水戸ホーリーホック戦におけるまさかの大敗から4日後の大宮アルディージャ戦。ジェフは原点に立ち返るため守備の意識を強く持ち、敵地での戦いをスコアレスドローで終えて勝点1を獲得した。
尹 晶煥監督が振り返る。
「攻撃ではミスは多かったのですが、逆に守備はすごく良かったなと思っています。選手たちが最後まで守備を意識してくれて、無失点で終われたことを評価しています」
5失点のショックから気持ちを切り替え、しっかりと踏みとどまるためには“結果”が必要だった。攻撃面で相手に脅威を与えることができなかったことは次に向けた課題だが、強力なタレントを擁する相手に対し、90分間を無失点で切り抜けたことはポジティブな材料だ。チームとしての“ベース”をもう一度見つめ直し、今節のFC町田ゼルビア戦ではゴールを奪って勝点3の結果を手に入れたい。
第26節終了時点で8勝10分8敗と五分の戦績を残している町田は、ジェフとの勝点差「3」で14位につけている。8月の連戦では4連敗を喫するなど調子を落としていた時期もあったが、8月中旬以降は6戦負けなしと復調。後半戦に入ってからの最近5試合は1勝2分2敗と黒星が先行しているものの、前節は京都サンガF.C.に3-0で勝利するなどいい状態にある。中でも背番号10のMF平戸太貴がとても好調で、前々節、前節ともそれぞれ1得点を記録。得点数をチーム内トップの「7」に伸ばしている。
経験豊富なGK秋元陽太、かつてはジェフの一員として一時代の最終ラインを支えたDF水本裕貴、さらにはMF森村昂太やFW中島裕希など、要所で存在感を際立たせるベテランの存在も大きい。
町田の印象について、指揮官は言った。
「町田は組織的だと思っているし、運動量も豊富で戦うチームだと思います。疲労もあり、お互いの集中力が切れるか切れないか、そういうところが勝負になると思うので、まず集中させないといけないと思っています。相手も結構強く(プレッシャーに)くると思うので、そこをうまく自分たちで改善し、崩していかなければと思います」
アラン ピニェイロも相手の印象を口にした。
「縦に速い選手たちがそろっている印象ですし、我々がそのカウンターアタックに備えていけば、カウンターアタック返しができると思っています。全体で必要としているアタッキングサードに入ってからのプレー、シュート、ラストパス、そしてもちろん、カウンターアタックに出て行く力を見せたいです」
アランの言葉どおり、ジェフは前節の大宮戦で取り戻した守備に対する自信を存分に示し、カウンター攻撃に活路を見出しながらゴールを狙いたい。
切り替えのスピードと運動量、さらにボールの運び方は、この試合の勝敗を左右する大きなポイントとなるだろう。矢田 旭が言う。
「守備をゼロで終えれば確実に勝点は入るので、この守備を基本にしつつ攻撃の部分でもっとサイドハーフやフォワードが連係を深めていかないといけません。コンビネーションがあまりにも少ないので、出した後の動きなどをみんながやっていけば少しずつチャンスは増えてくると思うし、チャレンジしていきたいです」
悪天候下での試合が予想されるが、だからこそはっきりと“気持ち”を見せる戦いで勝利を手に入れたい。
尹晶煥監督
(前節の大宮戦は)攻撃ではミスは多かったのですが、逆に守備はすごく良かったなと思っています。選手たちが最後まで守備を意識してくれて、無失点で終われたことを評価しています。守備からボールを奪ったり、インターセプトして奪って攻めにはいけていたのですが、最後の選択肢とか技術の問題、アイデアの問題でうまく崩せないところが結構あるので、そこはやりながら改善していかないといけないなと思います。
(次の相手である)町田は組織的だと思っているし、運動量も豊富で戦うチームだと思います。疲労もあり、お互いの集中力が切れるか切れないか、そういうところが勝負になると思うので、まず集中させないといけないと思っています。相手も結構強く(プレッシャーに)くると思うので、そこをうまく自分たちで改善し、崩していかなければと思います。
応援してくれるサポーターの皆さんからは「もっと戦う姿勢を見たい」というような言葉があると聞いていますが、そういうところをやっぱり選手たちは見せないといけないし、そのために僕らもグラウンドで必死さを持って戦わないといけないと思います。そういう風に戦えば、もっと拍手や応援もしてもらえると思うので、まず自分たちで頑張るしかないなと思います。
矢田旭
(前節・大宮戦では)決定機を作られる回数も減ったし、全体的にいい形でボールを奪えて攻撃に転じるところまではいけました。(前々節の)水戸戦では5失点して課題の残る試合だったんですけど、そこの反省を生かして前の選手から後ろの選手まで、みんなが連動して守備をできていたので、そこは評価できることだと思っています。(得点に必要なのは)大宮戦で言えば、良い形でボールを奪えていたけれど、攻めになるときにパスミスがあり、それが凄く多かった。10回のうち7~8回はミスが出て、また相手の攻撃になってしまったので、まずはそこだけでもマイボールにしてしっかり攻撃につなげられれば、攻撃の回数もだいぶ増えるだろうと思っています。
(大宮戦では)守備が良かったので、(町田戦でも)これをベースとして続けていくことが大事になると思います。守備をゼロで終えれば確実に勝点は入るので、この守備を基本にしつつ攻撃の部分でもっとサイドハーフやフォワードが連係を深めていかないといけません。コンビネーションがあまりにも少ないので、出した後の動きなどをみんながやっていけば少しずつチャンスは増えてくると思うし、チャレンジしていきたいです。
アラン ピニェイロ
(大宮戦は)特に守備の部分で(良かったことが)勝点1に表れたと思います。ただアタッキングゾーンに入ってからの攻撃を、丁寧にそしてクリエイティブにプレーしなければいけません。シュート数が非常に少なかったので、もっとシュートの回数も増やさなければいけないとも思っています。(攻守のバランスについては)もう少しいろいろなところを共有しないといけません。もちろん守備も一生懸命しているのですが、攻撃になったときに仕事の分担をしっかりとするとか、ヘルプをするとか、そういったことが必要になります。奪った瞬間にできるだけ速く、ボールホルダーにいろいろなオプションを与えることを事細かくやること、攻撃に対する意識・意思統一を持てば、もっとボリュームのある攻撃ができると思っています。
(今節の相手・町田は)縦に速い。速い選手たちがそろっている印象ですし、我々がそのカウンターアタックに備えていけば、カウンターアタック返しができると思っています。全体で必要としているアタッキングサードに入ってからのプレー、シュート、ラストパス、そしてもちろん、カウンターアタックに出て行く力を見せたいです。
[前節の布陣/町田]
[前節の布陣/ジェフ]
[最近5試合の戦績/町田]
J2第22節 09/27 vs 栃木(A) 0●2
J2第23節 09/30 vs 北九州(H) 1△1
J2第24節 10/04 vs 新潟(A) 0●4
J2第25節 10/11 vs 金沢(H) 2△2
J2第26節 10/14 vs 京都(H) 3○0
[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第22節 09/27 vs 琉球(A) 1○0
J2第23節 09/30 vs 京都(H) 0△0
J2第24節 10/04 vs 群馬(A) 0●1
J2第25節 10/10 vs 水戸(H) 1●5
J2第26節 10/14 vs 大宮(A) 0△0
[過去の対戦成績]
18/04/15 千葉 3-2 町田
18/08/12 町田 3-3 千葉
19/06/29 千葉 1-2 町田
19/09/01 町田 1-1 千葉
20/08/09 町田 0-2 千葉