唯一のネガティブな点は、結果だけです。最後の15分くらいはあまり良くなかったので少し残念に思いますが、本当に素晴らしい試合をしてくれたと思います。いい試合をしました。ただ、サッカーはいつも公平な結果に終わるわけではありません。そういう意味では、今日の結果は不公平と言えるかもしれません。最後の時間帯で相手にやらせすぎないという修正点はありますが、我々は勝利に値する試合をしました。こういう試合をすれば、もっと多くの勝利を挙げられると思います。

―― 選手交代について少し迷われている様子が見えました。

交代に関しては、そこまで満足できていません。もっと別のことができたかもしれないと思っているところもあります。（3バックへの変更については）相手がシンプルで直接的な攻撃をしてきたこともありますが、センターバックを増やすかどうかについては迷っていました。あまりうまくいかなかったかもしれません。

1点目はトシ（高木利弥）からすごくいいボールがきたので、僕は合わせるだけでした。前節もすごくいいボールが来ていたんですが、僕がそこに入れていなかった。今日はそこを意識していたし、信じて飛び込めばいいボールが入ってくる。そこはすごく良かったと思います。ただ、とにかくチームの勝利につながることが大事だし、そういう意味では誰が点を取ってもいいと思っています。2点取れたことは嬉しいですが、これをチームの勝利に結びつけたいですね。

山口は上位のチームだったので、そういう相手に対してホームでしっかりと戦えることを示せたことは大きいと思います。最後に点を取られるまでは僕らの試合だったと思うし、いいゲームができていました。これを自信につなげたいと思います。

自分たちの狙いどおりのサッカーができました。前の2人が高い選手なので、サイドを崩せばゴール前で有利になれる。そういう意味で、今日はサイドチェンジからチャンスを作っていたし、理想的と言えるゴールでした。タカ（船山貴之）が下りてきて、その裏に入ったイブ（指宿洋史）やホアキン（ラリベイ）がしっかりとキープできていました。その結果として、全体でいい押し上げもできていたので、ビルドアップも問題なかったと思います。

もちろん、3点目、4点目を奪えるチャンスがあったことを考えれば、それを決めきれなかったことは課題です。でも、全体的にポジティブに捉えていい試合だったと思いますし、自信を持っていいと思います。

前半は相手が前からプレスに来ることがわかっていたので、それを外して逆サイドに持っていくという狙いがハマりました。1点目もそういった形で僕のところにパスが来て、前を向いた状態から“タメ”を作って逆サイドに展開することができました。今日はいい流れの中でサイドチェンジができていたので、勝負し切るという意識は強く持っていました。

仕方ない部分もあると思うのですが、今日はいい流れを作れていたからこそ、いつもより全体的に運動量が多かったと思います。僕らが前がかりになるシーンも多かった分、相手のカウンターに対してはもう少しうまくケアしたかったですね。今日の試合に関しては、3点目を奪うチャンスがたくさんあった中で、それを決めることができずに追いつかれてしまったところにあると思います。でも、内容的にはポジティブに考えていい試合でした。