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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

前節の大宮アルディージャに続く上位陣との対戦だ。敵地で対峙するのは第11節終了時点で5勝5分1敗、勝点20で4位につけるヴァンフォーレ甲府。ジェフにとっては難しい相手との試合が続くが、5試合ぶりの白星を手にして反撃の糸口をつかみたい。

6シーズンぶりにJ2を戦った昨シーズンを9位で終えた甲府だが、今シーズンは序盤から白星先行の快進撃を見せている。第9節の水戸ホーリーホック戦で今シーズン初黒星を喫したものの、その後は京都サンガF.C.に1-0と勝利、さらに前節は愛媛FCと対戦して敵地でドローを演じ、勝点1を獲得。初黒星のショックを引きずることなく勝点を積み重ね、第11節終了時点で水戸、モンテディオ山形、大宮アルディージャに続く4位につけている。

際立つのは攻守の安定感だ。第11節終了時点で得点「16」はリーグ3位タイ、失点「8」はリーグ4位タイといずれも好位置。守備の安定感についてはJ1時代も高く評価されていたが、今シーズンは徳島ヴォルティスから加入したピーター ウタカが5得点、アビスパ福岡から加入したドゥドゥが3得点と存在感を発揮し、最近2試合で1トップを張っている新戦力、佐藤洸一も2得点と調子を上げてきている。彼ら3人が形成する「1トップ+2シャドー」の攻撃陣は破壊力十分だ。

江尻篤彦監督も警戒する。

「強烈な助っ人外国籍選手がいるなと。それをこちらがどういう風に考えないといけないか。僕らにとったらネガティブに捉えるかポジティブに捉えるかというところのせめぎ合いを、うまく戦い方に落としていけたらなとは考えています」

また、大宮アルディージャから加入した横谷 繁、川崎フロンターレから加入した武岡優斗らも主力としてプレーしており、今シーズンは開幕前の補強がうまく機能している印象が強い。山本英臣や小椋祥平らベテラン選手も健在で、チームとしてのバランスもよく取れている。

ジェフは前節、大宮アルディージャをホームに迎えてスコアレスドローを演じ、勝点1を手にして連敗を避けた。しかし最近4試合は2分2敗と白星がなく、勝点11で19位に低迷している。露呈している課題は4試合でわずか1得点の攻撃にあり、それを克服するための試行錯誤が続いている。

熊谷アンドリューが言う。

「トレーニングの中から縦への意識を強めていて、ボールの出し手と受け手のすり合わせで良いボールが入って来ています。その質と回数が上がれば攻撃に厚みが生まれると思う」

一方、守備の安定感は日ごとに向上している印象が強い。前々節の横浜FC戦では軽率なミスも絡んで3失点を喫したものの、江尻監督の就任以降は集中力の高い組織的な守備を披露し続けている。その手応えを生かすためにも、チーム全体で攻撃を仕掛け、ゴールを奪い、勝ち切る強さが必要だ。

守護神の佐藤優也は強い決意を口にした。

「一つ勝てれば順位も上がるし、自分たちも変わってくるんじゃないかと思うし、順位的にも、もう自分たちはやるだけです」

快晴が予想される5日の甲府。5試合ぶりの勝利を手にして突破口を見いだしたい。


江尻 篤彦監督
同じ画を描きたいなと思っています。「どうやって点を取るのか」というところを落とし込まないといけないかなと。今までとは、“少し”というか、“だいぶ”というか、どういう言葉が合うかは分からないのですが、攻撃のところでやり方が変わっていることは確かです。だけど目的はゴールを取ることなので、そこはもう変わらない、じゃあ誰が点を取るのか。そこまでにどういう道筋を描くのかは自分自身が当然示さないといけないし、選手同士でも共通意識を持たなければいけない。少し時間はかかるかもしれないですが、やっていかないといけないところだと思っています。
(甲府には)強烈な助っ人外国籍選手がいるなと。それをこちらがどういう風に考えないといけないか。僕らにとったらネガティブに捉えるかポジティブに捉えるかというところのせめぎ合いを、うまく戦い方に落としていけたらなとは考えています。

佐藤 優也
守備の選手としてゼロ(無失点)というのはいいことですが、チームとして勝たないと順位も上がっていかないし、もっと勝ちにこだわらないといけないなと思います。(今節の相手・甲府は)自分がプロ生活をスタートしたチームで、あのピッチ(小瀬/中銀スタ)に立ちたいと思ってトレーニングをしていたので、やっぱり期する思いはありますね。
(甲府の前線にいる外国籍選手については)自分は(ピーター ウタカ選手よりも)ドゥドゥ選手のほうが速いし嫌ですね。ポジションを直している間に(シュートを)打てる足の振りがあるし、人と違うタイミングで打てる選手というのはやっぱり怖いです。その前に何をやらせないか、(彼らが)攻め残っているときにどう声をかけておくかというところが大事になってくると思います。一つ勝てれば順位も上がるし、自分たちも変わってくるんじゃないかと思うし、順位的にも、もう自分たちはやるだけです。

熊谷 アンドリュー
甲府は、堅い守備からカウンターで2枚のシャドーが飛び出して決め切るという印象があります。(前々節の)横浜FC戦ではイバ選手にやられてしまいましたが、前節の大宮戦ではフアンマ デルガド選手をつぶすことができました。甲府のピーター ウタカ選手やドゥドゥ選手のところも守備陣と話し合いをしながら、キープされても慌てずに挟み込んでボールを奪いたいと思います。そして攻守の切り替えを高めて全員で守り切れるようにしたいです。
また攻撃面においては、トレーニングの中から縦への意識を強めていて、ボールの出し手と受け手のすり合わせで良いボールが入って来ています。その質と回数が上がれば攻撃に厚みが生まれると思うので、意識したいです。個人的にミラーゲームはやりやすさがありますが相手も強力な選手が多いので、簡単な試合にはならないと思いますが無失点で試合を運びたいと考えています。

堀米 勇輝
(甲府は)伊藤彰監督になって、攻守で整備をされている印象で、ベースは変わらず、強力な外国籍選手がいます。負けそうな試合を引き分けにし、引き分けの試合を勝ち切っています。大卒で入った若い選手も活躍をしており、チーム内の競争も激しく、チームとして良い状態だと思います。(古巣戦となるが)個人として、まずはジェフの勝利に貢献できるようにしたい。甲府はお世話になったクラブなのでいろいろな感情はありますが、まずはチームを勝利に導くことが自分の役割。また、早く1点(ジェフ移籍後初ゴール)が欲しいですし、その相手が甲府だと良いきっかけになると思います。守備に人数を割いているのでディフェンスは安定していますが、チームとして得点が少ないので、全体で厚みを持ちながら迫力ある攻撃をしたい。その(攻守)両方を良くしていきたいです。どういう形でも良いので、勝利に向かう姿を見せたいです。



[前節の布陣/甲府]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/甲府]
J2第07節 04/03 vs 岐阜(H) 2○0
J2第08節 04/07 vs 町田(A) 1△1
J2第09節 04/14 vs 水戸(H) 1●2
J2第10節 04/20 vs 京都(H) 1○0
J2第11節 04/27 vs 愛媛(A) 1△1


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第07節 04/03 vs 琉球(H) 1○0
J2第08節 04/07 vs 金沢(A) 0●1
J2第09節 04/14 vs 岡山(H) 0△0
J2第10節 04/21 vs 横浜FC(A) 1●3
J2第11節 04/29 vs 大宮(H) 0△0


[過去の対戦成績]
12/06/09 甲府 0-2 千葉
12/07/22 千葉 0-1 甲府
18/04/28 甲府 1-1 千葉
18/07/25 千葉 2-1 甲府
TICKET INFOこの試合のチケット情報

5.5 (日) 14:00 KICKOFF 2019明治安田生命J2リーグ 第12節

試合会場山梨中銀スタジアム

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