5連戦の3戦目、第32節の相手はモンテディオ山形。4試合ぶりの勝利ホーム・フクアリで目指す。
ジェフと6ポイント差の勝点42を記録している山形は、第31節終了時点で10位につけている。後半戦は好調だ。9月23日に行われた第21節終了時点では17位と下位に甘んじていたが、そこから前節までの10試合で6勝1分3敗と白星が先行。一時は7位まで浮上した。
最近2試合は京都サンガF.C.、アルビレックス新潟を相手に連敗を喫しているが、ここ10試合で20得点と攻撃陣は好調を維持。1試合で4得点が3度、3得点が1度と“爆発”するゲームも少なくなく、中でも今シーズンからプレーしているブラジル人FWヴィニシウス アラウージョが絶好調で、最近7試合で6得点とゴール量産体制に入っている。スペインのバレンシアやサラゴサ、ベルギーのスタンダール・リエージュなどヨーロッパの強豪クラブで活躍してきたストライカーの本領発揮だ。
7月29日の前回対戦はスコアレスドローに終わったが、ヴィニシウス アラウージョの存在感に加えて、現在の山形はその時のチームとは大きく異なる。
山形はジェフ戦から2試合後の京都サンガF.C.戦からシステムを4-4-2に変更。以後の2試合で4得点を記録するとチームに安定感が生まれ、第11節から第16節まで6試合負けなしを記録して新しいスタイルを手に入れた。その後の不調もうまく乗り越え、現在のチームは4-4-2システムの完成度をさらに高めている印象だ。前節の愛媛FC戦で途中出場から存在感を放った下平 匠が言う。
「前回対戦をしたときとフォーメーションが違ったり、選手も若干変わっていたりしています。映像を見て、相手がどういうことをやってくるのか、どういう攻撃が狙いなのかを明確にして、相手の嫌がることをどんどん攻撃の面で出していければいい」
ここ数試合、わずかな時間ながら出場機会を得ている佐藤寿人も山形に対する警戒心を強めた。
「前線の選手が途中で抜けても、代わりに入った選手がしっかり結果を残しているというところで、戦力としてのダウンはなく、チーム力を保てている印象を受けます。両サイドハーフが上下動できますし、得点力、ゴールに関われる選手が両サイドにいて、そこをケアしなければいけません。ただ、今までのゲームでは守備の不安定な部分も見受けられるので、しっかり突いていけば勝つチャンスは十分にあると思います」
尹 晶煥監督の姿勢は、相手がどこであっても変わらない。勝利を目指して、集中力を高めるだけだ。
「連戦なので、どちらかが集中力高く持ってやれるかだと思っています。前節の山形の試合を見ましたが、(新潟に1-2で)負けはしたものの、選手たちはあきらめず、戦っている姿勢は変わらずあったという印象です。連戦なので、まだ試合はどうなるか分かりませんが、我々がもっと集中して戦わなければいけない」
前節の愛媛戦では、軽率なミスから失点を喫したものの、後半に流れを変えて山下敬大が同点ゴールを奪い、勝点3にあと一歩のところまで迫った。試合を繰り返しながら課題を見つけ、それを修正してまた次の試合に臨むしかない。“少しずつの成長”をしっかりと感じるためにも、この山形戦でははっきりとした結果を手に入れたい。
尹晶煥監督
(前回の山形戦と)あまりやることは変わらないと思います。連戦なので、どちらかが集中力高く持ってやれるかだと思っています。前節の山形の試合を見ましたが、(新潟に1-2で)負けはしたものの、選手たちはあきらめず、戦っている姿勢は変わらずあったという印象です。連戦なので、まだ試合はどうなるか分かりませんが、我々がもっと集中して戦わなければいけないなと思っています。
毎回ホームで勝ちたい気持ちはあります。やってみないと分からないところはありますが、やっぱり勝ちたいですし、選手たちも連戦の中でもしっかり集中してやってくれているので、信じて送り出したいという気持ちでいっぱいです。
下平 匠
(前節・愛媛戦の)後半は、自分たちでボールを支配しながら同点に追いつくこともできました。その後も得点を取るチャンスはあったと思うので、そういうところで決め切るかどうかが、勝点1が3になる部分だと思います。チーム全体で失点を減らす守備をしっかりというところは、できる部分も多くなってきていますし、その中でどう得点を取るか。どういう形で自分たちが攻めていくか、それをもう少し話してもいいかなと思いますし、全員に攻撃の能力があるので、どう擦り合わせていくかだと思います。
(山形は)前回対戦をしたときとフォーメーションが違ったり、選手も若干変わっていたりしています。映像を見て、相手がどういうことをやってくるのか、どういう攻撃が狙いなのかを明確にして、相手の嫌がることをどんどん攻撃の面で出していければいいかなと思っています。(山下選手の生かし方については)良いクロスが上がり、敬大も良い入り方をしているから得点が取れていると思うし、ファーで待ってというよりは、前に入ってくるのが好きなのかなという印象があります。最後のクロスの精度は大事になってくると思います。
佐藤 寿人
愛媛戦は、立ち上がりの失点が試合自体を非常に難しくしてしまいましたが、それもサッカーでは起こりうることなので、チーム全員で得点を奪ってスコアをひっくり返せばいいだけです。ただそのひっくり返す力は足りないと思いますし、後半で見せたようにボールホルダーに対して選択肢を味方に与えてあげるというところで、だいぶ押し込む回数・時間も増えました。後半のようなサッカーを、キックオフからやるべきだと思います。シンプルに前線に長いボールを入れるというのも自分たちがやっている一つのアイデアですが、サッカーはそれだけではないので、ピッチの上でプレーする選手が最善の判断をすることがもっと必要になってくると思います。
(山形は)前線の選手が途中で抜けても、代わりに入った選手がしっかり結果を残しているというところで、戦力としてのダウンはなく、チーム力を保てている印象を受けます。両サイドハーフが上下動できますし、得点力、ゴールに関われる選手が両サイドにいて、そこをケアしなければいけません。ただ、今までのゲームでは守備の不安定な部分も見受けられるので、しっかり突いていけば勝つチャンスは十分にあると思います。
[前節の布陣/山形]
[前節の布陣/ジェフ]
[最近5試合の戦績/山形]
J2第27節 10/18 vs 愛媛(H) 4○1
J2第28節 10/21 vs 水戸(A) 1△1
J2第29節 10/24 vs 東京V(H) 4○0
J2第30節 11/01 vs 京都(A) 0●3
J2第31節 11/04 vs 新潟(H) 1●2
[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第27節 10/17 vs 町田(H) 0△0
J2第28節 10/21 vs 金沢(H) 2○0
J2第29節 10/25 vs 福岡(A) 0●1
J2第30節 11/01 vs 岡山(A) 2●3
J2第31節 11/04 vs 愛媛(H) 1△1
[過去の対戦成績]
18/06/10 山形 2-1 千葉
18/10/14 千葉 2-1 山形
19/05/12 山形 3-1 千葉
19/10/06 千葉 1-4 山形
20/07/29 山形 0-0 千葉