難しいタフな試合でした。ケガ人が出たところで交代せざるを得なくなりましたし、プランを変更せざるを得なかったこともあります。先週末の柏レイソル戦で少し消耗していたこともあるかもしれません。ただ、大切なのは負けないことです。もちろん誰もが勝ちたいと思いますが、チームとしていい仕事をしましたし、次の試合につながると信じています。

―― 無失点で終えたことについての評価と、一方で攻撃面における課題について感じたことがあれば教えてください。

無失点という結果にはもちろん満足しています。攻撃は心配していません。大丈夫です。こういう展開のゲームは、昨シーズンだったら負けていたかもしれません。そういう意味でも負けないことが大切。シュートチャンスやゴールチャンスは必ずこれからも訪れます。だから心配していません。

―― 前半から我慢する時間帯がありました。

ゲームの中には守る時間も攻める時間もあります。ボールを持って守ることもできますよね。確かに少し良くなかったかもしれませんが、別の方法で守備をすればいい。それに関してはうまくできていたと思います。この難しいスタジアムで多くのチームが負けていることを知っていますから、そういう意味で、難しい試合を乗り切ったと思っています。

相手のボールの回し方がすごくうまかったので、後手に回ってしまったところもありました。ただ、ゼロで抑えたことをプラスに捉えたい。相手の時間帯が続きましたけど、それによって、攻守両面でチームが崩れないように。攻め込まれるシーンは多かったけど、そうした意識を持って最後まで守りきれたことは大きいと思います。

もちろん、まだまだ足りないところも多いと感じた試合でした。そういうところをしっかりと改善して次の試合に臨みたいと思います。

ゲームが拮抗していたので、まずは失点しないことを意識してピッチに入りました。何度か危ないシーンもありましたけど、チーム全員で身体を張って守ることができた。そこはポジティブに捉えていいと思うのですが、その分、チーム全体の重心が後ろに下がりすぎて前への力が劣っていたと感じるので、そういう意味でのバランスはあまり良くなかったのかなと思います。

後半はできるだけ相手がやりづらいポジションを取って、自分のところでボールを奪えればチャンスを作れると思っていました。もう少しチーム全体で意識を統一して、相手の攻撃を中に入れさせずに、外に弾き返すことができればもっと良かったのかなと思います。次節はホーム開幕戦なので、もっと勢いのあるゲームを見せなきゃいけない。ハイプレスやゴール前の迫力がこのチームの魅力だと思うので、そこをしっかり発揮できるように準備したいと思います。

難しい展開での途中出場でしたけど、開幕戦ということもあるし、まずは前半を無失点で終えようと考えていました。（相手の）ワイド（の選手のマーク）があいていたので、そこをしっかり捕まえようと。後半はチームとして苦しい時間が続きましたし、なかなかチャンスを作れないゲームでした。自分たちの時間を作れなかったという印象です。

ただ、昨シーズンと違って、アウェイでのこういう試合で勝点を取れたことはすごく大きい。無失点を評価していいと思うし、チームとしてポジティブに捉えて試合を進められたと思います。内容は決して良くなかったけれど、結果には成長が感じられると思います。みんなで意識を変えようとしてきた部分でもあるので、今後もこういう試合を続けていけたらと思います。