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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

勝利に対する欲求は、ピークに達している。

江尻篤彦新体制のジェフは、その初戦となった京都サンガF.C.戦で勝点1を獲得。ミスからの失点で先制を許したものの、チームは一体感を失わずに1点を追いかけ、同点ゴールを奪ってドローに持ち込んだ。

悲願の今シーズン初勝利を挙げることはできなかったが、メンタル的に難しい状況の中で先制を許し、18分にケガで小島秀仁を失うアクシデントに見舞われても大崩れせず、逆転のにおいさえ感じさせた勝点1を獲得できたことはポジティブに捉えられる。江尻監督は言った。

「選手たちは準備したことをきちんと遂行してくれたし、戦ってくれた」

その上で、こう続けた。

「当然、勝点3が一番のエネルギーになることは間違いありませんし、やれることは限られていると思っています。最後まで戦う、外に出てしまいそうなボールをマイボールにする、ゴール前で身体を張る、そういう小さなことの積み上げこそが大事だと思っているし、勝敗の分かれ目になってくる」

その言葉どおり、この1週間を「勝点3を取るための落とし込みをしました」と振り返る。敵地での戦いとなるが、勝利への機運、勝利に対する欲求はピークに達している。

もちろんアビスパ福岡もJ1昇格レースにおける有力な候補のひとつだ。昨シーズンは7位とプレーオフ出場を逃したが、戦力はリーグ屈指。戦前の予想では優勝候補に挙げる声もあった。

ところが、ジェフと同様、福岡もスタートダッシュに失敗している。第4節まで1分3敗と勝利がなく、前節のアルビレックス新潟戦で初勝利。潜在能力の高いチームが江尻監督が言う「一番のエネルギー」を手にしたのだから、ジェフにとっては難しい相手であることは間違いない。

佐藤優也が言う。

「結果をしっかりと出したいと思います。対戦相手の福岡も下位に沈んでいて、お互いに苦しい状況にいます。そこで勝って結果を出せればチームにもエンジンがかかってくので、意識することは必ず勝点を取ることだけです。それ以外は考えていません」

昨シーズン、一昨シーズンの対戦は、どの試合もスリリングな好ゲームだった。戦績は1勝2分1敗と五分。昨シーズンは2試合とも打ち合いとなり、中でもこの2試合で4得点を記録した船山貴之は、ピッチに立てばキーマンとなるだろう。一方の福岡は、セレッソ大阪から加入したFWヤン ドンヒョンが2試合連続ゴール中と好調だ。両ストライカーの決定力に注目が集まる。

ジェフは前節、3バックで臨み、このシステムにも一定の手応えを得た。一角を担ったエベルトが言う。

「福岡だけでなく、全部の試合に勝たないといけません。今は目の前の試合のことを考えて、結果を出すだけです。そのためにすごくハードワークをしています。リーグは長いですが、すぐ目の前の試合のことも考えないといけません。今までのミスというのは全部ここで終わりにして、今節からは全部勝つだけです」

全部勝つだけ。その思いを胸に、第一歩となる福岡戦に臨む。


江尻 篤彦監督
勝点3を取るための落とし込みをしました。先週は守備のところがメインになってしまいましたけれども、今週は攻撃のところのエッセンスを少しずつ入れました。個人の修正とグループの修正、チームの修正という形で、わずかな時間でしたが、刺激を与えられたかなと思います。
(福岡のストロングポイントは)簡単に言うと“勢い”ですよね。勢いのあるチームだなと思っています。福岡は伝統的にそういうのを持っているので。特に福岡のホームでやるときは、勢いのあるチームだなという印象です。つまり僕らがアウェイで行くとき。そういう風に捉えています。
(福岡戦の)次の琉球戦や金沢戦といったところについては、当然監督ですから、頭の中には入れています。入れながらも、目の前の福岡戦にベストを尽くすということだけです。まずは福岡戦。そんなに余裕のあるチームではないので、どれだけ(目の前の試合で)戦いを挑めるかというところだと思っています。

佐藤 優也
(福岡戦は)結果をしっかりと出したいと思います。対戦相手の福岡も下位に沈んでいて、お互いに苦しい状況にいます。そこで勝って結果を出せればチームにもエンジンがかかっていくので、意識することは必ず勝点を取ることだけです。それ以外は考えていません。
前節の京都戦では失点をしたくない思いもあり、慎重な立ち上がりとなりましたが、逆に失点をして吹っ切れた感もあります。前から行かないとボールを奪えませんし、主導権を握れません。それを次の試合ではスタートからできるようにしたいと思っています。チーム状況としても、監督が代わったことで全選手がアピールをしなければいけない時でもありますし、その部分で言えばチームは活性化をしているので、この勢いを持ち込みたいと考えます。

エベルト
(前節・京都戦は今シーズン初めて3バックで臨んだが)以前にも他のチームで3バックはやったことがあるので、システムもアイデアとしても慣れています。なので個人的には、すごくやりやすかったです。江尻監督はエスナイデル前監督から引継いだ考えに、自身の考えをプラスで付け加えているような感じです。唯一少し違うのは江尻監督はエスナイデル監督のときより、もっと「前に!」というパスが多いですね。
(次は順位が近い福岡が相手だが)福岡だけでなく、全部の試合に勝たないといけません。今は目の前の試合のことを考えて、結果を出すだけです。そのためにすごくハードワークをしています。リーグは長いですが、すぐ目の前の試合のことも考えないといけません。今までのミスというのは全部ここで終わりにして、今節からは全部勝つだけです。

新井 一耀
(京都戦の)後半最後のほうは守備で前から行って、ハメることのできる部分がたくさんあったと思います。そこはエスナイデル前監督のころからやってきたことでもあるし自分たちのストロングでもあるので、それを後半に出せたというのは良かったと思います。
(次の福岡戦は)最初から90分をとおして、どれだけ怖がらずに前から行けるかということと、自分たちが攻めに移ったときにボールを簡単に失わないこと、攻めに移ったときでも後ろがしっかりとリスク管理をすることをしっかりできれば問題ないと思います。チームとしても個人としても上向いているし、あとは結果だけですね。結果を早く出さないとズルズルいってしまって、優勝争いからもどんどん遠くなってしまうので、とにかく早く勝って波に乗りたいと思っています。

矢田 旭
この現状に必要なのは勝利です。勝点3は自分たちに必要で、それを得るためにも自分たちはやらなければいけませんし、早く1勝をして上位に上がって行きたいと思います。 (福岡は)選手個人にクローズアップしてみると良い選手がたくさんいる印象を受けます。監督も(今シーズンから)代わって、前節で1勝していますが順位的には下位にいるチームなので負けられません。特に試合では強い気持ちを出すことが大事になります。「絶対に勝ちたい」という気持ちがプレーに影響を与えます。チームとして縦への意識を強調しているので、良いカウンターの場面も作れています。サイド攻撃だけでなく、クサビを入れることで効果的にもなり、よりゴールに直結するプレーも増えてくるのでやっていきたいです。

堀米 勇輝
福岡のディフェンスラインは高いと思うので、裏への意識を忘れずにプレーをしたいですし、個の力を持つ選手も多いと思っているので、個で負けないようにやっていきたいです。個人としては、相手のボランチの脇でボールを引き出すことが自分の良さでもあるので、そこでのストロングを生かしながら、プレーを進めたいと思います。攻撃では人を追い越して前に出て行く動きだったり、ボールをつけて前線に出て行くことの回数を増やしたいと考えています。甲府時代も3バックでプレーをしていたことがあるので、イメージはついています。与えられたポジションで、しっかりと仕事をするだけだと思っています。

佐藤 寿人
(福岡戦は)アウェイでの試合になりますが、しっかりと勝って帰ってきたいです。連戦にもなりますし、まずは江尻監督になって、勝つことの喜びをみんなで共有して、それを続けていけるようにしたいと思っています。個人としても、どういう形であれピッチに立ったときに勝利につながるプレーをしていかなければいけない。もちろん一番はゴールです。アウェイですが、アグレッシブに入りたいと思っています。
(縦への意識については)難しい中で微調整をしている段階で、ポジティブにやれていることは間違いありませんし、選手同士のコミュニケーションも取れていて、意図をもって擦り合わせを行う作業は間違いなく良くなっています。チームとしてのスタイルが変わり、ゴールを奪うためのリスクを負うことはトライできていますし、前節・京都戦では(勝点)1ポイントで終わってしまったことを修正して、3ポイントの試合を増やせるように全員で取り組んでいきたいと思います。


[前節の布陣/福岡]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近の戦績/福岡]
02/24 琉球 3-1 福岡
03/02 福岡 0-0 長崎
03/09 福岡 0-1 京都
03/17 岡山 2-1 福岡
03/23 新潟 0-1 福岡


[過去の対戦成績]
17/06/10 千葉 0-0 福岡
17/10/22 福岡 0-1 千葉
18/04/22 福岡 3-1 千葉
18/09/18 千葉 3-3 福岡
TICKET INFOこの試合のチケット情報

3.30 (土) 13:00 KICKOFF 2019明治安田生命J2リーグ 第6節

試合会場東平尾公園博多の森陸上競技場

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