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2021 SEASON MATCHES試合日程・結果

好調町田との激しい攻防はドロー決着。



結果は1-1のドローに終わったが、収穫も多い90分だった。

スタメンは3-4-2-1の布陣。GKは新井章太。3バックは右から岡野 洵、チャン ミンギュ、鈴木大輔の3人。中盤の底に小島秀仁とケガから復帰して今シーズン初出場となる田口泰士が構え、右のワイドには同じくケガから復帰した米倉恒貴、左のワイドには小田逸稀が位置。2列目の右に船山貴之、左に見木友哉、最前線には3試合連続でサウダーニャが名を連ねた。

球際の激しい攻防からファウルが続き、やや落ち着きのない前半の立ち上がりだったが、最初にチャンスを作ったのはジェフだった。

8分には左サイドのハーフウェーライン付近で獲得したFKを田口が逆サイドに蹴り込み、岡野とチャンがつないで最後は鈴木大輔がボレーシュート。直後の9分には鈴木がロングフィードで相手最終ラインの背後を狙い、走り込んだサウダーニャがチャンスを迎えた。この2つのプレーでジェフに傾いたかに見えた流れは、しかしたった1つのプレーで覆される。

17分、ジェフの右サイドから放たれたFKがニアサイドに飛ぶと、町田のFWドゥドゥが打点の高いヘディングでゴールネットを揺らした。その後は試合の主導権が町田に移り、守勢に回って押し込まれたジェフはいくつかセットプレーに耐えながら跳ね返す時間が続いた。その“我慢”が、前半終了間際の理想的な同点弾につながった。

42分、自陣からのFKを最前線にフィードすると、セカンドボールを拾って右サイドに展開。コーナー付近でこぼれ球を拾った米倉がクロスを送り、そこに飛び込んだ見木が見事なヘディングシュートを決めた。

前半と同様、後半も両者とも球際で激しくぶつかり合う一進一退の攻防が続いた。

最初のチャンスはジェフ。47分、右サイドで敵陣深くまで入り込んだ米倉がバックパスを送ると、サポートした岡野がダイレクトでクロス。これがサウダーニャの頭にピタリと合ったが、シュートは惜しくもGK正面に飛んだ。63分には前線でボールを奪ってショートカウンターを仕掛け、サウダーニャから船山、さらには負傷退場した米倉に代わって送り込まれた安田理大へとつなぎ、切り替えしてシュート。直後の64分にはCKから岡野がヘディングシュートを放つなど、“ジェフの時間帯”は続いた。

試合終盤の88分、尹 晶煥監督はサウダーニャ、見木、船山に代えて大槻周平、岩崎悠人、ブワニカ啓太を投入。最後の最後まで圧力をかけて相手を押し込み、いくつかのチャンスを作ったが、最後まで逆転ゴールを奪うことはできず1-1のドローでタイムアップを迎えた。

タフな90分を追えて、尹監督はこう話した。

「前からボールを奪いに行く姿勢を見せることができましたし、後ろでもしっかりとリスク管理をしながら守ることができました。シュートまで行くチャンスは作っていたので、ゴールまで到達しなかったことは残念です。選手たちは90分通じてしっかり集中していたと思いますし、失点しなかったことで勝点1をもぎ取ったことはポジティブに考えています」

両者とも最後まで球際の激しさを維持する消耗戦だったが、見応えのある好ゲームだった。ホーム連勝という目標を達成することはできなかったものの、先制を許したタフなゲームで勝点1をもぎ取り、無敗記録を「4」に伸ばしたことをポジティブに考えることはできる。

次節の相手は大宮アルディージャ。少しずつだが着実に積み上げてきた自信をぶつけ、今度こそ勝点3を奪いたい。