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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

第7節の相手は、勝点で並ぶヴァンフォーレ甲府。そのアウェイ戦を前にして、尹 晶煥監督はこう話した。

「ホームで続けて黒星を喫しているので、そういう意味では気分的にいいということはありません。ホームでは絶対に勝たなければいけないし、アウェーではどんなに悪くても勝点1を持って帰ってくる試合をしなければいけない。選手もそのことにおいては考える必要があります」

ホームで喫した連敗を発奮材料として、今は目の前の相手から勝点3を奪う準備を進めなければならない。その意味で、今節の対戦相手である甲府は、難しい相手と言えるかもしれない。

伊藤 彰監督が率いる今シーズンの甲府は、ジェフに近いスタイルを確立しつつある。まずは守備を意識して組織を整え、攻撃は強力なアタッカー陣の個性を最大限に発揮してゴールを狙う。そうしたスタイルは徐々に確立されており、前節は大宮アルディージャを相手に1-0の完封勝利を収めた。

システムは、守備時は5バック気味の3-4-2-1、攻撃のビルドアップ時は4-3-3の形を作る可変式を採用している。3バックの中央に位置する新井涼平は攻撃時にポジションを上げ、4-3-3のアンカーの位置に入って攻撃を組み立てる。前線には左に泉澤 仁、右にドゥドゥ、センターFWにジュニオール バホスと“個の打開力”を秘めたアタッカーがいるため、一発で裏を狙う縦方向の攻撃も多い。

そうした特徴に対してどのように戦うかと問われ、尹監督は答えた。

「我々を相手にして甲府がどうしてくるかは分かりませんが、我々は相手に合わせて試合をするというよりも、もう少し我々の表現したいプレーを攻守において出さないといけない。一番大事なのは、選手たちのコンディションです。良いコンディションでしっかり準備するということが大事」

両チームのスタイルを考えれば、前節の東京ヴェルディ戦と比較して、ジェフがボールの主導権を握る時間は確実に増えるだろう。そうなれば、5バックの陣形を敷く甲府に対して、どのようなパスワークでその守備をこじ開けるかがポイントとなる。もちろん、相手のカウンターを警戒したリスク管理も大きなポイントだ。

キャプテンの熊谷アンドリューは、チーム全体としての“高さ”の設定について言及した。

「前節のヴェルディ戦後に監督も言っていましたが、最初から引き過ぎてしまいました。甲府にはフォワードのジュニオール・バホス選手をはじめ、一人の力で崩せる選手もいるので注意しなければいけません。特に先制点が大事になると思うので、前から行くとき、しっかりブロックを敷くときの“メリハリ”をもっと出したい」

この甲府戦から中3日でアウェイのモンテディオ山形戦、さらに中3日でホームのザスパクサツ群馬戦と続く3連戦だ。厳しい戦いが続くが、まずはここまで相性がいいアウェイ戦で勝点を積み重ね、1週間後のホームに戻りたい。


尹晶煥監督
我々を相手にして甲府がどうしてくるかは分かりませんが、我々は相手に合わせて試合をするというよりも、もう少し我々の表現したいプレーを攻守において出さないといけないと思っています。そういう部分を表現できるなら、良い試合ができると思っています。もちろん相手には注意しないといけない選手が何人かいますし、セットプレーで得点を決めているチームなので、そういう部分においても注意しないといけないですが、一番大事なのは、選手たちのコンディションです。良いコンディションでしっかり準備するということが大事です。どんなに準備をしても明日のコンディションが整っていなければ、準備したことを表現することはできないので、コンディションが重要なのではないかと思っています。
我々にとっては、毎試合毎試合、1試合1試合が重要です。今からメンバーについてももう少し深く考えないといけないですし、毎試合毎試合勝点1でも持ってこられるような試合をしていかないといけない、どういう形でも負けない試合というのが大事になってくると思います。

熊谷 アンドリュー
連戦が続き、次から次へと試合があるので、1試合1試合を切り替えてやっていくのが一番大事だと思っています。ポジション競争もボランチだけではなく、サイドハーフ、センターバックなど、各ポジションで良いレベルで競争ができているので、毎試合アピールをしないといけない形です。今はチームとして粘り強くなった印象がありますし、ブロック守備はチームの特長なので、もっと強固にできるようにやっていきたいです。
前節のヴェルディ戦後に監督も言っていましたが、最初から引き過ぎてしまいました。あれだけ回してくる相手であれば、もう少しプレッシャーに行かなければ時間が経つほどにきつくなってしまうと、個人的に感じた部分です。(今節対戦する)甲府にはフォワードのジュニオール・バホス選手をはじめ、一人の力で崩せる選手もいるので注意しなければいけません。堅い試合になると思いますが、勝ち切って3ポイントを取ることが大事になるので、勝利を目指して戦います。特に先制点が大事になると思うので、前から行くとき、しっかりブロックを敷くときの“メリハリ”をもっと出したいですし、自分が出場した場合は、しっかり声を出してやっていこうと思っています。

矢田 旭
公式戦に中々絡めず難しさはありましたが、普段のトレーニングやトレーニングゲームから手を抜かず、やれることはしっかりやってきた自負があるので、それを信じてプレーをしています。(今シーズン初先発となった前々節・金沢戦では)90分間走り切れませんでした。試合勘もあったかもしれませんが、もっと上げていかなければと感じます。それ以外は良いコンディションを保てています。
(甲府の)外国籍選手は強力で、一発の部分はチームとして警戒しなければいけません。今シーズンに関して言えば、いつもより甲府はボールを持ってくる戦い方もしているので、カウンターも有効になると思います。(名古屋でチームメイトだった元ジェフ・松田力選手については)昔、一緒にプレーをした選手との対戦は楽しみですし、より負けたくない思いはありますね。
チーム全体として、守備的な部分は求められます。そこのスタンダードのところはしっかりとやりながら、右サイドハーフに入ればタイミング良く中に入り起点を作ったり、タメを作ったり、チームとしての良い部分を出していくために自分のプレーを出したいと思っています。


[前節の布陣/甲府]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/甲府]
J2第2節 06/27 vs 新潟(H) 3△3
J2第3節 07/04 vs 松本(A) 1△1
J2第4節 07/11 vs 金沢(H) 2○1
J2第5節 07/15 vs 東京V(A) 2●4
J2第6節 07/19 vs 大宮(H) 1○0


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第2節 06/27 vs 大宮(H) 0●1
J2第3節 07/04 vs 水戸(A) 3○0
J2第4節 07/11 vs 栃木(H) 0●1
J2第5節 07/15 vs 金沢(A) 2○0
J2第6節 07/18 vs 東京V(H) 1●2


[過去の対戦成績]
12/06/09 甲府 0-2 千葉
12/07/22 千葉 0-1 甲府
18/04/28 甲府 1-1 千葉
18/07/25 千葉 2-1 甲府
19/05/05 甲府 1-2 千葉
19/08/24 千葉 0-3 甲府