この暑い中、味の素スタジアムまでジェフのサポーターが駆けつけてくれたにもかかわらず、勝点3を挙げられず申し訳ないと思っています。

ゲームについては、2点目を取れるチャンスを決めなければいけなかったと思いますし、我々にとっては勝点3を挙げなければいけない大きな試合だったと思います。それが勝点1になってしまって、上にあがるために大事な勝点を落としてしまったという感想です。

―― 失点シーンにも見られた、課題の残る守備について。

守備については、（フアン）エスナイデル前監督のいい時のような形が少しずつ見え始めてきたところが収穫です。攻撃についても、自分たちの狙いどおりのビルドアップやクサビの縦パスについては少しずつ意図するものができています。ただ、失点に関して言えば、相手の矢印が前に向かって来ている時は相手を見ながら判断を変えることが必要で、やはり課題を残してしまったと思います。そういうところをきっちりやらないと勝点3がこちらに転がり込んでこないと思っているので、そういうところの判断をもっともっと強く、私自身もそうですが、選手たちにも強く言ってやっていかないと、このクラブが成長しないと思っています。全員が引き締まる思いでいます。

前半はほぼウチのペースだったと思います。追加点を取れなかったことが今日のこういうゲーム展開を招いてしまった原因のひとつ。攻撃にも守備にも課題があって、だからこういう結果になってしまう。チームとしての未熟さが出てしまいました。

前半は80点か90点くらいの出来だったと思うし、その中で1点しか取れなかったことがもの足りない。チャンスはあったからこそ。後半については難しくなってしまいました。 セカンドボールを拾えなくなり、相手からのプレッシャーもあり、（前に）行ける時と行けない時の差が出てしまっていたし、つなぎもあまりうまくいってなかった。自分が下がってアクセントをつけようと思いましたけど、結果につなげることはできませんでした。

いい形で押し込めていたので、自分自身もしっかり決めきらないとこういう試合になってしまう。最後の質の部分で、試合を決定づける役割を自分自身に求めているし、そういう部分で結果を残さないとポジションもなくなってしまうので。そこにはもっとこだわらないといけません。

前半は自分のエリアについては（相手に）消されているというイメージでした。ただ、それをイヤがって出ていこうとすると逆にウチの機能している部分に影響してしまうと思ったので、ひとつ我慢してポジションを取り続けて、相手のアンカーやインサイドハーフが自分のことを気にして前に出ていけなくなればと考えていました。ただ、自分で取り組んでいることが出せるようになってきているので、それについては継続してやっていきたいと思います。

昨シーズンまでヴェルディにいたので、試合に出たいという強い気持ちを持っていました。試合終盤にチャンスがめぐってきましたが、あの時間帯は少しオープンな展開で両チームともチャンスを作っていました。自分のベストを出せたと思っていますが、チームを勝利に導くことができなかったことはとても残念です。

特に前半はあれだけ多くのチャンスを作っていたので、「2点目を奪うこと」は次の試合に向けての課題になると思います。リードして迎えた後半は、もう少し頭を使ったサッカーをしなければならなかったかもしれません。ゆっくりボールを動かす時間も必要だったと思うので、その部分についてもいい勉強になったと思います。