2-1の布陣。GKはロドリゲス。最終ラインは鳥海晃司、近藤直也、増嶋竜也の3人。中盤の右サイドに茶島雄介、左サイドにホルヘ サリーナス、ダブルボランチに熊谷アンドリューと小島秀仁を配置。2列目には右に山本真希、左に矢田旭を並べ、1トップにラリベイが位置した。

立ち上がりの主導権を握ったのは大宮だった。7分にはMF嶋田慎太郎、11分にはFWロビン シモヴィッチがシュート。いずれもゴールの枠を外れたが、ジェフは押し込まれる時間が続いた。

それでも、18分の決定機はシモヴィッチのヘディングシュートをGKロドリゲスがスーパーセーブ。守勢を強いられたジェフは25分を過ぎたあたりから少しずつペースを握り始めたが、なかなか決定機を作ることができず、33分と39分には立て続けにゴールに迫られピンチを迎えた。

攻撃面でインパクトを残せなかった前半は、スコアレスのまま終了。後半も立ち上がりから相手にチャンスを作られたが、その時間をしのぐと思わぬ形で先制ゴールが生まれた。

60分、左サイドで矢田からサリーナスへとパスをつなぎ、グラウンダーのクロスが入る。飛び込んだのは小島。ボールは走る小島の後方に流れたが、身体を巧みにコントロールして自分の前にボールを置き、飛び出したGKより早くシュート。うまくミートしなかったもののふわりと浮いたボールはGKを飛び越え、ゴールネットに吸い込まれた。

ゴールの直後、大宮はMF奥抜侃志に代えて左サイドにMFマテウスを投入。この交代で流れは一気に大宮に傾き、ジェフは防戦一方の展開を強いられた。

フアン エスナイデル監督は前線からの守備をリフレッシュするべく、73分にラリベイに代えてFW指宿洋史を投入。しかし、前半から長い距離を走っていた右サイドの茶島、さらに久々のスタメン出場となった山本が足をつり、マテウスには何度も突破を許して決定機を作られた。

しかし、78分にはマテウスのシュートをGKロドリゲスがファインセーブ。直後のCKから大宮の大前元紀にフリーの状態でシュートを放たれるが、これはゴールの枠を外れた。78分、ジェフは山本に代えてFW船山貴之を投入したが流れは変わらず、79分にはマテウスのシュートがポストを叩き、85分には再びGKロドリゲスがビッグセーブでチームを救った。

4分間のアディショナルタイムはどこまでも長く感じたが、チーム全員が身体を張って相手のシュートをブロック。粘りに粘って1点のリードを守り抜き、ジェフが勝点3を手にした。

指揮官が言う。

「我々のやりたいことをやめたとは一切言っていません。試合の中でそういう(守備的に戦う)判断をしなければならないこともあるし、大切なのは、それでも試合を支配することです。試合をマネジメントする、コントロールするということを学べば、もっと上にいけると思います」

今シーズン初のアウェイ勝利。そして、チーム一丸となってつかみ取った連勝。序盤戦の遅れを取り戻すこのチャンスをなんとしても活かし、勢いを止めることなく結果を積み重ねたい。