今シーズン初の3連勝と、それに伴う順位の上昇を見ていただけに、前節・アルビレックス新潟戦で喫した敗戦のショックは小さくなかった。
「期待が大きくかかった試合だったからこそ、かなり強いパンチを食らった」
フアン エスナイデル監督はそう振り返ったが、「ただ、それに関しては起き上がればいいだけの話」と言ってこう続けた。
「(横浜FCは)昨シーズンと少し違うようなイメージがあります。もしかしたら連動するプレーが昨シーズンより少し多いかもしれないですね。中盤もハードワークします。そういう意味では堅いチームだと思っています。彼らはやることがハッキリしています。良い印象があり、もちろんリスペクトも持っています」
今節の相手は横浜FC。第14節終了時点で6位と上位争いを演じているチームだ。指揮官の印象は昨シーズンとは異なるようだが、特に守備の安定感は増している印象で、まだ一度も連敗を喫していない。難しい相手だ。
横浜FCはジェフもオプションの1つとする3-5-2システムを採用している。3バックの前にアンカーを起き、両サイドには走力のある選手を配置。攻撃時は3バックのままだが、守備時には5バックに変形する。その連動は試合を重ねて精度が上がっており、前節はロアッソ熊本を相手に4得点を奪った。
また、レアンドロ ドミンゲスとイバのブラジル人2トップは抜群の破壊力を秘めている。4得点を記録しているイバの決定力の高さは周知のとおりだが、今シーズンは特にレアンドロ ドミンゲスのコンディションがいい。柏レイソル時代にJリーグMVPを受賞した司令塔の存在は、やはり脅威だ。
柏時代のチームメイトである近藤直也が言う。
「前線には、イバ選手や(柏在籍時代の)元チームメイトであるレアンドロ ドミンゲス選手など質の高い選手がいるので、注意をしながらやりたいです。良い時間帯で得点を取りつつ、守備は無失点を狙い、球際を激しくやっていくしかありません」
新潟戦の後半は、単調な攻撃に終止し、セカンドボールをほとんど拾うことができずにズルズルと押し込まれた。茶島雄介が言う。
「どの試合でもセカンドボールや球際が大事になります。それをいつでもやらなければいけません。(新潟戦では)結果に関わる場面で、自分も相手のシュートブロックにいけなかった。ゴール前でしっかりやることを突き詰めないといけません。まだシーズンは続くので、次の試合に向かってやっていくしかない」
重要なゲームを落とした後の一戦だからこそ、しかもアウェイだからこそ、ここが踏ん張りどころだ。まだシーズンの前半とはいえ、これ以上離されるわけにはいかない。
フアン エスナイデル監督もちろん新潟戦の敗戦は痛いです。期待が大きくかかった試合だったからこそ、かなり強いパンチを食らったと思っています。ただそれに関しては起き上がればいいだけの話です。選手に関しては良い状況ですし、良いトレーニングができたと思います。
(横浜FCは)昨シーズンと少し違うようなイメージがあります。もしかしたら連動するプレーが昨シーズンより少し多いかもしれないですね。(昨シーズンまでジェフに在籍していた)北爪健吾選手の調子がいま良さそうなので、本当に嬉しく思います。素晴らしい人であり素晴らしい選手でもありますし、嬉しいです。逆にいえば、彼のサイドというのは危険だということです。あとは2人のフォワードも素晴らしいですし、連動もうまくできていて、中盤もハードワークします。そういう意味では堅いチームだと思っています。彼らはやることがハッキリしています。良い印象があり、もちろんリスペクトも持っています。
ロドリゲス(試合に出場してもしなくても)まずは強いメンタリティーを持っていないといけないということと、トレーニングでも常にベストを尽くすということが大事です。どのチームにとっても、アウェイゲームで結果を出すというのは非常に難しいことです。なので、結果を求めるには集中力や、強い戦う姿勢がより大事になってきます。アウェイでは、ホームで戦うときほど前からプレスをかけないという戦い方が多いですが、どんな戦い方をするにしろ、誰が先発で出るにしろ、自分の出番がきたときにベストを尽くせる状態でいるということが何より大事です。相手がどうであろうが、まずピッチに入るときには自分たちの戦いに集中しなければいけません。
前節(新潟戦)は勝てませんでしたが、自信を取り戻すに良い機会だと思うので、(次の横浜FC戦は)今までの良い結果が出たアウェイゲームと同じような激しい戦いをして、ぜひ勝点3をもぎ取りたいです。
近藤 直也(新潟戦の)前半は、試合を支配してチャンスも作れていました。後半はリズムが相手に行き、自分たちの流れを作れませんでした。ロングボールも多くなり、それを拾うこともできず主導権を握られてしまいました。90分間、主導権を握りたいですし、相手のリズムになったときに細かいポジショニングでの修正を全員が共有できれば、失点も少なくなると感じます。
(横浜FC戦は)連敗は許されない試合です。昨シーズンの試合(第9節)も前半は良かったのに、後半に(横浜FCの)スーパーゴールで負けてしまいました。前線には、イバ選手や(柏在籍時代の)元チームメイトであるレアンドロ ドミンゲス選手など質の高い選手がいるので、注意をしながらやりたいです。良い時間帯で得点を取りつつ、守備は無失点を狙い、球際を激しくやっていくしかありません。
茶島 雄介(新潟戦を振り返ると)前半は良かったのですが、後半、長いボールが増えてそれを拾われて(新潟に)攻撃されてしまい、修正ができませんでした。中盤で拾えなくなり、ラインを上げられず、セカンドボールも蹴ってしまいました。ボールを拾えれば問題ありませんが、相手の攻撃が続いてしまった。前半のサッカーを継続しなければいけません。
(横浜FC戦に限らず)どの試合でもセカンドボールや球際が大事になります。それをいつでもやらなければいけません。(新潟戦では)結果に関わる場面で、自分も相手のシュートブロックにいけなかった。ゴール前でしっかりやることを突き詰めないといけません。まだシーズンは続くので、次の試合に向かってやっていくしかないと思っています。
清武 功暉(新潟戦は前半開始早々の途中出場となり)結構きつかったですが、前半はそれなりにできたという感覚はありました。(後半は)自分自身はシュートに絡めませんでしたし、全然ダメでした。もっともっとコンディションを上げないといけないと思います。
(次の相手・横浜FCも)新潟のターレス選手のように前線で起点となれる選手がいるので、そこのセカンドボールなどをもっと意識して臨みたいと思います。シーズンのスタートが良くなかったぶん早めに巻き返しておかないと、また昨シーズンみたいに後半きつくなってしまう。本当に厳しく落とせない試合が、これから続くと思います。
船山 貴之(新潟戦を振り返ると)前半が良かっただけに、悔しい試合となりました。「このまま行けるだろう」と油断があったのかもしれませんが、(新潟は)その小さな油断を突いてくるのがうまいチームで、(ジェフに)隙があったのかもしれません。(勝ち癖が付き始めてきて)ここ最近は“耐えられる力”も付いてきましたが、まだまだ足りないということで反省をするしかありません。
(横浜FC戦に向けては)相手のスタジアム(ニッパツ)の雰囲気は良いですし、自分としてはフクアリと変わらないイメージです。サポーターの皆さんもたくさん来てくれると思うので、ホームゲームのようにプレーできるだろうと思っています。
ラリベイ(新潟戦は)自分のリーグ出場50試合目の試合でゴールを決めることができたのは良かった。前半のような戦いをしていれば、もう1点は奪えたと感じます。(為田選手のアシストについて)彼はアシストが得意な選手です。相手のゴールキーパーも良いポジションを取っていたのですが、為田選手が質の高いボールを蹴ってくれたので決めることのできたゴールでした。ただ、前半のような戦いが後半にできなかったことが残念です。
原因は一つではありませんが、(横浜FC戦に向けて)もう一度自分たちの悪かった点を修正して、我々が新潟戦の前半のような良い戦いができることを証明しなければいけません。1試合1試合が大事なので、しっかりと戦っていきたいと思っています。
[前節の結果/横浜FC]横浜FC 4-2 熊本
[前節の布陣/横浜FC][前節の布陣/ジェフ][最近の戦績/横浜FC]04/22 横浜FC 0-0 栃木
04/28 横浜FC 1-0 徳島
05/03 讃岐 1-2 横浜FC
05/06 町田 1-0 横浜FC
05/12 横浜FC 4-2 熊本
[過去の対戦成績]2017/11/19 千葉 2-1 横浜FC
2017/04/22 横浜FC 4-0 千葉
2016/07/31 横浜FC 2-1 千葉
2016/03/13 千葉 1-0 横浜FC
2015/08/23 横浜FC 0-1 千葉
2015/05/03 千葉 3-0 横浜FC