久しぶりのゲームの再開ということで難しい試合になると思っていましたが、選手たちはよく頑張ってくれました。守備の安定をテーマとしてそれを中心に準備してきたのですが、失点してしまったとはいえ、ある程度は安定した守備を見せることができたと思います。1つのミスから失点してしまいましたが、それがサッカーであると思います。後半は得点を取るために攻撃的に出ました。しかし相手のいいディフェンスもあり、チャンスを作るのは簡単ではありませんでした。

再開後最初の試合だったので多くの人が期待して見てくれたと思うので、いい結果を得られず申し訳なく思います。しかし、これからもっと良くなると思っています。多くの人の期待に応えられるように努力します。

―― 確かに守備は整備されていたが、一方で攻撃がうまくいかなかった要因は？

チーム全員で守備をしながら、いいカウンターのタイミングは何度かありました。しかし、それを生かせませんでした。クロスのタイミングが遅れてしまったり、相手ゴール前に入る人数が少なかったり。互いの呼吸を合わせることが大事ですから、今日はその部分が少し足りなかったと思います。

ただ、思っていたよりも攻撃がうまくいった部分はありました。相手の3バックがとても強く、こじ開けるのが難しかったということもあります。これから修正していきたいと思います。

―― 無観客での試合を経験して。

すべての人にとって初めての経験ですから、私から何か言えることはありません。正直なところ、雰囲気はやはりトレーニングゲームに近いものでしたが、我々はチームとしてそれをうまく乗り越えなければならなかったと思います。やはり、スタジアムにサポーターがいるといないとでは、大きな差があると感じました。

―― スタメンは開幕戦から5人変更されました。

この2週間くらい、トレーニングをしながらいろいろな選手を見てきました。最もコンディションが良く、戦術的にも調和の取れる選手たちで（スタメンを）構成しました。

―― 今日は交代枠を4つ使いました。最大5人の交代、給水などの印象について聞かせてください。

中断期間が長くなったので、故障者も出やすいと思います。その対応策としての5人の交代枠だと思いますが、うまく活用しなければならないと改めて感じました。

―― 不運な失点がありましたが、その他は素晴らしいパフォーマンスでした。

結果的に負けてしまったことが残念です。失点はオウンゴールのような形になってしまいましたが、あれを止めるために自分がいるので、やっぱり悔いが残ります。他の部分はディフェンスが頑張ってくれたおかげで守れたと思いますけれど、まだまだだと思います。

―― 無観客でのゲームについて。

やりにくかったのは“入り”の部分です。整列も入場もない状態でスタートして、なかなか難しい雰囲気で始まったので。みんなで声を掛け合いながらやりました。ただ、声が通るという意味ではコミュニケーションを取りながらやれるのが良かったと思います。

―― 攻撃がうまくいかなかった理由について。

相手に先制点を許してしまったことがひとつ。それから、もう少しゴールに向かう姿勢をもたなければならないと思います。シュートも少なかったですね。

―― 無観客のリモートマッチについて。

独特というか、初めてのことなので、気持ちの面で難しいかなと最初は思っていたのですが、僕自身は普段どおり、すんなり試合に入ることができました。チームとしては前向きに捉えられる90分間だったと思います。

―― スタンドから音声による声援が流されていました。

もちろん聴こえていました。いい取り組みであると思います。