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2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

後半の反撃及ばず、惜敗。



またしてもホームで勝利を挙げることができなかった。

スタメンは4-4-2の布陣。GKは新井章太。最終ラインは右からゲリア、新井一耀、鳥海晃司、安田理大の4人。中盤の底に田口泰士と小島秀仁が構え、右サイドに矢田 旭、左サイドに見木友哉が位置。2トップには山下敬大と川又堅碁が並んだ。

構えて“誘い込む守備”を特徴とする両者の対戦とあって、前半の立ち上がりは互いに見合う時間が続いた。ジェフは5分、見木が思い切りのいいミドルシュートを放つと、16分には高い位置でボールを奪ってカウンターを仕掛ける。大きなチャンスを作ることはできなかったが、少しずつ相手ゴールに迫り、徐々に流れを掴みかけているかに見えた。

しかし、迎えた21分、磐田の最終ラインからのビルドアップにジェフの右サイドを崩され、鋭いクロスを放り込まれて逆サイドから飛び込んだ小川大貴にボレーシュートを決められてしまう。26分には安田のアーリークロスから川又が競り合って矢田がシュート、28分には右サイドに流れた矢田のクロスから山下がヘディングシュートを放つがいずれも決まらなかった。

そして迎えた40分、磐田の遠藤保仁を起点とする攻撃によってジェフの左サイドを完璧に崩され、最後は組み立てながらペナルティーエリア内に進入した遠藤の左足シュートで追加点を奪われる。警戒していた相手の司令塔にゴールを許してしまったことは、結果的に勝敗に大きく響いた。尹監督が振り返る。

「ミーティングでは遠藤選手からボールが出てくることを共有していました。マンマークで対応するわけではないのですが、彼がボールを持った時に全体がもっと集中力を高めなければいけないという話をしました。そういう部分を選手たちが理解しきれなかったのかなとも思いますし、実際にあそこから揺さぶられてしまったと思います。」

ハーフタイム、尹監督は川又に代えてクレーベ、矢田に代えてアラン ピニェイロ、小島に代えて熊谷アンドリューを送り込んだ。

その効果はすぐに表れた。立ち上がりの49分、中盤で田口が左サイドに展開すると、中央に侵入した見木がドリブルからラストパス。走り込んだアラン ピニェイロが冷静に蹴り込んで1点差に迫った。

しかし、ここからゴールが遠かった。58分には両サイドへの揺さぶりから連続攻撃。最後は安田がミドルシュートを放ったが、それ以降は再び磐田が主導権を握る。この流れを変えるべく、尹監督は68分、山下に代えて船山貴之を投入した。

流れが再びジェフに傾き始めたのは75分過ぎ。守備では熊谷が、攻撃ではアラン ピニェイロが積極的なプレーを見せてチームを活性化した。さらに89分には見木に代えてチャン ミンギュを投入。チャンをボランチに据えて田口を前のポジションに上げるなど打開策を講じ、試合終了間際には相手ゴール前に迫るチャンスを何度か作った。しかし、最後までゴールを奪うことはできず1-2のまま試合終了を迎えた。

ラスト5試合に突入する次節は、敵地で東京ヴェルディと対戦する。気持ちの入ったプレーで、この停滞ムードを払拭したい。