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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

“答え”を見つけられず4連敗。



ヴァンフォーレ甲府をフクアリに迎えた8月のラストゲーム。ジェフはネガティブな空気感を一掃する勝利を奪うために戦ったが、後半に失点を繰り返し、0-3でこのゲームを落とした。

スタメンは4-2-3-1の布陣。GKは鈴木椋大。最終ラインは右から米倉恒貴、鳥海晃司、エベルト、下平 匠の4人。ダブルボランチに小島秀仁と熊谷アンドリューが入り、2列目は右に堀米勇輝、トップ下に船山貴之、左に茶島雄介が位置。1トップにはクレーベが入った。

スコアレスに終わった前半のパフォーマンスは、内容だけ見れば決して悲観すべきものではなかった。

パスをつないでくる相手に対して組織的なブロックを構成し、攻撃に転じればサイドを活用してクロスを入れる。クレーベの巧みなポストプレーは相手の最終ラインを押し込み、それによって生まれた有効なスペースを、ジェフは丁寧に使ってチャンスを作った。

19分には堀米のクロスにクレーベが飛び込み、24分には熊谷が“仕掛け”の縦パスを入れて米倉のフリーランニングを引き出す。27分には左サイドから茶島がクロスを入れるなど、攻勢を強めた。

32分にはエベルトが足を痛めるアクシデントで増嶋竜也と交代するアクシデントがあったものの、流れは変わらず。39分には相手最終ラインの背後に抜けた茶島が相手GKと1対1になるが、シュートは惜しくもブロックされ先制のチャンスを逸した。

小島が振り返る。

「いい流れの時に点を取らなければいけないし、取れる場面もあったと思います。そういう部分のしわ寄せが後半に響いてくると思うので、自分たちの流れで点が取れないことは大きな課題です。後半のように相手の勢いが上がってきた時に、自分たちがどう盛り返すか、耐えるか。それができていないので、そこはもっと明確に、自分たちに目を向けなきゃいけない」

後半、大きく流れを引き戻すことができず、ジェフは失点を繰り返した。

まずは60分。CKのこぼれ球に反応したピーター ウタカのシュートは堀米がブロックしたが、こぼれ球を拾われてエデル リマに押し込まれる。64分、江尻篤彦監督は熊谷に代えて見木友哉を投入するが、74分に再び失点。相手のカウンターを食い止めることができず、ピーター ウタカの個人技に圧倒される形で2失点目を喫した。

75分、堀米に代わってピッチに入った工藤浩平が言う。

「『ここで耐えなければ』とか『頑張らなければ』という時に失点をしまう試合を繰り返していて、今日のゲームに関しても、競った状態から先制点を奪われて、『顔を上げなきゃ』と気持ちを入れ直すタイミングでまたミスをして、失点をしてしまう。チームとしても、個人としても解決策を探していて、なかなかその答えにたどり着けない状況にある」

81分には直接FKを決められて0-3。試合はそのままタイムアップを迎え、ジェフの連敗は「4」となった。

江尻監督が言う。

「当たり前のことをしっかりやるということがひとつの大きなテーマ。相手によって、怖いからといってネガティブに下がってしまう状況なので、もっともっとポジティブに戦う部分を出していかないと」

厳しい状況に希望を見いだすゲームはできなかった。次節は敵地に乗り込み、FC町田ゼルビアと対戦する。