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2019 SEASON MATCHES試合日程・結果

前節のモンテディオ山形戦は、チームとしての力の差を見せつけられた90分間だった。

序盤こそ激しいプレスの応酬で互角に渡り合い、ミスをきっかけとするカウンターから先制ゴールを奪われたものの、後半開始直後の理想的な時間帯に同点ゴールを奪う。しかし、その後は山形の組織的な連動とそれを裏付けるフィジカル的な充実、メンタル的な安定から時間の経過とともに押し込まれ、ジェフはミスを“誘発“される形で失点を繰り返す。結果的には大量4失点で完敗。大きな悔しさを感じざるを得ないゲームだった。

第35節終了時点の順位は17位。勝点36は18位アビスパ福岡と1ポイント差、19位FC町田ゼルビアと2ポイント差、20位鹿児島ユナイテッドと6ポイント差という状況だ。J3降格圏である21位栃木SCとは7ポイントの差があるが、残り試合数を考えれば油断はできない。

迎える今節は、敵地でV・ファーレン長崎と対峙する。

勝点53で10位につけている長崎は、最近5試合は3勝1分1敗と好調。J1参入プレーオフ圏内の6位ヴァンフォーレ甲府とは4ポイント差であるから、勝点を落とせない厳しい戦いを続けている。第34節は上位争いを演じている大宮アルディージャに0-3と完敗を喫したが、続く前節、第35節は町田との打ち合いを制して3-2で勝利。連敗をしない粘り強さで昇格争いに踏みとどまっている。

攻撃陣のタレントは個性豊かだ。町田戦で2得点を記録して勝利に貢献したMF大竹洋平は突破力も決定力もチーム随一。同じく町田戦で1得点を記録した呉屋大翔は現時点で21得点と得点ランキング2位につける。絶対的な得点源である彼の特長は、ゴールバリエーションが豊富であること。ここまでの21得点は右足が9得点、左足が7得点、ヘディングが5得点といい意味でのバラツキがあり、相手に驚異を与えている。

呉屋の相棒として2トップを組む玉田圭司は39歳の大ベテランだが、テクニカルなドリブルとキープ力に衰えはない。秋野央樹を軸とする中盤には展開力があり、サイド攻撃にはスピードがある。中盤ではルーズボールを拾い、主導権を握りたいところだ。

矢田旭が言う。

「山形戦はミス絡みの失点が多かったのでしっかりと切り替えて、仕切り直しをして守備から入りたいと思っています。相手の前線には得点を取れる選手がいるので、自分たちが攻撃をしているときにこそ、より注意をしたいと思っています。この順位にいるのは情けないですし、まずは残留を確定させるためにも勝点を積み上げたいです」

攻撃陣としては、為田大貴が累積警告による出場停止処分から戻ってくることがポジティブなニュースだ。前節は右サイドにアラン ピニェイロ、左サイドに矢田 旭という攻勢だったが、この陣容に江尻監督がどのような手を加えるかにも注目が集まる。

為田が言う。

「チームとしての戦術や戦い方として守備も攻撃ももちろん大事ですが、最後の個人の勝負で負けないというところが大前提だと思います。次の長崎戦は本当に気持ちを入れた戦いをしないといけないと思うし、大敗した後だからこそ自分たちの個の強さというのを見せていきたい」

江尻篤彦監督が“守備のマネジメント”を強調した背景には、間違いなく、山形戦の大量失点の影響がある。チームが一歩前進するためにも、必ず長崎から勝点を持ち帰りたい。



江尻 篤彦監督
(長崎は)前節の山形と似たような形で、リスク管理のところで、前回(の対戦時には)オフサイドに逃げて走られてしまったというのがありました。そういう部分は少しずつ減ってはきていますけども、もう一度しっかり選手に落とし込みたいと思います。長崎はそういうことも狙えるし、何試合か(長崎の映像を)見ていますが、今は逆に自分たちでボールを動かす機会も多くなってきています。そうなったら我々の戦い方もまた明確に伝えながら、我々もその逆を突けると思うので、良い守備で自分たちの守備のマネジメントをやっていきたいなと思っています。

佐藤 勇人
(長崎戦は)アウェイなので“どう勝点を拾うか”を考えてプレーをしたいです。もちろん勝点3を取ることを目指して戦いますが、前節の山形戦のような試合をしていたら拾えませんし、ミスを減らすことが大事だと考えます。相手はホームなのでブロックを作って守ってくるようなことはないと思いますし、相手も勝点3を取りに来るので、より背後を狙っていけるチャンスは増えるでしょう。(得点ランク2位の呉屋大翔選手については)彼も調子が良く、得点を取っています。ただジェフが自信をもってプレーすることができれば、(相手ゴールを)ゼロで抑える力はありますし、チームとして守れる自信もあります。しっかりと準備をして臨みたいです。

矢田 旭
(前節・山形戦で)今シーズン初ゴールを決めたのは嬉しかったのですが、もっと得点を取れる場面があった中で決めることができませんでした。残り試合で、少しでも取っていきたいと考えています。
(長崎戦に向けては)山形戦のような易い失点をしないこと。失点をしない時間を長くして、勝利する確率を上げるのが大事になります。山形戦はミス絡みの失点が多かったのでしっかりと切り替えて、仕切り直しをして守備から入りたいと思っています。相手の前線には得点を取れる選手がいるので、自分たちが攻撃をしているときにこそ、より注意をしたいと思っています。この順位にいるのは情けないですし、まずは残留を確定させるためにも勝点を積み上げたいです。

為田 大貴
チームとしての戦術や戦い方として守備も攻撃ももちろん大事ですが、最後の個人の勝負で負けないというところが大前提だと思います。次の長崎戦は本当に気持ちを入れた戦いをしないといけないと思うし、大敗した後だからこそ自分たちの個の強さというのを見せていきたいと思います。クロスからのところはどんどん勝負していかないといけないし、相手にとっても背後を突いてクロスを上げられて、ペナルティエリアの中にボールを入れられるというのが一番怖いと思うので、そういうところを意識して臨みたいです。どんどん背後を取って、相手陣地で常にプレーできるような90分にできればなと思います。長崎は生まれたところですし、長崎だから(気持ちが)盛り上がるというわけではありませんが、良いプレーを見せられればと思っています。


[前節の布陣/長崎]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/長崎]
J2第31説 09/07 vs 福岡(H) 1○0
J2第32節 09/14 vs 徳島(A) 1△1
J2第33節 09/21 vs 京都(H) 1○0
J2第34節 09/28 vs 大宮(A) 0●3
J2第35節 10/05 vs 町田(H) 3○2


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第31節 09/07 vs 新潟(A) 1●2
J2第32節 09/14 vs 水戸(H) 2○1
J2第33節 09/22 vs 徳島(H) 1△1
J2第34節 09/29 vs 岡山(A) 0△0
J2第35節 10/06 vs 山形(H) 1●4


[過去の対戦成績]
16/05/28 長崎 1-1 千葉
16/10/30 千葉 0-0 長崎
17/05/13 千葉 5-0 長崎
17/09/24 長崎 2-1 千葉
19/06/02 千葉 1-4 長崎
TICKET INFOこの試合のチケット情報

10.12 (土) 18:00 KICKOFF 2019明治安田生命J2リーグ 第36節

試合会場トランスコスモススタジアム長崎

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