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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

最後まで攻略できなかった前節の栃木SC戦は、チームの現状を物語る90分だった。60%を超えるボール支配率をキープしながら、敵陣深いアタッキングサードではフィニッシュにつなげるためのアイデアを欠き、逆にミスからカウンターを受けてピンチを招く。それでも無失点で試合を終え、敵地から勝点1を持ち帰ったことは少なくない収穫だが、直面する現実は厳しい。

第17節終了時点で勝点は19。最下位のFC岐阜は勝点12と“2試合半”の差があるが、その1つ上であるアビスパ福岡との勝点差はわずか3しかない。つまり、勝点17で18位に位置する鹿児島との今節に敗れると、降格圏に沈む可能性が出てくる。これが、今のジェフが直面する現実だ。

江尻篤彦監督が言う。

「鹿児島が、J3からJ2に上がってチャレンジしているチームだというのは、試合を見ていてもよく分かります。そういう相手と我々が今置かれている状況は、まったく違うと思うんです。そういうのも含めて、クラブ間での戦いにもなる」

確かに、おそらく強いチャレンジ精神を持って今シーズンを戦っている鹿児島は、どのチームに対してもポジティブなメンタリティーで正面からぶつかっている印象だ。

第14節から第16節まで3連敗を喫したものの。横浜FC、アビスパ福岡、モンテディオ山形を相手にいずれも1点差の好ゲームを披露。前節は東京ヴェルディをホームに迎えて3得点を記録し、4試合ぶりの勝利で勢いを取り戻した。チームを指揮する金 鍾成監督は昨シーズンまでFC琉球を率いてハイレベルな組織を構築した気鋭の指揮官で、新天地鹿児島でも4バックをベースに流動性の高い戦術で徐々に完成度を高めている。不完全燃焼が続くジェフにとって、もちろん簡単な相手ではない。

その印象について、山本真希が言う。

「東京V戦を見ましたが、チームとして必死にボールに食らいついて頑張っている印象を受けました。鹿児島の得点シーンを見ていても、良い崩し方をしています。ジェフとしては、しっかりと(失点を)ゼロに抑えて得点を取ることが理想です」

攻撃陣の奮起が勝敗を左右することは間違いないが、やはり、それを支える安定した守備も継続したい。カギを握るのは、前節・栃木戦で久々にスタメン出場した2人だ。

GK鈴木椋大が言う。

「栃木戦では無失点に抑えましたが、それが次の試合(の起用)につながるかと言ったら別の話です。(前節対戦した)栃木は縦に速いサッカーでしたが、鹿児島はそうではないと思います。鹿児島は前節で東京Vに3-1で勝って勢いに乗っていると思うので、逆に叩いてウチが勢いに乗りたい」

鳥海晃司はポジティブな言葉を残した。

「攻撃に関しては前に良い選手がそろっているので、細かいところを突き詰めればどんどん点を取っていけるのかなと思っています。(鹿児島戦に向けては)個人的に今シーズン、ホームで出場するのが初めてですし、そういう意味でも絶対勝ちたいです。『失点ゼロ』というところにこだわって、1-0でいいのでホームで勝利を届けられるようにやっていきたい」

ホームで爆発し、この苦しい現状から解き放たれるジェフが見たい。鹿児島との初対戦は今シーズンを占う重要な一戦となるかもしれない。


江尻 篤彦監督
鹿児島が、J3からJ2に上がってチャレンジしているチームだというのは、試合を見ていてもよく分かります。そういう相手と我々が今置かれている状況は、まったく違うと思うんです。そういうのも含めて、クラブ間での戦いにもなりますし、ましてや前回のホームゲームで長崎に1-4でやられているので、僕にとってもすごく思いを持って、今回の鹿児島戦には臨まないといけないと思っています。何よりも選手に、モヤモヤ感を払拭させてスッキリした気持ちでピッチに立たせたいなと。当然この順位ですしうまくいっていないことを選手も僕自身も感じているんですけど、でも「サッカーってもっと楽しいもんだな」、「もっともっと試合したい」、「こういう相手に挑みたい」というようなスッキリした気持ちで選手を送り出したいなというところも含めて、しっかりマネジメントをやらないといけないかなと、鹿児島戦は思います。

鈴木 椋大
(鹿児島戦に出場すれば自身初となる)フクアリでの試合は楽しみです。自分の持ち味を出して、後ろから支えていきたいですし、後方からのビルドアップは一番重要視しています。ジェフのサッカーに必要な要素なので、ボールに多く触ってキーパーからリズムを作りたいと考えています。ただ、次も誰が出るかは分かりません。自信を持ちすぎると今後の成長にもなりません。栃木戦では無失点に抑えましたが、それが次の試合(の起用)につながるかと言ったら別の話です。ゴールキーパーは1つしかないポジションなので、切磋琢磨をしてやっていきたいと思います。(前節対戦した)栃木は縦に速いサッカーでしたが、鹿児島はそうではないと思います。鹿児島は前節で東京Vに3-1で勝って勢いに乗っていると思うので、逆に叩いてウチが勢いに乗りたいと思っています。

鳥海 晃司
(4試合ぶりのスタメンとなった前節・栃木戦は)3バックの真ん中より右のほうが前に関わることが多いので、前の選手のサポートだったりを意識して試合に入りました。前半に危ないシーンもありましたが、その部分はトレーニングから突き詰めていけばいいと思いますし、結果失点しないということが大事だと思うので、そこはポジティブに捉えたいと思います。攻撃に関しては前に良い選手がそろっているので、細かいところを突き詰めればどんどん点を取っていけるのかなと思っています。(鹿児島戦に向けては)個人的に今シーズン、ホームで出場するのが初めてですし、そういう意味でも絶対勝ちたいです。「失点ゼロ」というところにこだわって、1-0でいいのでホームで勝利を届けられるようにやっていきたいです。

山本 真希
(鹿児島が前節対戦した)東京V戦を見ましたが、チームとして必死にボールに食らいついて頑張っている印象を受けました。鹿児島の得点シーンを見ていても、良い崩し方をしています。ジェフとしては、しっかりと(失点を)ゼロに抑えて得点を取ることが理想。ウチがボールを運ぶ段階でミスをしないことが重要です。栃木戦では相手のゴール前が堅く、アイデアやクサビ、3人目の動き出しが不足していました。チームが良いときの、熊谷選手からクレーベ選手にクサビが入って船山選手が決めた(第14節の)岐阜戦のような、ああいうプレーをもっと増やしたいと思っています。チームの調子が上がらないからこそ、個人としては与えられたポジションで勝利に貢献したいです。


[前節の布陣/鹿児島]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/鹿児島]
J2第13節 05/12 vs 愛媛(A) 3○0
J2第14節 05/18 vs 横浜FC(H)1●2
J2第15節 05/26 vs 福岡(H) 0●1
J2第16節 06/02 vs 山形(A) 0●1
J2第17節 06/09 vs 東京V(H) 3○1


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第13節 05/12 vs 山形(A) 1●3
J2第14節 05/19 vs 岐阜(H) 5○1
J2第15節 05/25 vs 東京V(A) 1△1
J2第16節 06/02 vs 長崎(H) 1●4
J2第17節 06/09 vs 栃木(A) 0△0


[過去の対戦成績]
なし
TICKET INFOこの試合のチケット情報

6.15 (土) 18:00 KICKOFF 2019明治安田生命J2リーグ 第18節

試合会場フクダ電子アリーナ

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