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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

攻撃の迫力を出せずスコアレスドロー。



手応えがあっただけに、勝点3がほしいゲームだった。大宮アルディージャを迎えた第11節はスコアレスドロー。攻撃の課題を解決することはできなかった。

スタメンは3-4-2-1の布陣。GKは佐藤優也。3バックは右から新井一耀、増嶋竜也、エベルトの3人。ダブルボランチに熊谷アンドリューと矢田 旭が入り、右サイドにゲリア、左サイドに為田大貴が位置。2列目には堀米勇輝と工藤浩平が並び、1トップにアラン ピニェイロが入った。

試合は立ち上がりから動いた。最初のチャンスは4分。左サイドのCKからエベルトがヘディングシュートを放ち、ファーポスト際に流れたボールに工藤が飛び込む。しかしボレーシュートはクロスバーを直撃。決定的なシーンだったが、ジェフは先制のチャンスをモノにすることができなかった。

その後は“見合う時間”が続き、互いに3バックを敷く両者は守備時には5バックに変形して守備のブロックを作った。それを崩すための駆け引きが中盤で続き、より高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターを狙う攻防が続く。23分のチャンスは大宮。ジェフの左サイドから侵入してフアンマ デルガドがシュートを放つが、これは佐藤優也がセーブ。直後の24分には再び左サイドからの侵入を許し、最後は大宮のMF酒井宣福がボレーシュート。これはわずかにゴール右に外れた。

攻めあぐねたジェフに対し、前半を優位に進めたのは大宮だった。江尻監督が振り返る。

「ボールの動かし方として、いつも以上に相手を食いつかせるようなという部分で、やはり縦へのパスが前半は少なかったかなと思います。後半はそこを修正して、なるべく縦のパスを選択するように強く意識させました。それから、シンプルなボールを供給すること。そういう部分は少し良かったと思います」

後半の立ち上がりはジェフが主導権を握ったが、より多くの決定機を作ったのは大宮だった。

52分の大前元紀のシュートはわずかにゴール左に外れ、61分には大前のミドルシュートが今度はクロスバーを叩く。ボールの主導権を握りながらもフィニッシュにつなげられないジェフは、63分、堀米に代えて茶島雄介を投入。しかし68分にもCKからピンチを招くなど、徐々にペースが大宮に傾き始める。75分にはゲリアに代えて船山貴之を投入するが、直後の76分には茨田陽生にまたしてもクロスバー直撃のシュートを打たれるなどジェフの劣勢が続いた。

ラストの15分間は、両者とも気持ちの入った攻撃を見せた。しかし7分間のアディショナルタイムを経てもゴールは生まれず、試合はスコアレスのまま終了した。

佐藤優也が言う。

「守備に関しては集中力を維持してしっかり戦えたゲームだったと思います。やっぱりホームだから勝ちたかったけれど、もちろんGKとして、ディフェンス陣のひとりとしてゼロで抑えられたことは良かったと思います。ただ、チームとして考えれば引き分けでいい試合なんてひとつもありません。自分たちはそういう状況に置かれているので、勝ちたかった」

5連勝中の大宮を相手に好ゲームを演じ、失点をゼロに抑えたことは大きなプラス材料だ。しかし前節に続き、攻撃における課題はまだ解決していない。次節の相手はヴァンフォーレ甲府。今日の手応えをこのゲームにつなげたい。