好機を生かせず３連敗。

連敗脱出を目指して臨んだカマタマーレ讃岐戦は、多くのチャンスを作りながら２点目を奪えず、１－２の黒星に終わった。

スタメンは４－２－３－１の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から鳥海晃司、近藤直也、増嶋竜也、乾 貴哉の４人。ダブルボランチに熊谷アンドリューと小島秀仁が並び、２列目は右に茶島雄介、左に為田大貴、トップ下に船山貴之が位置。１トップにラリベイが入った。

突発的な大雨が降ったゲームの立ち上がり、ジェフは主導権を握りながらも攻め手を欠いた。

最初のチャンスは10分。左サイドから為田がクロスを上げ、走り込んだ船山がボレーシュートを放つ。14分には再び為田が左サイドを突破してチャンスを作り、15分にもカウンターからチャンスを演出。しかし、優勢に見えたこの時間帯の直後、ジェフは相手のカウンターから右サイドを突破され、グラウンダーのクロスを原一樹に押し込まれて先制点を献上した。

右サイドバックに入った鳥海が振り返る。

「慣れないポジションではあったので、守備で貢献して無失点で終わりたいと思っていました。でも、結果的に２失点してしまっているのですごく残念です」

自陣に構えて組織的に守る讃岐に対し、ジェフはなかなか突破口を切り開けなかった。それでも、時間を追うごとに相手を揺さぶり、少しずつだがゴール前でのチャンスを増やし始める。26分には為田がキレのあるドリブル突破からシュート。31分には小島のクロスからラリベイがシュートチャンスを迎え、32分には茶島がミドルシュートを放った。さらに、33分には熊谷のアーリークロスを増嶋がヘディングで落とし、ラリベイと船山が立て続けにシュート。前半終了間際にはCKからラリベイがヘディングシュートを放ったが、GKの胸に吸い込まれた。

ラリベイが言う。

「今日のゲームについては、十分に勝てる内容でした。ただ、相手の最初の攻撃で１点を取られてしまい、我々は多くのチャンスがありながら、なかなかゴールを奪うことができませんでした。ただ、サッカーとはそういうもので、どんなにいいサッカーをしても、多く失点したほうが負けてしまいます」

迎えた後半、立ち上がりの49分。ジェフは再び讃岐のカウンターを受け、左サイドからのクロスを重松健太郎に押し込まれて２失点目を喫する。それでも、54分、茶島に代えて工藤浩平を投入するとシステムを４－３－３に変更。攻撃にアクセントが生まれ、直後の56分には左サイドを突破した乾のクロスからラリベイがゴールを奪う。１点差に迫り、さらに攻勢を強めた。

70分前後は完全にジェフの時間帯だった。その勢いを加速させるため、72分には船山に代えて清武功暉、75分には小島に代えて指宿洋史を投入。システムを４－４－２に変えて相手ゴールに迫った。しかし、多くのチャンスを作りながらも最後までゴールを奪うことはできず、１－２のまま試合終了。シーズン後半戦初戦からの連敗は「３」となった。

ベンチで指揮権を握ったギジェルモ ヘッドコーチが振り返る。

「結果は残念です。勝てるゲームだったと思いますが、結果だけがついてこなかったという印象です。相手は決めるべきところで決めて、２失点しました。我々は立ち上がりから主導権を握って攻めようとしていましたが、なかなかそれがうまくいかなかった」

次節は７月25日。ホーム・フクアリにヴァンフォーレ甲府を迎える。