1週間というわずかなインターバルを挟んで、ジェフは再び5連戦に臨む。“第3クール”の初戦の相手はファジアーノ岡山。前節・愛媛FC戦に続く連勝をホーム・フクアリで成し遂げたい。
この1週間のチームはコンディションの調整に努めた。尹 晶煥監督が言う。
「この1週間はまずしっかり休んで、明日の岡山戦から始まる5連戦に向けてしっかり準備しています。前節(の愛媛戦で)久しぶりに勝ったので、チームの雰囲気は良いと思っていますし、今週はコンディションを調整するという感じでやってきました。明日の試合に向けて、それとここからの5連戦のために、コンディションをしっかり調整したという感じです」
第19節終了時点で7勝2分10敗。勝点「23」は15位の成績だ。ここから首位との勝点差「18」を少しずつ縮めていく戦いをするためにも、現時点でジェフよりも下位に位置する岡山、FC琉球、ザスパクサツ群馬、レノファ山口FCと対戦するこの5連戦でしっかりと勝点を積み上げなければならない。
岡山は5勝6分8敗、勝点21で17位だが、黒星はジェフより2つ少なく、最近5試合の戦績でも1勝2分2敗と着実に勝点を積み上げている印象だ。リーグワーストタイの15得点と攻撃面は低調であるももの、守備はわずか19失点と安定している。つまり、攻撃さえハマれば現時点で獲得している“手堅さ”がさらに活きるはず。ジェフにとっては怖い相手と言えるかもしれない。
もちろん戦力的にも警戒すべき選手が揃っている。最終ラインの濱田水輝や椋原健太はJリーグでの実績十分。中盤には司令塔の上田康太を筆頭に白井永地や4得点と好調の上門知樹がいる。さらに最前線でコンビを組む赤嶺真吾と齊藤和樹はまだともに無得点だが、それぞれに特徴がある怖い存在。ベンチにはかつてジェフでキャプテンを務めたパウリーニョや山本大貴ら流れを変えられる選手もいる。
2012年に岡山でプレーした川又堅碁は、「あまり気にしない」としながら古巣についてこう話した。
「対戦を楽しみにしているのは、僕がレンタルで(岡山に)入ってきたときに大卒で入ってきた関戸(健二)選手。あとは三村(真)選手や、ジュビロのときに一緒だった上田(康太)選手ですね」
ジェフは前節、愛媛を相手に幸先よく先制点を奪い、前半のうちに追加点を奪ってリードを守り抜くという理想的な展開に持ち込んだ。堅守を武器とする岡山に対しても、おそらく同じ展開に持ち込むことができれば試合運びで優位に立てるだろう。これまで積み上げてきた守備のベースを存分に発揮し、いい位置でボールを奪ってからのカウンターにつなげてゴールを奪いたい。
戦列に戻りつつあるアラン ピニェイロが言う。
「前節(愛媛に)勝ったことによって、少し(チームの)自信が回復してきた雰囲気があります。自分はコンディションが良くなってきて、体が軽いなと感じるところはあります。守備に関しては、自分としては今までで一番やっていると思っています。けれども、自分の特長である“攻撃”という部分も忘れてはいけないと思っています。今は短い出場時間ではありますが、途中出場でも自分の特長を生かしながらやっています」
今シーズンは総力戦だ。誰がピッチに立ってもクオリティーを落とさず、集中力を保ち続けて勝利を手に入れなければならない。1つずつ順位を上げるために、3度目の5連戦の始まりに勝点3を手に入れたい。
尹晶煥監督
この1週間はまずしっかり休んで、明日の岡山戦から始まる5連戦に向けてしっかり準備しています。この前の試合(愛媛戦)で勝ったので、続けて結果を残していくために、まず明日の試合がすごく大事だと思っています。良い結果を出せるように、しっかり準備して戦いたいと思います。
前節(の愛媛戦で)久しぶりに勝ったので、チームの雰囲気は良いと思っていますし、今週はコンディションを調整するという感じでやってきました。明日の試合に向けて、それとここからの5連戦のために、コンディションをしっかり調整したという感じです。
岡山も今なかなか勝っていないチームなのですが、そういうチームに弱いのがジェフなので、それを乗り越えるためにも、しっかり90分集中して、ハードワークをして、勝ちたいという意欲をしっかり見せることがすごく大事だなと思っています。
アラン ピニェイロ
前節(愛媛に)勝ったことによって、少し(チームの)自信が回復してきた雰囲気があります。自分はコンディションが良くなってきて、体が軽いなと感じるところはあります。
守備に関しては、考えが変わってきたというところで、自分としては今までで一番やっていると思っています。そこは自分の中で成長した部分です。(具体的には)ディフェンスに行くところ、プレッシングかけるタイミングですね。相手のパスコースを消しながら行くとか、そういうところです。あとしっかり中を切りながらサイドに限定をして、そこでボールを取るとか、そういったところは意識してやっています。けれども、自分の特長である“攻撃”という部分も忘れてはいけないと思っています。今は短い出場時間ではありますが、途中出場でも自分の特長を生かしながらやっています。努力をし続けていれば、自ずと結果がついてくると思っています。シュートも自分の持ち味の一つだと思っているので、そこはしっかりと頭に入れてやっていきたいです。
試合で目に見える結果を出すために自分は日々努力していますし、チームのためにも力を使いたいと思います。
川又 堅碁
(2012年に在籍し、18得点を挙げた岡山では)得点を取る自信をつけさせてもらいました。得点を積み重ねることによって、ゴールを決める“慣れ”というか、“当たり前にゴールを決める”という感覚が身につきました。(古巣戦を迎えるにあたり)対戦を楽しみにしているのは、僕がレンタルで(岡山に)入ってきたときに大卒で入ってきた関戸(健二)選手。あとは三村(真)選手や、ジュビロのときに一緒だった上田(康太)選手ですね。
僕はあまりそういうこと(古巣戦であること)を気にしないです。試合前は「楽しみだな」と思いながら、しっかり調整して良いイメージを持ちながら臨みますけど、ピッチに入ったら関係ないので。どこに対してでもチームとして勝って、なおかつ結果が自分の得点(による勝利)だったらいいなと思って、プレーしています。楽しみっちゃ楽しみだけど、ピッチに入ったら別ですね。
目の前にある試合をどれだけハードに戦って、泥臭く勝点を取るか。それの積み重ねだと思います。その中で結果的に連勝とかすれば(上位との)差は縮まると思うので、まずは次の岡山戦だけをしっかり見たいなと思います。
[前節の布陣/岡山]
[前節の布陣/ジェフ]
[最近5試合の戦績/岡山]
J2第15節 08/30 vs 町田(A) 0●2
J2第16節 09/02 vs 松本(H) 1○0
J2第17節 09/05 vs 大宮(A) 1△1
J2第18節 09/09 vs 東京V(H) 0●1
J2第19節 09/13 vs 甲府(H) 0△0
[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第15節 08/29 vs 北九州(A) 2●3
J2第16節 09/02 vs 福岡(H) 2△2
J2第17節 09/05 vs 京都(A) 0●2
J2第18節 09/12 vs 新潟(H) 1●3
J2第19節 09/19 vs 愛媛(A) 2○0
[過去の対戦成績]
18/05/03 千葉 1-0 岡山
18/09/09 岡山 0-2 千葉
19/04/14 千葉 0-0 岡山
19/07/03 千葉 0-3 岡山(天皇杯2回戦)
19/09/29 岡山 0-0 千葉