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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

栃木の堅守を崩せず、完封負け。



フクアリに栃木SCを迎えた第4節。しかし、再開後ホーム初勝利を挙げることはできなかった。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右から田坂祐介、チャン ミンギュ、増嶋竜也、下平 匠の4人。中盤の中央に田口泰士と高橋壱晟、右サイドに米倉恒貴、左サイドに堀米勇輝が位置し、2トップには山下敬大とクレーベが並んだ。

前線からプレスを仕掛けてくる相手に対して、立ち上がりのジェフは冷静にパスをつないでビルドアップを試みた。7分、8分と立て続けにCKを奪われ主導権を握られかけたが、17分、田口のサイドチェンジから米倉がクロス。こぼれ球を拾った高橋のクロスに山下が飛び込み、ゴール外にわずかに外れるシュートを打つと再び流れはジェフに傾いた。

28分にはゴール前の混戦からシュートを放ち、CKを獲得。30分には堀米が狙いすましたインターセプトでボールを奪い、クレーベを経由して左サイドの下平へ。山下に合わせたクロスは栃木のGK塩田仁史に阻まれたが、相手の攻撃に対する構えた守備、インターセプトからのカウンターと“ジェフの形”はできつつあった。

ところが34分、ミスから失点が生まれる。

最終ラインからクサビのパスを受けたクレーベはシンプルに落としたが、そのボールを相手に奪われてカウンターを受ける。ジェフの右サイドから放り込まれた瀬川のクロスは、ゴール前で待ち構えた栃木の長身FW矢野貴章にぴたり。ヘディングで押し込まれて先制を許した。

尹監督はハーフタイムに動いた。

左サイドの堀米に代えて船山貴之、最前線のクレーベに代えて川又堅碁を投入。2枚代えで攻勢を強めたいジェフは、立ち上がりからいくつかのチャンスを作った。58分には船山のフリーキックに飛び込んだ川又がヘディング。これはミートせず後ろにそれたが、こぼれ球に反応した下平がシュート。62分には決定的なピンチをGK新井が見事な反応で防ぎ、直後の64分には田口の展開から下平がクロス。ニアサイドに飛び込んだ船山がヘディングシュートを放った。

しかし、栃木の前線からの守備とそれに反応する組織全体の連動性は、ジェフがどれだけ揺さぶってもなかなか崩れなかった。66分にはカウンターからピンチを招き、危ない場面を作られた。その後の展開も一進一退。68分には高橋に代えて見木友哉を投入した。72分にはゴール前で山下が決定機を迎えるが、これは相手DFの体を張った守備に阻まれた。

尹監督は79分に米倉に代えて為田大貴を投入。残り10分も相手ゴールに迫ったが、最後まで1点を奪うことができず0-1で敗れた。

指揮官が振り返る。

「全体的に今日は身体が重かったと言えると思います。原因の1つは、相手のスピーディな動きと前面に押し出した運動量です。選手たちはそれに対応しようとしましたが、うまくいきませんでした。序盤は良かったと思いますが、時間が経つほど相手のパワー、フィジカル的な勝負に押されてしまった」

悔しい敗戦だが、試合は中3日で続く。“走る栃木”を相手に浮き彫りになったこの試合の課題を修正し、次のゲームに臨みたい。