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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

第27節終了時点で勝点「32」の17位。勝利から5試合も遠ざかっている苦しい状況にあるが、それでも少しずつ、小さなものを積み上げながら前に進みたい。まさにその意味で、結果こそ出なかったものの前節のFC町田ゼルビア戦にはポジティブな要素がいくつもあった。

守備の面では大量5失点を喫した水戸ホーリーホック戦以降、2試合連続の無失点。ソリッドな組織と高い集中力で相手にゴールを割らせず、堅守からのカウンターという自分たちのスタイルもしっかりと発揮することができた。

大宮アルディージャ戦ではほとんど“形”を作れなかった攻撃面においても、この町田戦では指揮官が「今シーズンで最も良かった」と振り返るほどテンポのいいパスワークで敵陣を攻略し、決定的なチャンスもいくつか作ることができた。まずは自分たちの原点である守備を再整備し、その手応えをそのまま攻撃に結びつける。その手応えは確かにあった。尹 晶煥監督が振り返る。

「ただ蹴るだけじゃなくてつなぐことを意識していたと思います。今までも意識はしてきたものの、どういったタイミングでどういう動きをしたらいいのか、それがなかなか分からないところがあったのですが、少しずつお互い話をしながらプレーができた」

後半途中からピッチに立った増嶋竜也は、「原点回帰」の効果についてこう話した。

「大量失点をしたあとの試合は、守備から入ってゼロに抑えようという気持ちがあるので、(ここ2試合で)それが全体的に強く出ていた部分は良かったと思います。特にこれを修正したというよりも、今までやってきたことをさらに確認し、意思統一というか、原点に戻ろうという気持ちでプレーしました」

「一からのやり直し」ではなく、やるべきことをもう一度頭に叩き込むための原点回帰。いずれもスコアレスドローに終わったこの2試合でその手応えを感じられたからこそ、迎えるツエーゲン金沢戦では勝点3を手にしたい。

第27節終了時点で9位の金沢は、第15節以降の好調を維持している。直近の13試合で喫した黒星はわずかに「2」。その他11試合で5勝6分と勝点を積み上げ、一桁順位にまで押し上げてきた。2位徳島ヴォルティスとの差は14ポイント離れているが、上位争いに食い込むべくモチベーションは高い。

その印象について、尹監督が言う。

「金沢の監督さん(柳下正明監督)のやり方はよく知っているし、オーソドックスな4-4-2のブロックからカウンター。守備のほうはけっこう強い」

増嶋は攻撃陣の破壊力を警戒する。

「毎年、金沢はサイドが速くて、2トップが強かったり速かったりというインパクトがある選手が必ずいます。今年もそれは試合を見て感じているので、そういった選手をしっかり抑えられればと思います」

中でも警戒したいのは2トップの一角であるルカオと左サイドMFに配置される島津頼盛の2人。ルカオは最近4試合で3得点、島津は3試合連続得点と決定力の高さを示している。両者ともサイド攻撃を持ち味とするチームだけに、ビルドアップ時のサイドへの展開をいかに阻止するかが勝負のポイントとなりそうだ。

この試合を戦い終えると、リーグ戦の3分の2を消化したことになる。節目の一戦をホームで何としてもモノにしたい。


尹晶煥監督
(前節・町田戦は)選手たちも、ただ蹴るだけじゃなくてつなぐことを意識していたと思います。今までも意識はしてきたものの、どういったタイミングでどういう動きをしたらいいのか、それがなかなか分からないところがあったのですが、少しずつお互い話をしながらプレーができたので。ただ、この前できたからそれで満足ということではなくて、これからもっとそれをできるようにしながら、ゴールも決めないといけない。もっとチャンスを作らないといけないとは感じています。
金沢の監督さん(柳下正明監督)のやり方はよく知っているし、オーソドックスな4-4-2のブロックからカウンター。守備のほうはけっこう強いチームだと思っています。(ジェフは)ここ2試合は無失点ですが、今はなかなか点が入らないので、そこを意識しながらやらなければいけないと思います。少しずつケガ人が増えてきている状況なので、他の選手が入っても同じような試合のやり方ができれば、十分チャンスはあるんじゃないかなと思います。

増嶋 竜也
もちろんどの試合も守備から入っているのですが、大量失点をしたあとの試合は、守備から入ってゼロに抑えようという気持ちがあるので、(ここ2試合で)それが全体的に強く出ていた部分は良かったと思います。特にこれを修正したというよりも、今までやってきたことをさらに確認し、意思統一というか、原点に戻ろうという気持ちでプレーしました。しっかりとブロックを作って、ボールを奪ったところから攻撃がスタートするので、そこができていないと回されて崩されての守備になり、攻撃にパワーが使えません。良い形でボールを奪った上での攻撃をしたいので、(熊谷)アンドリューが入って、それがガラッと変わって、チームとしては良い材料というか、良いことが生まれたと思います。
毎年、金沢はサイドが速くて、2トップが強かったり速かったりというインパクトがある選手が必ずいます。今年もそれは試合を見て感じているので、そういった選手をしっかり抑えられればと思います。今はなかなか点が取れていないのですが、攻撃で言えば、こっちにはパワーがあります。しっかりと守備をすればチャンスは来ると思うので、また(失点を)ゼロに抑えたいと思います。

小島 秀仁
(前節の)町田戦は(前々節の)大宮戦と比較すると、シュート数やゴールに迫る回数が増えたことがまず良かった点でしたが、それを決めるところはまだ改善が必要だと思います。でも、あれ(町田戦)が当たり前にならないといけないので、チャレンジをしながら成長していけたらなと思います。ミスをしないことや、ゴールに迫るプレーは当たり前のことだし、そこは全員が強い意思をもってやればできること。(自身としても)ゴールにつながるプレーがまだまだ少ないので、試合に出る限りはチームを勝たせるプレーができればと思います。
(金沢は)縦に速いサッカーをしてきて、前に(ゴールを)決められる選手、そして外国籍選手もいます。自由にやらせると得点を量産できるチームなので、(ジェフとしては)一人ひとりがタイトにやらなければ水戸戦のように簡単にやられてしまうのかなというイメージです。町田戦で出せた“中へのチャレンジのパス”を継続し、そのプレーを見せればサイドは確実にあいて、ジェフの強みであるサイド攻撃が生きてくると思います。中(へのパス)や一発の勝負のパス、危険なエリアへの侵入など、バランスを見てサイドを使えれば、分厚く攻撃できるんじゃないかと思っています。


[前節の布陣/金沢]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/金沢]
J2第23節 09/30 vs 松本(A) 1○0
J2第24節 10/04 vs 甲府(H) 2○1
J2第25節 10/11 vs 町田(A) 2△2
J2第26節 10/14 vs 山口(H) 4○2
J2第27節 10/18 vs 磐田(H) 0●1


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第23節 09/30 vs 京都(H) 0△0
J2第24節 10/04 vs 群馬(A) 0●1
J2第25節 10/10 vs 水戸(H) 1●5
J2第26節 10/14 vs 大宮(A) 0△0
J2第27節 10/17 vs 町田(H) 0△0


[過去の対戦成績]
18/04/08 金沢 3-1 千葉
18/07/15 千葉 3-4 金沢
19/04/07 金沢 1-0 千葉
19/11/03 千葉 2-1 金沢
20/07/15 金沢 0-2 千葉
TICKET INFOこの試合のチケット情報

10.21 (水) 19:00 KICKOFF 2020明治安田生命J2リーグ 第28節

試合会場フクダ電子アリーナ

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