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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

今季初の3連勝で5位に浮上!



今シーズンのジェフの“らしさ”を存分に発揮した、完璧な勝利だった。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右からゲリア、チャン ミンギュ、新井一耀、安田理大の4人。中盤の底に田口泰士と見木友哉が構え、右サイドに米倉恒貴、左サイドに船山貴之が位置。2トップには川又堅碁と山下敬大が並んだ。

立ち上がりの5分は互角の攻防が繰り広げられたが、その後に主導権を握ったのは磐田だった。

7分にはルキアンがミドルシュート、10分には伊藤洋輝がロングシュート、11分にはジェフの左サイドからクロスを上げられ、ゲリアのクリアを拾ったルキアンに強烈なシュートを打たれた。さらに14分には再びジェフの左サイドからクロスを放り込まれ、小川航基にヘディングシュートを打たれる。19分にはジェフのCKからカウンター攻撃を受け、最後はルキアンがシュート。ここまでは、完全に磐田のペースだった。

ところが21分、一発のカウンター攻撃でジェフが先制点を奪う。

絶妙のキープから山下につないだ川又は、再び走り出してパスを受けた。相手のマークを外し、GKの逆を突く見事なシュートでジェフに先制点をもたらす。川又が振り返る。

「(山下)敬大とは最近いろいろと話していて、距離感を意識したり、互いの良さを引き出し合おうということで、そのとおりの形でうまく取れたゴールだったと思います」

28分にミスから同点ゴールを喫したジェフは、しかし再びカウンター一撃で勝ち越しゴールを奪う。34分、自陣からドリブルを開始した安田はそのまま中央に運んで独走。自らシュートを放ってゴール右隅に突き刺した。チームを救う一撃を決めた安田は、少し照れながら振り返った。

「前が空いていたので、まさかあんなゴールを自分で決めれるなんて思ってなかったですけど。サッカーやって25年くらい経ちますけれど、ああいうゴールを初めて決めました。嬉しかったです」

2-1で終えた前半のボール支配率は磐田が63%を記録。ジェフは18本ものシュートを打たれながらミスによる1失点に抑え、逆に3本のシュートで2点を奪った。尹監督が言う。

「前半に得点をしてから押し込まれる時間が続いたのですが、相手のシュートがバーやポストに当たるシーンがいくつかあったと思います。そこで決められていたら、そのまま大量失点していたかもしれません。それが運良く失点につながらなかったので、最後は我々がしっかりと守備をやり通すためにああいう形を取りました」

守備の意識を高めた後半は、72分、米倉に代えて矢田 旭、山下に代えて為田大貴、船山に代えて鳥海晃司を投入し、5バックシステムに切り替えて「守り切る」ことを選択した。

それからの約20分間は防戦一方だったが、ジェフの守備は最後の最後まで崩れなかった。クロスを放り込まれてもそれをすべて跳ね返し、1点のリードを守り抜いた。安田が言う。

「試合をこなすごとに自分たちは守れるという自信はつけてます。今日に関しても、時間は長かったけれど自信はありました」

ジェフはこれで3連勝。勝点を19に伸ばし、順位を5位まで上げた。

中2日で迎える次節の相手は、勝点26で首位に立つV・ファーレン長崎。アウェイの連戦となる厳しい条件だが、ここで勝てばさらに上位が見える。