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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

PK戦の末、3回戦進出。



ラインメール青森をフクアリに迎えた天皇杯2回戦は、延長戦を含む120分間のゲームを戦い終えて2-2のドロー。7人目までもつれたPK戦を5-4で制し、ジェフが3回戦に駒を進めた。

先週末のリーグ戦から全選手を入れ替えたスタメンは、4-2-3-1の布陣からスタートした。GKは佐藤優也。最終ラインは右から溝渕雄志、鳥海晃司、エベルト、そして待望の戦線復帰を遂げた乾貴哉の4人。ダブルボランチに佐藤勇人とホルヘ サリーナスが入り、2列目の右にゲリア、左に為田大貴、トップ下に清武功暉を配置。1トップには古川大悟が入った。

カテゴリーが下の相手とのトーナメント戦が難しいゲームになることは、もちろん十分に理解していた。しかしジェフは、最も避けなければならないパターンで先制点を献上し、厳しい展開に追い込まれることになる。

開始直後の3分、右サイドから仕掛けた攻撃はコンビネーションが噛み合わず、ボールを失ってカウンターを招いた。これを阻止することができず、青森のMF太田徹郎にゴールを奪われて1点のビハインドを負った。

溝渕が振り返る。

「1失点目については、相手がカウンターを狙っているのがわかっている中で、僕自身もプレーに連係のミスから迷いが出てボールを奪われてしまって。そこから相手の前線に起点を作られてカウンターを受けるというシーンだったので、僕のプレーとしてはシンプルにやりきっていれば問題なかったし、あの1点でゲームを苦しくしてしまったので反省しなければならないと思います」

守備の意識を高めてカウンターを狙う青森に対し、ボールの主導権を握ったジェフはパスをつないで攻撃の糸口を探った。前半30分過ぎにはフォーメーションを4-3-3に変更。清武を右FWに置き、前線に厚みをもたせて起点を作ろうとした。しかし青森の最終ラインも組織的な守備でこれに対応。決定機を作れないまま前半が終わった。

迎えた後半、フアン エスナイデル監督は60分に古川に代えてFW指宿洋史、63分には溝渕に代えてMF矢田 旭を投入した。この交代が奏功して次第にチャンスが増えると、74分に途中出場の指宿が同点弾。左サイドから上がったクロスをヘディングで合わせた。

80分、指揮官は乾に代えてFWラリベイを投入し、攻撃を加勢。しかし追加点は生まれず、試合は1-1のまま延長戦に突入した。延長前半開始と同時に、サリーナスに代わってDF高木利弥が投入された。

99分に勝ち越しゴールを奪ったのはジェフだ。高木の投入で活性化された左サイドからチャンスを作り、為田がクロス。ゴール前のこぼれ球に反応した清武がボレーシュートを叩き込んだ。

「タメ(為田)がクロスを上げる時にラリベイとイブ(指宿)がちゃんと詰めていたので、一歩引いたところで待つことができました。焦らずにしっかり蹴ることができたと思います」

これで決着かと思われたが、試合時間が残り10分を切った110分に再び失点。試合は2-2となって勝敗の行方はPK戦に委ねられ、7人目までもつれたPK戦で5人が成功したジェフが勝利を収めた。

指揮官が言う。

「まず、何より勝ち進んだことが大切だと思います。こういう大会で勝ち進むことが難しいことは私自身も理解しています。ただ、次の試合も勝ち進みたいのであれば、今日の内容を大幅に改善しなければなりません」

3回戦の相手はヴィッセル神戸。7月11日に行われる。