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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

10人のフィールドプレーヤーを“総入れ替え”した前節ツエーゲン金沢戦について、尹 晶煥監督は改めてその決断の背景を話した。

「『2チーム分の戦力で戦う』ことについては、リーグ再開前から考えていました。このタイミングで大胆にメンバーを変えることは、日程が発表された段階で決めました。かなり前からの考えだったので、準備は少しずつやってきたつもりです。選手たちもあらかじめ準備をしてくれていたので、スムーズに試合に臨むことができました。もっとも、いい結果に結びついたからこそこういう話をできるわけで、実際に私と同じことをする監督は多くないと思います(笑)」

しかし監督は、自ら「冒険」と表現した賭けに勝った。中2日で迎える東京ヴェルディ戦は、その効果を倍増させるためになおさら重要な一戦だ。

「この試合に勝つことができれば、チームの雰囲気がさらに良くなることは間違いありません。選手間の競争意識もさらに高まり、誰一人として安心できない緊張感のある雰囲気が生まれるはずです。そういうチームの雰囲気こそが、これからの結果に影響してくると思います」

前節、東京Vはホームでヴァンフォーレ甲府と対戦し、打ち合いの末に4-2と今シーズン初勝利を手にした。

足元の技術に優れ、テンポのよいパスワークとドリブル突破でアグレッシブに仕掛けてくる特長は、今シーズンも変わらない。2月の開幕から白星に見放されていたとはいえ、才能豊かなタレントは多く、大きな可能性を秘めているチームと言えるだろう。

甲府戦を見る限り、相手のポジション間に飛び込んでテンポよく縦パスを入れ、スピードを上げてフィニッシュまで持ち込む攻撃が大きな武器だ。最終ラインと中盤、さらに2トップを整然と並べて守るジェフにとっては、最終ラインと中盤の間、中盤と2トップの間のスペースを攻撃の起点とされる展開は避けたい。指揮官もその点を警戒する。

「(東京Vの)スタイルは以前よりも、一段階アップしたと思います。身長が大きい選手はいないのですが、ショートパスなどで(ボールを)回すスピードが速いと思いますし、切り替えのスピードも上がったように見えます。スピーディーな選手も多いので、そこに我々の選手がどう反応するかが大事だと思います。もちろんやることはそんなに変わらないのですが、相手のパススピードにどのくらいついていけるのか、どのくらい予測をできるのか、それが大きい課題だと思います」

中でも、背番号11、ジェフのアカデミー出身であるMF井出遥也が好調だ。彼の動きに対してジェフ守備陣がどのようなリアクションを見せ、ボールを奪ってカウンターにつなげるか。そこが勝負に分かれ道となるだろう。

金沢戦でスタメン出場した佐藤寿人が展望する。

「ボールを持たれる時間が長くなるかもしれないけれど、その中でチャンスを作って得点を奪って勝ちにつなげることが大事。(相手の)クオリティーも高いので、警戒してやっていかなければいけません」

デビュー戦で初ゴールを決めた櫻川ソロモンも表情を引き締めた。

「(東京Vは)足元でつないできて、チームとして連動性がある。ジェフは守備の形から入るので、途中から出場した場合でも、起点となってチームとしての時間を作ることで勝利に貢献したいと思います」

前節の“お膳立て”を生かして波に乗れるか否か。チーム一丸となる最高の雰囲気を手に入れるためにも、何としても勝利を手に入れたい。


尹晶煥監督
(東京Vの)スタイルは以前よりも、一段階アップしたと思います。身長が大きい選手はいないのですが、ショートパスなどで(ボールを)回すスピードが速いと思いますし、切り替えのスピードも上がったように見えます。スピーディーな選手も多いので、そこに我々の選手がどう反応するかが大事だと思います。もちろんやることはそんなに変わらないのですが、相手のパススピードにどのくらいついていけるのか、どのくらい予測をできるのか、それが大きい課題だと思います。選手たちが組織的な守備をしてくれるのであれば、良い流れで攻撃に出られると思っています。もちろん守備をする時間は長くなると思うのですが、組織的にインターセプトをうまくやることができれば、攻撃にかけられる人数も多くなりますし、その中で得点が生まれるのであれば、それがもっと強固な守備につながると思っています。
ホームで2試合落としているので、どうしても明日は勝利という結果を手に入れないといけないと思います。選手たちは意欲的に準備をしてくれています。

佐藤 寿人
(前節・金沢戦での)18歳の(櫻川)ソロモンと38歳の自分が2トップを組むというのは、なかなかない(笑)。個人としてはどういうチャンスが来てもチームの力になれるよう、ゴールという結果を一番に求めていきたいです。
(金沢戦では)スタメンだけでなく途中出場の選手を含め、全員が戦えるメンバーであることを示せました。今は、誰が出てもチームの助けになることができると思っています。(中断明けから)ホームで勝てていないので、次はしっかり勝ちたいですね。自分もチームの力になれるように、良い準備を続けていきます。
(東京V戦は)ボールを持たれる時間が長くなるかもしれないけれど、その中でチャンスを作って得点を奪って勝ちにつなげることが大事になります。(相手の)クオリティーも高いので、警戒してやっていかなければいけません。金沢戦で取った勝点3を、ホームでの勝点3にもつなげていくことが、今の自分たちにとって非常に大きなことです。何より“連勝”は、自分たちのやっているサッカーをより自信をもって継続していける要素になると思います。

櫻川 ソロモン
(金沢戦後には)Jリーグで活躍する同世代の選手や先輩からたくさんのメッセージをもらって、とても嬉しかったです。(佐藤)寿人さんには(試合のときに)「思い切ってやれ!」と言ってもらい、細かいアドバイスを局面局面でしてもらいました。求められる競り合いのところはしっかりできたと思います。クロスの入り方については、トレーニングの中で少しずつ合ってきている感覚があったので、試合でうまくやれてよかったです。
(東京Vは)足元でつないできて、チームとして連動性がある印象です。ジェフは守備の形から入るので、途中から出場した場合でも、起点となってチームとしての時間を作ることで勝利に貢献したいと思います。(東京Vに所属する)山本(理仁)選手や藤田(譲瑠チマ)選手とは仲が良いので、同世代の選手と同じピッチで戦いたいですし、そこはとても楽しみにしています。
デビュー戦でゴールという結果を出せたことは嬉しいのですが、まだまだリーグ戦は続いていきます。自分のゴールよりも、チームの勝利に貢献できるようにやっていきたいです。


[前節の布陣/東京V]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/東京V]
J2第1節 02/23 vs 徳島(A) 0●3
J2第2節 06/27 vs 町田(H) 1△1
J2第3節 07/05 vs 栃木(A) 1△1
J2第4節 07/11 vs 大宮(A) 0●1
J2第5節 07/15 vs 甲府(H) 4○2


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第1節 02/23 vs 琉球(H) 1○0
J2第2節 06/27 vs 大宮(H) 0●1
J2第3節 07/04 vs 水戸(A) 3○0
J2第4節 07/11 vs 栃木(H) 0●1
J2第5節 07/15 vs 金沢(A) 2○0


[過去の対戦成績]
17/05/17 東京V 3-0 千葉
17/09/02 千葉 2-2 東京V
18/02/25 東京V 2-1 千葉
18/08/25 千葉 2-3 東京V
19/05/25 東京V 1-1 千葉
19/11/10 千葉 0-0 東京V
TICKET INFOこの試合のチケット情報

7.18 (土) 19:00 KICKOFF 2020明治安田生命J2リーグ 第6節

試合会場フクダ電子アリーナ

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