TOP TEAM選手・試合情報

2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

なりふり構わず、でいいのではないか――。このチームで最も“新参者”の米倉恒貴は、静かだが強く、その思いを言葉にした。

「自分がここに来たのはチームを勝たせるため。勝たないと意味がありませんし、勝ってこそ。自分の出来がダメだったとしてもチームが勝てば良いと思っているので。どんな仕事でもやるので、とにかく勝ちたい」

巻き返しを誓ったシーズン後半戦も、黒星が先行する悪い流れを抜け出せずにいる。第25節、FC琉球戦の勝利はわずかな希望をもたせるものだったが、それも鹿児島ユナイテッドFC戦、さらに前節の愛媛FC戦による連続逆転負けによって一気に打ち砕かれた。

「選手一人ひとりが自覚を持たないといけないし、2-0から負けるというのはサッカー選手としてというか、人としてというか、男として情けない」

愛媛戦後に絞り出した小島秀仁の言葉は、あまりにも痛々しくチームの現状を示すものだった。

そんな状況で迎える第28節の相手は、第27節終了時点で首位・柏レイソルと6ポイント差の3位につける大宮アルディージャだ。最近4試合は3勝1分と負けなし。いずれも接戦をモノにしての勝利とあって勢いに乗っており、今のJ2リーグで“最も強い相手”との見方もある。大宮にとっては天皇杯3回戦ヴィッセル神戸戦から中3日の過密日程だが、ターンオーバーを採用していたため大きな影響はないだろう。ジェフにとって最大の難敵であることは間違いない。

もっとも、だからこそできることがある。江尻篤彦監督が言う。

「大宮さんは調子が良く、1位2位を狙っているようなチームとやれるということは、逆に今ある我々の立ち位置が明確になると思います。ネガティブなことにとらわれず、トライはしていきたい。『大宮にどのくらい挑めるか』を試してみたいと思っています」

勝機をつかむための最大のポイントは、主軸である増嶋竜也を欠き、この連敗で“もろさ”を露呈してしまった守備の改善だろうか。GK鈴木椋大もその点を強く意識している。

「フォワードが頑張って先制してくれている中、後ろが踏ん張れていない状況が続いていて、最後の最後で自分が止めれば何の問題もないところを止められないというのは、まだまだ実力不足だと思いますし、常に自分が何ができるかということを考えています」

大宮の攻撃陣は強力だ。好調を維持するロビン シモヴィッチを中心に、チーム内得点王で切り札的存在のファンマ、圧倒的な実績を誇る大前元紀とゴールゲッターが揃い、中盤では創造性豊かな茨田陽生や急成長を遂げているアカデミー出身のMF奥抜侃志が躍動。新加入のイッペイ シノヅカも左サイドでアクセントとなっている。

プレスを仕掛けるタイミングと位置、その強弱のバランスと90分を見据えたバランス感覚、それらをチーム戦術として共有し、実践することが大きなポイントとなるだろう。米倉が言う。

「まずは走ることが大前提だと感じます。その中で全員がインテリジェンスを持って、行くところ、ブロックを作るところ、それらをピッチに立つ選手が感じ取ってプレーしなければいけません」

勝点3を取ることだけを目指して、相手よりもひたむきに、ガムシャラに、90分間走り続ける――。そんなジェフの姿が見たい。


江尻 篤彦監督
前節で(愛媛戦)出てきた課題(の克服)が、今回の大宮戦にもつながると思っています。 大宮さんは調子が良く、1位2位を狙っているようなチームとやれるということは、逆に今ある我々の立ち位置が明確になると思います。
ネガティブなことにとらわれず、トライはしていきたい。この2試合(鹿児島戦、愛媛戦)は逆転負けで、勝点6が取れているはずのゲームをゼロにしてしまった。 そういう大きなモノはありますが、そのことよりも「大宮にどのくらい挑めるか」を試してみたいと思っています。
大宮さんはとても堅い試合をしているなと思っていますが、我々にとってノーチャンスではないゲームだと僕は思っているので、チャンスをどうやって拾っていくかという作業を詰めていきたいといったところです。 楽しみですね。

鈴木 椋大
フォワードが頑張って先制してくれている中、後ろが踏ん張れていない状況が続いていて、最後の最後で自分が止めれば何の問題もないところを止められないというのは、まだまだ実力不足だと思いますし、常に自分が何ができるかということを考えています。
次の大宮戦、自分がスタメンで出るという確約もないですし、そこは腐らずに、下を向いていても何もいい結果はついてこないと思うので、みんなで上を向いて頑張っていけたらなと思います。
ちょっと今、後ろはネガティブな雰囲気が流れている部分があるかもしれませんが、そこで踏ん張れないと上には行けないと思う。 自分が(大宮戦に)出られれば、もっと密に(新井)一耀やトリ(鳥海晃司)とコミュニケーションを取って、相手の大宮サポーターの声に圧倒されないように、うまく後ろから盛り立てていきたいと思います。

米倉 恒貴
(大宮は)J2のクラブの中では抜けているイメージがあります。 自分が対戦したときとはメンバーも替わっていると思います。 ただJ2はどのチームもレベルが上がっていて走力があって頑張れるチームが強くなっていて、その中でも技術が高いチームが上位にいます。 まずは走ることが大前提だと感じます。その中で全員がインテリジェンスを持って、行くところ、ブロックを作るところ、それらをピッチに立つ選手が感じ取ってプレーしなければいけません。
自分がここに来たのはチームを勝たせるため。勝たないと意味がありませんし、勝ってこそ。 自分の出来がダメだったとしてもチームが勝てば良いと思っているので。どんな仕事でもやるので、とにかく勝ちたいです。

工藤 浩平
(大宮には)技術のある選手が多く、このあいだ(2シーズン前)までJ1で戦っていたチームで力があります。 大宮は3バックの布陣だと思うので、ハメるときとハメることができなかったときの判断のスピードを大事にしたいですし、 ジェフのやり方としては前から取りに行くのでスライド・判断のミスをなくしたいと思っています。
(前から行けないときの修正については)攻撃が良い形のときは守備も良く、(前節の愛媛戦では)あの形で失点しているのでもっと厳しく強度を高めていきたいです。
(5月末以降)試合に帯同できないことも多く、悔しい日々も続きましたが、腐る年齢でもありません(笑)。 自分らしさを出して、勝利に貢献したいですし、最後にやられないようにギアを上げられるチームにならないといけません。チームが勝つために頑張りたいです。



[前節の布陣/大宮]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/大宮]
J2第24節 07/27 vs 山口(H)  1○0
J2第25節 07/31 vs 岐阜(A)  0△0
J2第26節 08/04 vs 山形(H)  3○2
J2第27節 08/10 vs 岡山(A)  1○0
天皇杯3回戦 08/14 vs 神戸(H) 0●4


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第23節 07/20 vs 福岡(H)  3○0
J2第24節 07/27 vs 横浜FC(H) 1●3
J2第25節 07/31 vs 琉球(A)  2○0
J2第26節 08/04 vs 鹿児島(A) 1●2
J2第27節 08/10 vs 愛媛(H)  2●3


[過去の対戦成績]
15/04/11 千葉 2-0 大宮
15/09/27 大宮 2-1 千葉
18/05/06 大宮 0-1 千葉
18/07/07 千葉 1-3 大宮
19/04/28 千葉 0-0 大宮
TICKET INFOこの試合のチケット情報

8.18 (日) 19:00 KICKOFF 2019明治安田生命J2リーグ 第28節

試合会場NACK5スタジアム大宮

チケット購入はこちら