またしても同じミスを繰り返したジェフは、京都サンガF.C.を相手に敵地で完敗を喫した
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スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右から本村武揚、岡野 洵、鳥海晃司、下平 匠の4人。中盤の底に熊谷アンドリューと見木友哉が構え、右サイドに矢田 旭、左サイドに為田大貴が位置。2トップに佐藤寿人と櫻川ソロモンが並んだ。
両者とも慎重な立ち上がりを見せた序盤、ロングボールによる主導権争いでリズムを掴んだのは京都だった。5分、庄司悦大による長距離パスのこぼれ球を拾われてピンチを招くと、直後の7分、ジェフの左サイドからピーター ウタカのドリブル突破を許してあわやというシーンを作られた。
ジェフの反撃は11分、インターセプトに成功した本村が自陣からドリブルで駆け上がりカットインから左足シュート。さらに18分には左サイドで粘った櫻川がグラウンダーのクロスを入れ、走り込んだ矢田が左足でシュートを放った。しかしこの直後、接触プレーで足を痛めた熊谷アンドリューが負傷交代。中盤のポジションには田坂祐介が入ったものの、試合後、尹監督は「試合運びが難しくなってしまった」と振り返った。
そして迎えた40分、ジェフは最終ラインのビルドアップで下平がパスを受けたが、激しくチェイスしたレナン モッタにボールを奪われ、パスを受けたピーター ウタカにゴールを許す。直後の43分には見木が、44分には矢田がシュートを放つなど反撃を試みたが、前半ラストプレーとなった45+4分にCKから再び失点。前半を0-2で折り返した。
尹監督は後半の立ち上がりから佐藤寿人に代えて川又堅碁を投入。一方の京都はピーター ウタカに代えてMF荒木大吾を投入し、やや守備の意識を強めるスタイルに切り替えた。以降の時間帯はジェフがボールを支配して敵陣に攻め込んだが、決定機を生み出すことができないまま終盤に突入。67分には為田に代えて米倉恒貴、櫻川に代えて工藤浩平、さらに矢田に代えてアラン ピニェイロを投入するなど手を打ったが、最後まで京都ゴールをこじ開けることはできず、試合は0-2のままタイムアップを迎えた。
試合後、尹監督は厳しい表情で言った。
「私自身から何かをアナウンスしたとしても、選手一人ひとりから自発的な意欲が出てこなければいけません。私の話すことがうまく伝わっていないのか、選手たちの意欲が湧いてこないのか、そのあたりについてもう一度話す必要があると思います。これ以上、落ちるところはありません。また一から整備して上がっていく準備をしなければならないと思います」
田坂祐介も“ミス”について言及した。
「どうしてもミス絡みが多くて、今日の1点目も(下平)匠のところでミスになってしまったんですけれど、やっぱり個人にフォーカスするのではなく、全体としてサポートの位置が正しいかなどをちゃんと考えないと。それ以外にも、簡単に相手に渡してしまうシーンは僕自身にもありましたし、そういうところを自分たち自身で突き詰めてやらないと、この状況を脱することはできないと思います」
さらにこう続けた。
「ただ、逆にそこを改善できれば浮上するきっかけになると思うので、自分たち次第だと思います」
自分たちが変わらなければ、この状況を脱することはできない。ホームに戻る次節、きっかけを掴みたい。