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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

逆転負けで連勝ならず。



2点目を取れなかったことで、勝利の流れを引き寄せることができなかった。

スタメンは今日も4-4-2の布陣。GKは鈴木椋大。最終ラインは右からゲリア、新井一耀、鳥海晃司、下平 匠の4人。中盤は熊谷アンドリューと矢田 旭がボランチに入り、右サイドに堀米勇輝、左サイドに茶島雄介が位置。2トップにはクレーベと船山貴之が並んだ。

試合は序盤から動いた。

ジェフは立ち上がりからアグレッシブなプレスで“つなぐサッカー”を持ち味とする鹿児島にプレッシャーをかけた。4分にGKのロングパス1本で大きなピンチを招いたが、鳥海の必死のクリアでこれを回避すると、直後には左サイドからチャンスを作ってクレーベがヘディングシュートを放つ。さらに8分には熊谷の縦パスから堀米がクロス。再びクレーベが飛び込み、好機を作った。

組織的なプレスでリズムをつかんだジェフは、12分にもチャンス。左サイドからの熊谷のクロスをクレーベがヘディングで落とし船山が飛び込む。18分、20分、22分と一時的に鹿児島に攻撃の形を作られるが、いずれも落ち着いて対処して主導権を握り続けた。そして迎えた28分、堀米の左CKをファーサイドで合わせたのはクレーベ。圧倒的な打点の高さを誇るヘディングシュートで、均衡を破る先制点を奪った。

しかし、ジェフは32分、35分、37分、39分とチャンスを作りながら、追加点を奪うことができず、そのことが結果に響いた。「勝敗を分けたポイント」について聞かれた江尻監督は、「2点目をウチが取れるかどうかの問題」と答えた。そして迎えた後半、流れは一気に鹿児島へと傾いた。

江尻監督は「相手の左サイド、ウチの右サイドに課題があったので、守備の部分を修正して、もう一度前に出る勢いをつけたかった」と58分に堀米に代えて佐藤勇人を投入するが、その直後、相手の最終ラインからのパス回しに対してプレッシャーをかけることができず、ジェフの右サイドから砂森和也の突破を許す。その流れから、こぼれ球を牛之濱拓に蹴り込まれて失点。後半開始と同時に始まったジェフの守勢について、新井はこう振り返る。

「相手のほうが前に出てきていたし、走り負けた部分もあるし、相手のほうがゴールに向かって走っていた。その差だと思います。相手が前に人数をかけてフリックではがしてくる回数が多かったので、まずはしっかりと中を閉じてという考え方でプレーしていました。ただ、結果的にはそこを起点としてサイドから攻められてしまった」

64分には茶島に代えて為田大貴を投入するも流れは変わらず、迎えた74分には再びジェフの右サイドを崩され、五領淳樹のクロスを酒本憲幸に押し込まれて失点。75分には矢田に代えて佐藤寿人を投入するが攻撃に転じることはできず、そのままタイムアップを迎えて逆転負けを喫した。

前半とは打って変わり、後半は一方的な展開で終始相手に押し込まれ続けた。相手との運動量と質の差は明らかだった。佐藤勇人が振り返る。

「連戦の疲れもあったかもしれませんが、“行けない”というプレーは多かったと思います。それは攻撃も同じで、“ここから”という時にスイッチが入らなかった。もちろん、全体的な運動量も少なかったと思います。後半はパスコースを作ったり、裏に抜けるプレーが足りなかった。追加点を取ることで試合を楽にするべきだし、そういう流れを作る力が必要だと思います」

シーズン2度目の連勝のチャンスを逃したこの黒星のショックは小さくない。ホームに戻る次節、なんとしてもこの借りを返したい。