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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

カウンターに屈し、大量4失点。



V・ファーレン長崎を相手に喫した大量4失点での大敗は、ジェフの現状を物語る厳しい結果となった。

スタメンは3-4-2-1の布陣。GKは佐藤優也。3バックは右に新井一耀、中央に増嶋竜也、左に乾 貴哉が入り、ダブルボランチに熊谷アンドリューと矢田 旭が位置。中盤の右に茶島雄介、左に為田大貴が入り、堀米勇輝と船山貴之が並ぶ2列目の前方にクレーベが構えた。

最初にチャンスを作ったのはジェフだった。2分には左サイドの為田がグラウンダーのクロスを送り、走り込んだ矢田がシュート。直後の3分にはカウンターのチャンスに堀米がドリブルで運び、そのままシュートを放った。ジェフは為田にボールを集めて左サイドに起点を作り、素早い切り替えでボールを奪うとカウンターに転じてチャンスを作った。

しかし、先制点を奪ったのは長崎だった。

14分、右CKから高杉亮太に放たれたヘディングシュートは佐藤優也の守備範囲に飛んだが、目前で呉屋大翔にヘディングでコースを変えられてそのまま失点。立ち上がりから攻勢に出ていたジェフは先制点を奪われた。

それでも、主導権を握り続けたのはジェフだった。20分台は4本のCKを奪うなどチャンスを作り27分には乾が決定機を迎えたが、シュートはゴール上に大きくはずれた。すると30分、最終ラインのミスから相手に独走を許すと、乾がファウルで倒してPKの判定。しかしこの絶体絶命のピンチは、長崎のFW玉田圭司のキックが大きく外れたことで回避することができた。

乾が振り返る。

「相手のPKが外れてくれたことで自分たちのモチベーションも高まりましたし、いいペースに持っていけていたと思います。ただ、その時間帯でも得点することができなかった。やっぱり、ああいう時間帯をモノにできなかったことが今日の敗因のひとつだと思います」

前半の残り時間はいくつかのチャンスを作りながら同点ゴールを奪うことはできず、後半に入ってもその勢いのままチャンスを作った。48分にはCKのチャンスに増嶋がヘディングシュート。これがGKのファインセーブによって阻まれると、流れは一気に長崎へと傾いた。

71分には敵陣でボールを失うと一気にカウンター攻撃を受け、1本のパスで最終ラインの裏を突かれてそのまま失点。さらに4分後の75分にはピッチ中央の攻防からジェフの左サイドに展開され、走り込んだサイドバックの亀川諒史に豪快なシュートを決められて3失点目。85分には左サイドで得たFKからまたしてもロングカウンターを受け、そのままゴールを許して0-4とされた。アディショナルタイムにPKで1点を返したが、試合は1-4で幕を閉じた。

堀米は決定力不足を悔やんだ。

「前半の立ち上がりの時間帯にあった自分の決定機を決めるかどうか。今日はそこに尽きる。あれを決めていれば展開は変わっていたと思います。自分たちは決めることができず、相手は最初のチャンスを決めた。今の状態を考えると先制点を取るかどうかが本当に大きい」

3試合ぶりの黒星は大量4失点での完敗となった。次節は敵地に乗り込み、栃木SCと対戦する。