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2018 SEASON MATCHES試合日程・結果

SEASON

手応えを感じる“ジェフのゲーム”



モンテディオ山形をホームに迎えた第37節、ジェフは終始安定した試合運びで勝利を手にし、フクアリでは7月25日のヴァンフォーレ甲府戦以来となる白星を挙げた。

スタメンは4-3-3の布陣。GKは大野哲煥。最終ラインは右からゲリア、近藤直也、エベルト、下平 匠の4人。アンカーのポジションに熊谷アンドリューが入り、その両脇に小島秀仁と矢田 旭が位置。3トップは右に町田也真人、左に船山貴之、中央に指宿洋史が入った。

立ち上がりから“狙い”がハマったゲームだった。

5バック気味に構えて守る相手に対して主体的にボールを動かし、サイドを起点に中央、縦と小気味よくパスをつないで相手を揺さぶった。最終ラインを高く保つことで全体のコンパクトさを維持し、ボールを奪われてもすぐに切り替えてプレスに走る。それを徹底することができたからこそ、セカンドボールの争奪戦を優位に進め、必然的に“自分たちの時間”が増えた。

特に、左サイドで起点を作って右サイドに展開する流れから多くのチャンスを作った。立ち上がりの3分にはCKからチャンスを作り、矢田のクロスをエベルトがヘディングシュート。6分には町田のスルーパスに反応したゲリアがクロスを入れてチャンスを作った。

先制点は12分。左サイドからのクロスを指宿がヘディングで折り返し、ゴール前に飛び込んだ町田がヘディングシュート。これがゴール右隅に決まりジェフがリードを奪った。

町田が振り返る。

「ボールがこぼれることを期待していました。イブが落として、ボールが来て、「あのへんに打ちたいな」と思っていたところに飛んでくれて。自分の感覚ではよくわからなかったけど、うまくいきました」

カウンターを狙う相手の攻撃に対し、守備陣も終始冷静に対応した。20分にはピンチを迎えたが、これはGK大野がスーパーセーブ。流れを失うことなく再び攻勢を強め、38分にはCKのチャンスから矢田がシュート。40分には船山がボレーシュートを放つなど相手を押し込んだ。

そして迎えた前半終了間際の45分、ペナルティーエリアの外から小島がゴール方向に転がる縦パスを入れると、飛び込んだ指宿と矢田は惜しくも合わせられなかったものの、その動きがフェイントとなる形でそのままゴールへと流れ込む。結果的に決勝点となったこのゴールの意味は大きかった。

迎えた後半もアグレッシブな攻撃姿勢を貫いたジェフは、54分にPKから失点を喫したもののチャンスを作り続けた。61分にはタイミングのいい飛び出しでチャンスを作った熊谷が横パス。走り込んだゲリアが強烈なシュートを放ち、69分からは船山のシュートを機に何度も相手ゴールを脅かす連続攻撃を仕掛けた。さらに、73分には近藤のヘディングシュートがクロスバーを叩き、78分には矢田、82分にはゲリアのチャンスメイクからエベルトがビッグチャンスを迎えた。

近藤が振り返る。

「自分たちで最後までわからなくしてしまったゲームでした。3点、4点と取れるチャンスがあったので、そこのところの勝負強さをもう少しつけないと。後半は少しバタバタしてしまったので、自分を中心に落ち着けることができたら良かったと思います。ただ、全体的には終始優勢だったし、いい試合だったという手応えがあるので評価していいと思います」

指揮官も手応えを口にした。

「不必要に苦しんでしまった部分もありますが、勝つためのサッカー、勝つためのプレーをしたと思うので、もっと落ち着いた内容の試合にするべきだったと思います。ただ、勝つことが大事でしたし、いい試合をしました。そういう意味では満足しています」

次節の相手は大分トリニータ。久々に手にしたホーム戦勝利の勢いをそのままに、今シーズン初となる3連勝を狙いたい。