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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

原因は「集中力の欠如」。



“前半の後半”に3失点を喫したジェフは、そのビハインドを跳ね返すことができず3連敗を喫した。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右からゲリア、チャン ミンギュ、新井一耀、安田理大の4人。中盤の底に小島秀仁と田口泰士が構え、右サイドに堀米勇輝、左サイドに船山貴之が位置。2トップにはクレーベと山下敬大が並んだ。

23分の飲水タイムまでは、最高の展開だった。

まずは5分。山下の献身的なプレスバックでボールを奪うと、堀米、クレーベ、船山、クレーベ、安田とつないで左サイドからクロス。山下がヘディングシュートを放つハイレベルなショートカウンターを見せた。さらに10分。安田のサイドチェンジからゲリアを経由して堀米へ。斜めのスルーパスに飛び込んだ小島がグラウンダーのクロスを入れ、堀米、さらにクレーベと連続シュートを放った。12分には左サイドのクロスから山下がボレーシュート。15分には安田と船山の連係で左サイドを崩し、クロスを堀米が落としてチャンスを作った。

いつもどおりの安定した組織と、チャンスをうかがって前からハメる守備。それが見事に機能してリズムを掴んだジェフは、17分に先制点を奪う。右から左へサイドチェンジすると安田の縦パスに反応した船山がクロス。堀米が冷静にラストパスを送り、走り込んだクレーベがうまく身体をひねってゴールに蹴り込んだ。

しかし、その直後の飲水タイムを挟み、試合の流れが大きく変わる。

再開直後から押し込まれる時間が続くと、28分、クロスのこぼれ球に反応した北九州の高橋大悟がミドルシュート。これがゴール左隅に吸い込まれた。さらに35分。ジェフの左サイドからクロスを放り込まれ、ニアサイドの競り合いからのこぼれ球を新垣貴之に蹴り込まれて逆転。それだけに終わらず、直後の39分には北九州の最終ラインからの1本の縦パスで決定機を作られ、裏に抜けたディサロ 燦シルヴァーノに決められて3失点目を喫した。

尹晶煥監督が振り返る。

「序盤のスタートはうまく切れたのですが、得点以降、瞬間的に集中力が落ちてしまって連続失点をすることで難しい試合になってしまいました。後半に入る前に『最後まで諦めないように』と送り出しましたが、選手たちはそういう姿を十分に見せてくれたと思っています。それを最初から最後まで見せてなければいけないし、負けてしまったので『よくやった』とは言えません」

指揮官の言葉のとおり、後半は2点差を追うジェフが攻勢を強めて相手ゴールに迫った。

60分に堀米のスルーパスからクレーベがシュートを放つと、このプレーを機にジェフが圧力を強める。61分には再び堀米のスルーパスからクレーベ。64分には左サイドからクロスを入れて決定機を作り、最後はゲリアがシュート。67分にもクレーベがヘディングシュートを放ったが、しかしいずれもゴールネットを揺らすことはできなかった。

72分には船山に代えて見木友哉、堀米に代えて米倉恒貴、山下に代えて櫻川ソロモンを投入。すると78分、見木が倒されて得たPKをクレーベが決めて1点差に迫った。しかしその後は高さを生かした攻撃で何度もゴールに迫りながら、同点ゴールを奪うことはできず。そのままタイムアップを迎え、2-3で敗れたジェフは3連敗を喫することになった。

次節は4日後。フクアリにアビスパ福岡を迎える。4連敗はなんとしても避けなければならない。前半の3失点はなぜ起きたのか。わずかな時間で修正しなければならない。