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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

攻撃の形を作れず、完封負け。



組織的なブロックを敷くザスパクサツ群馬を最後まで崩せず、ジェフは完封負けを喫した。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右から本村武揚、チャン ミンギュ、鳥海晃司、安田理大の4人。中盤の底に見木友哉と田口泰士が構え、右サイドに船山貴之、左サイドに為田大貴が位置。2トップには山下敬大とクレーベが並んだ。

4-4-2の布陣で“構えるスタイル”を特徴とする両チームの対戦とあって、やはり立ち上がりの時間帯はどちらも慎重だった。ジェフにとって最初のチャンスは11分。為田が高い位置で相手のパスをインターセプトすると、田口を経由して再び左サイドでボールを受け、縦に突破。鋭いクロスはファーサイドに流れて山下がシュートを放ったが、惜しくもゴールの上。いいチャンスだった。

この攻撃で流れを掴んだジェフは、さらに15分、最終ラインのビルドアップから鳥海が縦パスを選択。鋭い弾道のパスが左サイドの為田に通り、再びクロスを供給した。ゴール前に飛び込んだクレーベと山下には惜しくも合わなかったものの、ジェフは左サイドの為田が局面を打開する攻撃を見せ、相手をうまく押し込んだ。

ところが、迎えた19分、ジェフは右サイドから相手の突破を許し、高瀬優孝にクロスを放り込まれて走り込んだ田中稔也にシュートを決められる。このゴールで流れは変わり、両サイドをワイドに使った相手の攻撃に押し込まれたジェフは我慢の時間が続いた。31分に本村のクロスからチャンスを作ったものの、33分にはCKからシュートを打たれ、36分にはビルドアップのミスからカウンターを招いてピンチを迎えるなど、失点後の時間は終始群馬のペースだった。

後半に入っても、流れを変えることはできなかった。

開始直後の47分に左サイドからチャンスを作り、それをきっかけとする波状攻撃を見せたものの、山下のヘディングシュートはゴールの左。その後は再び群馬の攻勢が続き、セットプレーを立て続けに奪われて押し込まれた。64分には船山のフリーキックのこぼれ球を為田がシュート。66分にはクレーベが直接FKでゴールを狙ったが、いずれも決まらず。尹監督は為田に代えてアラン ピニェイロ、山下に代えて矢田 旭を送り込み、船山を2トップの一角に据えて攻撃の活性化を図った。

しかし、4-4-2の組織的なブロックを敷きながらアグレッシブなプレスをかける群馬の守備を崩せず、85分には船山に代えて櫻川ソロモン、見木に代えて高橋壱晟を投入し、パワープレーに切り替えて相手ゴールに迫った。しかし、5分のアディショナルタイムをフル活用しても最後までゴールを奪うことはできず、0-1のままこのゲームを落とした。

尹監督は悔しそうに振り返った。

「5連戦最後の試合ということで、選手たちの身体が重く感じました。相手の前線からの速いアプローチについていけない、対応できない様子が見られました。攻撃でもいい形を見せられませんでしたし、こういう状況の時にどういう試合運びをすればいいのか。その部分が必要でした」

1週間の調整期間を経て、ジェフはホームに戻る。次節の相手は水戸ホーリーホック。切り替えて、次の勝利を目指すしかない。