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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

ラスト6試合だ。

今節、本拠地フクアリに乗り込んでくるのはジュビロ磐田。一時は14位と下位に沈んでいたものの、国内屈指の司令塔である40歳の大ベテラン・遠藤保仁の期限付き移籍での加入後、12試合でわずか1敗と急激な建て直しに成功。最近5試合は1勝4分と勝ち切れない試合が続いた印象だが、第36節終了時点で勝点「51」の9位につけている。

10月2日に就任した鈴木政一監督は、システムを3-4-1-2に変更してまずは守備の安定化に着手し、そこに司令塔の遠藤を加えることでチームに落ち着きとバランス感覚をもたらした。その結果、山田大記や山本康裕、大森晃太郎や中野誠也らポテンシャルの高い攻撃陣のタレントが存分に発揮され、“負けないチーム”に変容して好調を維持している。スタメンに並ぶ顔ぶれを見れば、J2リーグ屈指の力を秘めていることは間違いない。

その印象について、尹 晶煥監督が言う。

「磐田には中野(誠也)という選手がいて、その選手の動きがすごく良い。そこに遠藤(保仁)選手からのパスがけっこう多く、スルーパスが増えてきたなという印象があるので、そこにはすごく気をつけないといけないと思います。遠藤選手と、前線の中野選手がキーポイントになるんじゃないかなと思います」

8月16日の前回対戦で競り勝ったのはジェフだった。

序盤は磐田に主導権を握られながらも、21分に発動したカウンター一撃でジェフが先制。山下敬大とのコンビネーションからゴールを奪ったのは、古巣対戦となった川又堅碁だった。直後にミスから同点弾を喫したものの、34分には再びカウンターのチャンスから安田理大が独走。50メートル以上を1人で持ち運び、豪快な右足シュートでチームに勝利をもたらすゴールを決めた。

しかし、安田は今回の対戦について警戒心を強める。

「自分の今シーズン1点目がアウェイの磐田戦で良いイメージはありますけれど、良いイメージだけを持っていても怖いというか。しっかり良い準備をしたいですし、ヤットさん(遠藤保仁選手)が入って(ほとんど)負けなしで来ています。どちらかといえばJ1のスタイルというか、ガチャガチャと無理するのではなく、しっかり自分たちのテンポでサッカーをしている印象です」

前々節のV・ファーレン長崎戦では黒星を喫したとはいえ、最近4試合で3勝しているジェフも磐田と同じように「好調」と言えるだろう。第33節の松本山雅FC戦から守備の着実なレベルアップは明らかで、どのチームにもうまく対応し、その手応えを攻撃面でもうまく表現している。

遠藤保仁とピッチで対峙するキーマン、田口泰士は手応えを口にした。

「追加点を奪えるようになってきているのは、自信の表れや、気持ちのところで変化している選手が多いということだと思います。声かけについては、なかなかピッチで浸透していなかったというか、表現できていない試合が多かったのですが、改善されてきた印象はあります」

ホームで勝てていない状況への危機感は強い。このタイミングで強敵に土をつけて、来季につながるラストスパートを実現したい。


尹晶煥監督
以前と比べたら、守備も攻撃も良くなっているなと感じています。この前の試合(山口戦)では、攻撃の面でもワンタッチプレーとか3人目の動きとか、カウンターもうまくできたので、それは良かったと思います。でもまだまだ足りない。もっとセットプレーでもしっかり点を決められるようにしないといけないなと思います。
磐田には中野(誠也)という選手がいて、その選手の動きがすごく良い。そこに遠藤(保仁)選手からのパスがけっこう多く、スルーパスが増えてきたなという印象があるので、そこにはすごく気をつけないといけないと思います。回すときはしっかり回して、カウンターの攻撃が多いなという感じですね。最近は引き分けの試合が多かったですけど、前節・琉球戦はしっかり勝っていたので、やっぱり前の3人の動きがすごく気になります。遠藤選手と、前線の中野選手がキーポイントになるんじゃないかなと思います。磐田も守備的な形がけっこう多くて、今は全員で守るような形にしているので、そこをどういう風にカウンターで攻めることができるか。相手の前の3人をどれくらい抑えられるかの勝負じゃないかなと思います。

安田理大
(良くなっている要因は)みんなが集中しているということが一つあります。自分たちがボールを持つ展開が増え、終盤戦になって自信がついてきたと思います。
自分の今シーズン1点目がアウェイの磐田戦で良いイメージはありますけれど、良いイメージだけを持っていても怖いというか。しっかり良い準備をしたいですし、ヤットさん(遠藤保仁選手)が入って(ほとんど)負けなしで来ています。(磐田は)ヤットさんから攻撃が始まりますし、ボールも落ち着きます。10年以上前に(ガンバ大阪で)一緒にやっていますが、年齢を感じさせないというか、プレースタイルがほぼ変わらず、貫いていてすごいと思うし、尊敬しています。鈴木政一監督がああいう頭の良い選手を好きだというのは、(自身が鈴木監督と)新潟時代に一緒にやっているので分かっています。どちらかといえばJ1のスタイルというか、ガチャガチャと無理するのではなく、しっかり自分たちのテンポでサッカーをしている印象です。
(ジェフは)ホームでなかなか結果を出せていませんが、しっかり勝ち切れるように、良いイメージを持って良い準備をしたいと思います

田口泰士
(前節を振り返ると)試合は良い入りができて、自分たちの時間が多かったと思います。そこで1点でも決めることができれば、もうちょっと試合展開も楽になると思っています。受ける時間帯もありましたが、チームとして守れたことは良かったと思います。ああいうところで失点をすると苦しくなりますが、追加点を奪えるようになってきているのは、自信の表れや、気持ちのところで変化している選手が多いということだと思います。声かけについては、なかなかピッチで浸透していなかったというか、表現できていない試合が多かったのですが、改善されてきた印象はあります。
(磐田は)前半戦とは監督もサッカーもかわっています。まったく同じ相手だとは思っていません。ボールを大事にするスタイルは変わらないと思いますが、ヤットさん(遠藤保仁選手)さんが加入してサッカーは変わっていると思うので、しっかりスカウティングをしたいと思います。個の能力が高い選手が多いので、球際などは意識したい。チーム全体としては、しっかり守備をしてからの攻撃ができているので、そういうところは自信を持って戦い、相手よりいろいろな部分で上回りたいと思います。



[前節の布陣/磐田]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/磐田]
J2第32節 11/08 vs 愛媛(H) 1△1
J2第33節 11/11 vs 新潟(H) 1△1
J2第34節 11/15 vs 岡山(A) 1△1
J2第35節 11/21 vs 甲府(A) 1△1
J2第36節 11/25 vs 琉球(H) 3○0


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第32節 11/08 vs 山形(H) 1●5
J2第33節 11/11 vs 松本(A) 3○2
J2第34節 11/15 vs 新潟(A) 2○0
J2第35節 11/21 vs 長崎(H) 0●1
J2第36節 11/25 vs 山口(A) 2○1


[過去の対戦成績]
14/04/29 磐田 2-0 千葉
14/11/01 千葉 2-2 磐田
15/04/26 千葉 0-2 磐田
15/07/18 磐田 1-0 千葉
20/08/16 磐田 1-2 千葉
TICKET INFOこの試合のチケット情報

11.29 (日) 14:00 KICKOFF 2020明治安田生命J2リーグ 第37節

試合会場フクダ電子アリーナ

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