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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

前半の決定機を生かせず惜敗。



手応えと“わずかな差”を感じた90分間だった。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右からゲリア、新井一耀、鳥海晃司、安田理大の4人。中盤の底にケガから戻った熊谷アンドリューと田口泰士が並び、右サイドに堀米勇輝、左サイドにアラン ピニェイロが位置。2トップにはクレーベと船山貴之が並んだ。

ポゼッションに定評のある長崎に対し、組織的な守備をベースとしながらカウンターを狙うジェフ。そうしたスタイルの違いからボールの主導権争いについては圧倒的に相手に分があるというのが戦前の予想だったが、前半、多くのチャンスを作り出したのはジェフだった。

開始直後こそ相手の前線からのプレスに押し込まれたものの、7分に堀米のドリブルからカウンターのチャンスを作ると流れが変わる。12分には縦パスに対してクレーベが競り勝ち、船山が落として堀米が裏へ。右足ループシュートは枠を越えたが、縦に速い攻撃でチャンスを作った。その後もジェフは集中して4-4-2のブロックを維持し、22分には左サイドからの安田のクロスをクレーベがヘディングシュート。直後の24分には熊谷の縦パスから船山がクロスを放り込み、再びクレーベがヘディングシュートを放った。

さらに32分には右サイドからFKのチャンス。ニアサイドに飛び込んだ田口のバッグヘッドはゴールの枠を捉えたが、惜しくも相手GKに弾かれる。35分には長崎の大竹洋平に強烈なミドルシュートを打たれるが、枠に飛んだシュートはこの1本だけだった。安定した戦いを見せた前半について、新井一耀が振り返る。

「試合の入りからボールは持たれていたけれど組織的に守備ができていて、決定的なピンチもなく、狙っていたところでボランチの選手がボールを奪ったり、サイドでハメたり、そういうプレーが出ていたのですごくいい入り方ができたと思います」

しかし、迎えた後半早々に試合が動く。

51分、手応えがあったからこそ前掛かりになったジェフは、長崎が繰り出した一撃のカウンターで最終ラインの背後を取られ、名倉巧の独走を許して先制点を奪われる。新井が言う。

「失点のところは甘さが出たというか、勢いでやってしまったことで詰めの甘さが出てしまった試合でした。判断のミスから相手にチャンスを作られて、しっかり決められてしまって。そこを我慢できないと順位は上がっていかないと思います」

先制点を奪った長崎はシステムを変え、ビルドアップの形を変えて前半パーフェクトだったジェフの守備をうまくかわした。それによって守勢に回ったジェフはボールを追いかける時間が長く続き、後手を踏んで前半のようなショートカウンターを繰り出せなくなった。

尹監督は交代策で局面の打開を図ったが、時間の経過とともに焦りの気配が高まる一方で決定的なチャンスを作ることはできなかった。特に後半の試合展開は、昇格争いを演じる長崎との“わずかな差”を感じさせるものだった。

連勝は途切れてしまったものの、特に前半45分間には確かな手応えがあった。次節はアウェイでのレノファ山口FC戦。昇格の可能性が消滅した今、着実な成長を示す90分間にしなければならない。