ホーム開幕戦となったアルビレックス新潟戦。審判の笛が鳴った瞬間からアグレッシブに躍動した黄色のイレブンだったが、雨中決戦を1対4で落とした。
試合後、フアン エスナイデル監督は「攻撃的になりたかったために攻撃的な選手の人数を増やしましたが、それを実際にできるとは限りません。今日は中盤で負けてしまった所があります」と振り返った。
先発にはGKに佐藤優也。DFは右からゲリア、増嶋竜也、エベルト、下平匠が並び、中盤に熊谷アンドリュー、小島秀仁がダブルボランチで並び、中央には堀米勇輝。右のウイングに船山貴之、左のウイングにアラン ピニェイロが入り、1トップにクレーベが構える4-2-3-1の布陣でスタートした。
立ち上がりからジェフは攻守の切り替えが速くボールを奪い返すと縦方向を目指した。セットプレーでのチャンスが続くと16分のコーナーキックではエベルトのヘディングシュートは相手キーパーの正面となった。
サイド攻撃の連係も良く、タッチライン際で船山が足の裏を使いフリック。走り出していた小島がクロスを送るなど徐々に新潟ゴールに近づいた。
しかし30分、田中達也にミドルシュートを捻じ込まれ失点。ここで新潟の猛攻を受けるが我慢強い守備でピンチを耐え凌ぎ苦しい時間を乗り切り反撃を試みた。
そして、後半がスタートするとアラン ピニェイロを中央に配置し追撃態勢を整える。ジェフは試合のペースを握るとサイドに回った堀米が鋭いアーリークロスを入れ得点機の創出を図った。
59分には下平に代え乾貴哉を投入。その5分後には強烈なミドルシュートを狙うなど積極性が目立った。
終盤に入り69分には船山に代わり田坂祐介をピッチに入れるが、その1分後、左サイドを深くエグられると高木善朗に決められてしまう。
このままでは終われないジェフは74分、コーナーキックのチャンスを得ると増嶋がピタリと頭で合わせて1点差に迫り反撃の狼煙を上げた。
得点を演出した堀米は言う。
「セットプレーで取ることも大事になるとも考えます。個人としてはスタートポジションから相手の形を見て、勇気と自信を持って絡んでいかなければ相手は崩れません。アイデアをもってプレーをしたいと思います」
指揮官は最後のカードとしてゲリアから工藤浩平にチェンジ。ゴールを求め敵陣内でプレーを進める。
しかし、89分、矢野貴章に追加点を決められると、90+5分には新井直人にダメ押し弾を決められ、試合を終えた。
クレーベは「サポーターには雨の中、勝利をプレゼントできず申し訳ないと感じています。次の試合では必ず勝利をプレゼントできるように頑張りたいです」と次戦に向け決意を語った。
2019シーズンは、まだ始まったばかりだ。チームはここから巻き返しを図っていく。