決定力を欠き、完敗。

J1昇格の可能性が消滅し、迎えた第39節。連敗を避けて1ポイントでも多くの勝点を積み上げたいジェフだったが、FC岐阜を相手にゴールを奪うことができず、0-2と完敗を喫した。

スタメンは4-2-3-1の布陣。GKは大野哲煥。最終ラインは右からゲリア、近藤直也、鳥海晃司、乾貴哉の4人。ダブルボランチに熊谷アンドリューと小島秀仁が並び、2列目は右に茶島雄介、左に為田大貴、トップ下に矢田 旭が位置。1トップに船山貴之が入った。

立ち上がりから立て続けにCKを奪うなど攻勢に出たジェフは、久々のスタメンとなった乾が5分にヘディングシュート。13分には右サイドに流れた船山のクロスに為田が飛び込むがわずかに届かず、14分には左サイドから為田、船山とつなぎ、最後は茶島がシュートを放ったが左にはずれた。

左サイドの為田、右サイドの茶島が積極的に仕掛けてチャンスを作ったが、決定力を欠いてゴールを逃す時間が続くと、試合の流れは徐々に相手に傾き始める。22分にはジェフの左サイドからクロスを上げられ、岐阜のMF風間宏矢が決定的なヘディングシュート。岐阜はカウンターのチャンスから右サイドに張るドリブラー・田中パウロ淳一にボールを集めてチャンスを作り始めた。

均衡が破られたのは35分。ジェフの右サイドからパスをつながれ、MF宮本航汰のラストパスを受けたライアン デフリースに流し込まれる。先制点を奪われたジェフは相手の勢いに押されて守勢に回り、その後も押し込まれる時間が続いた。

迎えた後半、ジェフは再び立ち上がりからチャンスを作るが、48分、49分と続いたチャンスを決めきれず、前半終了間際と同様の停滞感が漂い始める。フアン エスナイデル監督は62分に為田に代えてMF町田也真人を投入。68分には矢田のロングパスから茶島が仕掛け、クロスに飛び込んだ船山がシュートを放つがこれもわずかにゴール右に外れた。

スコアが動いたのは、反撃を試みてラリベイを投入した直後の73分。カウンターを受けると岐阜の風間宏矢にスルーパスを通され、ライアン デフリースにこの日2点目となるゴールを奪われた。

85分にはゲリアに代えて工藤浩平を投入するが、状況の打開には至らず。最後までゴールを奪えなかったジェフは0-2のまま敗れ、大分トリニータ戦に続く連敗となった。

フアン エスナイデル監督は敗因をこう語った。

「今日も今シーズンを通して似たような試合をしてしまいました。時間帯によってはいい攻撃、いい守備ができていたと思います。ただ、チームが崩れてしまったり、幼稚なミスが続いてしまった時間帯もありました。それによって相手を勢いづかせてしまいましたし、我々も攻撃の部分で決定率が良くなかった」

次節はホーム・フクアリに戻って徳島ヴォルティスを迎える。残り3試合。意地を見せる90分にしたい。