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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

終盤の劣勢を切り抜けて3試合ぶり勝利!



「勝つことが大切だった」

試合後のフアン エスナイデル監督は、この言葉を繰り返した。

ホーム・フクアリに愛媛FCを迎えた第19節は、2-1で勝利。2点のリードで迎えた試合終盤に相手の猛攻を受けたものの、反撃を1点に抑えて勝点3をつかみ取った。

スタメンは4-4-2の布陣。GKはロドリゲス。最終ラインは右から溝渕雄志、近藤直也、増嶋竜也、高木利弥の4人。中盤の中央で佐藤勇人と熊谷アンドリューが並び、右に船山貴之、左に為田大貴が位置。最前線にはラリベイと指宿洋史が並んだ。

主導権を握ったのはジェフだ。5分にはカウンターからチャンスを演出。ラリベイのポストプレーから縦につなぎ、船山を経由して為田へ。フィニッシュに結びつけることはできなかったが、テンポのいいカウンターでリズムをつかんだ。さらに、7分には佐藤勇人のサイドチェンジから溝渕がクロス。13分にはラリベイがヘディングシュートを放つが、これは愛媛のGK岡本昌弘のビッグセーブに阻まれる。

ところが、15分を過ぎたあたりから前線からのプレスがハマらず、中盤の守備で後手に回る時間が続いた。佐藤勇人が振り返る。

「ピッチ内での感覚としては、プレスに行っても『間に合わない』と判断せざるを得ない局面が多かった気がします。相手はウチをよく研究していて、ボランチの脇のスペースでパスを受けようとする動きがうまかった。GKのグッピー(岡本)が直接MFにパスをつなぐことも多く、それによってウチの2トップが置き去りにされてしまうパターンを作られてしまいました」

だからこそ、41分に奪った先制点には大きな意味があった。FKを最初に競り合ったのは近藤。そのこぼれ球に反応した高木のシュートは一度は相手にブロックされたが、再び目の前に転がったボールに素早く反応して押し込んだ。本人が言う。

「最初のシュートをブロックされて、でもこぼれてくることがわかっていたので、押し込むことができてよかったです。打てば抜けると思っていたので、GKの動きはあまり見ていませんでした」

迎えた後半、フアン エスナイデル監督は立ち上がりから佐藤勇人に代えて矢田旭を投入。ボール支配率を高め、攻撃のテンポを変えることで再び主導権を引き寄せると、60分には待望の追加点が生まれる。

相手のスローインにプレスをかけてボールを奪った指宿が、ドリブルで相手を引きつけてラストパス。並走したラリベイが落ち着いてゴール右隅に流し込み、ジェフがリードを2点に広げた。

しかし、課題はやはり“終わらせ方”にあった。ラストの10分間は選手交代によって運動量を高めた愛媛を相手に防戦を強いられ、アディショナルタイムの90+1分に強烈なミドルシュートから失点。その後もセットプレーからピンチを招くなど、厳しいシーンが続いた。勝利を奪ったとはいえ、やはり早急に改善しなければならない。

3試合ぶりの勝利を手にしたジェフは、アウェイ連戦に臨む。前半戦最後の2試合の相手は、松本山雅FCと栃木SC。後半戦を見据えれば、なんとしても勝点6を持ち帰りたい。