さあ、もう一度仕切り直しだ。
江尻篤彦新監督体制の発足後、2連勝を遂げたジェフの“リスタートダッシュ”は前節・ツエーゲン金沢戦の敗北によって途切れた。その敗因について、指揮官はこう話す。
「できなかったのは『闘うこと』です。そこは選手にやらせることができなかった僕に責任があります」
確かに金沢戦は、過去2試合に見られた迫力を欠いたゲームだった。立ち上がりから相手に主導権を握られ、前半終了間際にようやくエンジンがかかり始めるもミスや相手の好守に阻まれてフィニッシュまで持ち込めず、72分という“勝負どころ”の時間帯に失点を喫してそのまま敗れた。わずか「3」に抑えられたシュート数が、この試合のジェフを象徴している。
江尻監督が続ける。
「その部分はこの1週間、準備してきたつもりです。あのようなゲームをしてしまったというのが僕の中にあるので、(岡山戦は)すごく楽しみだし、選手もやってくれると信じています」
ホーム・フクアリに戻って迎えるファジアーノ岡山は、第8節終了時点で10位。開幕からの5試合を3勝2敗と勝ち越したが、第6節ヴァンフォーレ甲府戦は1-1、第7節大宮アルディージャ戦は1-2、そして前節アルビレックス新潟戦は打ち合いの末に3-3と、最近3試合は白星がない。
もっとも、1年目の有馬賢二監督率いるチームは、破壊力ある好タレントを揃えている印象だ。増嶋竜也が言う。
「岡山の2トップは強くて速い印象で、チームとしても前に出て行くスピードが速いと思っています。ジェフとしてはロングボールなど前への強さをきっちりと止めて、攻撃を仕掛けていきたい」
茶島雄介も相手の2トップに対して強い印象を抱いている。
「金沢と似た印象を持っています。球際で戦ってきますし、ロングボールに強い2トップがいて、そこに収まり、中盤にはテクニックのある選手がいて絡んできます」
その上で求められる戦い方については、田坂祐介が次のように話した。
「まずは前からアグレッシブにいくということにチャレンジしたいです。ただ試合展開の中でいろいろ変わってくると思うので、状況に応じて選手だけで判断しないといけないこともあるだろうし、そういう部分をもっと上積みさせていきたい」
昨シーズンから続くチームの課題は「安定感の獲得」にある。それはすなわち、ホームであれアウェイであれ、相手がどこであれ勝点を獲得する本当の“強さ”を身につけること。内容的にももの足りなさを感じた敗戦の直後だからこそ、迎えるホームゲームでは何としても勝点3を奪わなければならない。
江尻 篤彦監督
(前節・金沢戦で)できなかったのは「闘うこと」です。そこは選手にやらせることができなかった僕に責任があります。なので、そこの部分はこの1週間、準備してきたつもりです。
今回のフクアリ(岡山戦)では、そういった表現を(選手たちに)させたいと思っています。(前節・金沢戦は)あのようなゲームをしてしまったというのが僕の中にあるので、(岡山戦は)すごく楽しみだし、選手もやってくれると信じています。岡山さんも何試合か見させていただきましたが、(勝てなかった試合でも)勝点3を取ってもおかしくなく、もしかしたら1位にいてもおかしくないようなチームだと、僕は思いました。このリーグに簡単な試合は1つもないので、また(前々節の)FC琉球戦と同じような気持ちで闘いたいと思います。
(岡山の印象は)“シンプル”という言葉が正しいかは分かりませんが、ゴール方向にシンプルに向かってくるという印象です。
増嶋 竜也
岡山の2トップは強くて速い印象で、チームとしても前に出て行くスピードが速いと思っています。ジェフとしてはロングボールなど前への強さをきっちりと止めて、攻撃を仕掛けていきたいです。
前節の金沢戦後に、チームでボールを奪われたあとのことや攻守の切り替えのところなど、「基本的な部分を見つめ直そう」という話をしました。だんだんと良くなってきていますが、もっと詰めなければいけない部分もあるので、そこをさらに修正していきたいと思っています。ただ、チームとして共通理解をした中での守備と攻撃ができているので、間違いなく良い方向に向いているという手ごたえはあります。とにかく自分たちは勝つだけ。勝ちます!
田坂 祐介
前節の金沢戦は、守備で後ろに下がりすぎてしまった部分が、良い攻撃に転じることができなかった原因の一つだと思っています。今週は(試合間隔が)1週間あるので、そういうところを修正しながらやっていきたいなと思います。
(岡山戦は)まずは前からアグレッシブにいくということにチャレンジしたいです。ただ試合展開の中でいろいろ変わってくると思うので、状況に応じて選手だけで判断しないといけないこともあるだろうし、そういう部分をもっと上積みさせていきたいなと思います。(川崎Fで一緒にプレーし岡山・田中裕介選手は)ちょっと名前が似ていて、けっこう間違えられていました(笑)。(田中選手は)すごく技術もしっかりしているし、戦術眼もあって賢い選手なので、非常に手ごわい相手だと思います。
茶島 雄介
岡山は(前節で対戦した)金沢と似た印象を持っています。球際で戦ってきますし、ロングボールに強い2トップがいて、そこに収まり、中盤にはテクニックのある選手がいて絡んできます。金沢戦のようにセカンドボールの戦いで負けてしまうと押し込まれるので、負けないように、ジェフのリズムで試合を進めていきたいと思います。個人としても、得点に関わるプレーをしたいです。
(意識したいことは)まだすべてがすべてオートマチックにできるわけではないのですが、江尻監督を含めて選手も試合の中でうまくいかない部分があることは分かっています。プレスに行くときはみんなで行き、難しいときには下がってブロックを作って守ることを徹底し、考えなくても自然にピッチで表現できるようにしたいと思います。
[前節の布陣/岡山]
[前節の布陣/ジェフ]
[最近5試合の戦績/岡山]
J2第4節 03/17 vs 福岡(H) 2○1
J2第5節 03/23 vs 柏(A) 1○0
J2第6節 03/30 vs 甲府(H) 1△1
J2第7節 04/03 vs 大宮(A) 1●2
J2第8節 04/07 vs 新潟(H) 3△3
[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第4節 03/17 vs 水戸(A) 1△1
J2第5節 03/24 vs 京都(H) 1△1
J2第6節 03/30 vs 福岡(A) 1○0
J2第7節 04/03 vs 琉球(H) 1○0
J2第8節 04/07 vs 金沢(A) 0●1
[過去の対戦成績]
17/06/03 岡山 2-1 千葉
17/10/07 千葉 3-1 岡山
18/05/03 千葉 1-0 岡山
18/09/09 岡山 0-2 千葉