TOP TEAM選手・試合情報

2021 SEASON MATCHES試合日程・結果

ジェフにとっては、今シーズン一番のビッグチャンスだ。

前節のファジアーノ岡山戦は4-2で勝利し、ここまでたびたび逃してきた「今シーズン初の連勝」と「今シーズン初のホーム戦勝利」をついに成し遂げた。3-4-2-1システムは試合を重ねるごとに機能性を高め、前節では今シーズン初のスタメン出場となったサウダーニャが待望の初ゴールを記録し、その勢いで4つのゴールを奪った。チーム状態は明らかな右肩上がりの状態にある。この勢いを生かさない手はない。

迎える今節は、アウェイでV・ファーレン長崎と対戦する。

昨シーズンは3位で惜しくもJ1昇格を逃した長崎は、今シーズンにおけるJ1昇格候補の筆頭格だ。開幕前にはセレッソ大阪から都倉賢、柏レイソルから山崎亮平、ジュビロ磐田から新里 亮ら主に即戦力となるベテラン選手を獲得して“上積み”に成功。カイオ セザールとエジガル ジュニオは完全移籍となり、戦力面のさらなる充実に成功して吉田孝行新監督体制を発足させた。

しかし第11節終了時点で11位となると、吉田監督の解任とアシスタントコーチへの降格を発表。2018年から同クラブのアカデミーダイレクターを務めていた松田浩に新監督の任を託した。登録完了によって“指揮初戦”となった前節は、ギラヴァンツ北九州との九州ダービーを1-0で制し、チームに4試合ぶりの勝利をもたらしている。

その印象について、尹晶煥監督が言う。

「松田浩監督はオーソドックスな4-4-2のシステムを使っている監督で、守備のところをまずしっかり守る印象です。ロングボールが前より増えてきているので、そこの対応に注意しないといけないですね」

J1昇格に向けて戦力を整えたチームだからこそ、各ポジションの顔ぶれは個性豊かだ。最終ラインのフレイレ、中盤のカイオ セザール、最前線のエジガル ジュニオと外国籍選手が固めるセンターラインは強力で、サイド攻撃やロングフィードからのパワープレーなどシンプルな攻撃は彼らの能力をさらに引き出すだろう。尹監督は特に、中盤の舵取り役を担うカイオ セザールへの警戒心を口にした。

「ボランチのカイオ セザールという選手が攻撃や守備の中心になっているので、その選手がどれくらい攻撃や守備のところでウチを圧迫するか、そこで負けないようにするのが大事になると思います」

相手が“個の強さ”を前面に押し出したシンプルな攻撃を仕掛けてくるからこそ、セカンドボールを拾って2次攻撃をシャットアウトすることが大事だ。カイオ セザールとの主導権争いという意味でキーマンとなりそうな小林祐介は、この試合を次のように展望した。

「前線の選手はフィジカルが強く、ターゲットになっています。自分の周りをボールが行き来すると思うので、セカンドボールを拾って攻撃につなげるかが大事になります。そこを意識して試合に臨みたいです。」

中盤でボールを奪ってサイドに展開し、高い位置で仕掛けて質の高いクロスを供給したい。ここ数試合、左サイドで主役級のパフォーマンスを見せている小田逸稀は現状についてこう話した。

「勝てていない状況ではありましたが、やっているサッカーの内容としては自信をもってやれていました。それが結果につながり、良い雰囲気でやれていると思います。攻撃面では1対1での突破や、前線の選手とのコンビネーションをすり合わせているところで、逆サイドからのクロスへの入り方の工夫をしています。またセットプレーで、もう少し点が取れればと考えています」

「3連勝」が持つ意味の大きさは、誰もが理解しているだろう。苦しみながらも少しずつ積み上げてきた今のジェフの力を見せつけたい。


尹晶煥監督
(前節・岡山戦は)けっこう点も入りましたし、(ホーム)初勝利ということで、チームはすごく盛り上がっている状況ではあります。(自分自身としては)2連勝したから嬉しい思いはありますけど、何かを達成したというわけではないので、続けて勝てるようにすることが大事だと思います。冷静に考えています。
(長崎の)松田浩監督はオーソドックスな4-4-2のシステムを使っている監督で、守備のところをまずしっかり守る印象です。ロングボールが前より増えてきているので、そこの対応に注意しないといけないですね。そこにボールが入ったときに周りのセカンドボールとか、そういうところもすごく気になるし、ボランチのカイオ セザールという選手が攻撃や守備の中心になっているので、その選手がどれくらい攻撃や守備のところでウチを圧迫するか、そこで負けないようにするのが大事になると思います。アウェイなので最後まで集中して戦うことは当たり前ですが、流れの中でなかなか点が取れないときにセットプレーで(取れれば)。長崎はいまセットプレーでの失点が増えてきているので、そこをうまく活用すれば勝利につながると思います。


小田逸稀
勝てていない状況ではありましたが、やっているサッカーの内容としては自信をもってやれていました。それが結果につながり、良い雰囲気でやれていると思います。攻撃面では1対1での突破や、前線の選手とのコンビネーションをすり合わせているところで、逆サイドからのクロスへの入り方の工夫をしています。またセットプレーで、もう少し点が取れればと考えています。
(長崎は)個の力が高い印象です。その中でも自分がマッチアップするであろうルアン選手のドリブル突破を警戒したいと思います。また、カイオ セザール選手やエジカル ジュニオ選手を含め、クロスやミドルにも警戒しなければいけない部分です。前節(岡山戦で)ミドルシュートを決められているので、チームとして修正をしていきたいです。(長崎の)毎熊晟矢選手は、高校の1つ上の先輩です。1対1やワンツーでの突破などスピードがある選手なので、それをやらせないことが失点を減らすことにつながると思います。攻守で高い位置を取って、そこでの勝負に負けないように。クロスやセットプレーから先制点を取って、守りつつ追加点を狙っていきたいです。


小林祐介
守備から入ることで失点も少なくなっていますし、安定した戦いがここ何試合かできていると思っています。前回の試合(岡山戦)で言えば後半から3ボランチになりましたが、ポジションが変わってもうまく対応できていると思います。(岡山戦は)攻撃面を課題としていたなかで4得点を取れましたが、流れのなかでの得点が少ないですし、アイデアをもう少し増やしながらやっていきたいです。シュートを打たなければゴールは入らないので、そういった面では課題を少しずつ克服していると思います。
(長崎は)監督も代わり、前節(北九州戦)もアディショナルタイムに得点を決めて勝っていて、勢いがあると思います。前線の選手はフィジカルが強く、ターゲットになっています。自分の周りをボールが行き来すると思うので、セカンドボールを拾って攻撃につなげるかが大事になります。そこを意識して試合に臨みたいです。(長崎・秋野央樹選手は)中学生のころから一緒にやっていましたが、プロになってからまだ対戦したことはありません。お互いに試合に出られれば戦うことができるので、そこはすごく楽しみにしています。


[前節の布陣/長崎]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/長崎]
J2第9節  04/21 vs 山形(A) 3○1
J2第10節 04/25 vs 東京V(H) 1△1
J2第11節 05/02 vs 水戸(A) 0●1
J2第12節 05/05 vs 秋田(H) 1●2
J2第13節 05/09 vs 北九州(A)1○0


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第9節  04/21 vs 水戸(A) 1○0
J2第10節 04/25 vs 相模原(H)0●1
J2第11節 05/01 vs 新潟(A) 0●2
J2第12節 05/05 vs 山口(A) 1○0
J2第13節 05/09 vs 岡山(H) 4○2


[過去の対戦成績]
19/06/02 千葉 1-4 長崎
19/10/12 長崎 0-2 千葉
20/08/19 長崎 2-0 千葉
20/11/21 千葉 0-1 長崎


TICKET INFOこの試合のチケット情報

5.15 (土) 14:00 KICKOFF 2021明治安田生命J2リーグ 第14節

試合会場トランスコスモススタジアム長崎

チケット購入はこちら