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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

数的不利を跳ね返せず、5失点大敗。



ショックの大きい黒星だった。レノファ山口FCをフクアリに迎えた第3節、ジェフは5失点を喫して大敗した。

スタメンは4-2-3-1の布陣。GKは佐藤優也。最終ラインは右から田坂祐介、増嶋竜也、エベルト、下平匠の4人。ダブルボランチに佐藤勇人と熊谷アンドリューが並び、2列目は右サイドに堀米勇輝、トップ下に船山貴之、左サイドに為田大貴が位置。1トップにアラン ピニェイロが入った。

開始直後の劣勢は5分にチャンスを作ったことで跳ね返したかに思われたが、その直後、右サイドを突破されたジェフは鋭い弾道のクロスを放り込まれ、これがエベルトに当たってそのままゴールへ。最も失点を避けなければならない立ち上がりの時間帯に先制点を許した。

ジェフは10分、テンポのいいパスワークから最後は船山がボレーシュートを放ってリズムをつかみ始めた。守備におけるギアは一段階上がり、高い位置からプレスをかけて相手を押し込んだ。しかし迎えた14分、相手の足元に飛び込んだ堀米のスライディングタックルがレッドカードの判定。数的不利を強いられたジェフは“10人仕様”に慣れるまでにある程度の時間を要しながらも、前半のラスト10分間はパスで相手を揺さぶりながらゴール前に迫るシーンも作った。

前半は0-1のまま終了。フアン エスナイデル監督は後半開始と同時にアラン ピニェイロに代えてクレーベを投入した。

しかし、後半開始直後の48分、山口のCKは佐藤優也が相手選手と競り合いながら前方に弾いたが、こぼれ球を押し込まれて失点。以降は両者の打ち合いとなり、2分後の50分、ジェフはクレーベの加入後初ゴールで再び1点差に迫った。しかし、64分には中盤でボールを奪われてショートカウンターを受け、山口のMF田中パウロ淳一に豪快なミドルシュートを決められてまたしても2点差。71分には小島秀仁のクロスに船山が押し込み再び1点差としたものの、82分には飛び出した佐藤優也の頭上を超えるロングシュートを打たれ、これがポストに当たって跳ね返ったところを押し込まれた。さらに、2分後の84分にはオフサイドラインをかいくぐられるスルーパスを通され、5失点目。試合は2-5のまま終わり、ジェフの2連敗が決まった。

加入後初ゴールを決めたクレーベが言う。

「今日の試合に関しては逆転につながるゴールが求められていたので、ゴールを決めたことは良かったと思いますが、結果につながらなかったことはとても残念です。攻撃に迫力を持たせる動きはできたかもしれませんが、その後に失点してしまいましたし、とにかくチームとして逆転できなかった、そのためのゴールを決められなかったことがすべてだと思います」

もちろんショッキングな敗戦となったことは間違いないが、ポジティブな要素がなかったわけではない。「結果がすべて」と前置いた上で、下平が言う。

「1人少なくなっても、点差が開いてしまっても、あきらめている選手は1人もいなかったし、そういう気持ちを持ち続けられたゲームだったとは思います」

キャプテンの佐藤勇人も前を向いて言葉を続けた。

「これだけの失点をして2試合連続で負けているので、もちろん精神的なショックはかなり大きい。ただ、ここ2試合よりは内容的には下を向きすぎる必要はないと思っています。10人でも勝てるチームは勝てるし、そういうチームじゃないと上には行けない。だから、今日ここで起こったことから目を背けずに、みんなで考えて取り組みたいと思います」

開幕3戦勝利なし。第3節終了時点で順位表の最下位にいる。この現実をしっかりと受け止め、目を背けずに前に進まなければならない。