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2021 SEASON MATCHES試合日程・結果

悔やまれるドローも6戦無敗!



白熱の好ゲームとなったモンテディオ山形戦は、1-1のドロー決着に終わった。

スタメンは3-4-2-1の布陣。GKは新井章太。3バックは右から岡野 洵、チャン ミンギュ、鈴木大輔の3人。ダブルボランチに田口泰士と小島秀仁が並び、右サイドに安田理大、左サイドに小田逸稀が位置。2列目に船山貴之と見木友哉が入り、1トップにサウダーニャが構えた。

立ち上がりの15分間は互角の主導権争いが続いた。

9分、ジェフはハーフウェーライン付近からのFKを田口泰士がファーサイドに送ると、鈴木が折り返してチャンがヘディングシュート。その直後には高い位置でボールを奪って最後は見木がミドルシュートを放ち、CKを獲得した。さらに12分には小島の縦パスを相手最終ラインの背後で受けた船山が、うまく反転してラストパス。飛び込んだサウダーニャの足は惜しくも届かなかったが、可能性を感じさせる攻撃だった。

しかし、ここから、試合の主導権は山形に流れた。

山形の最終ラインからのビルドアップに対して“前線からの守備”をハメられなかったジェフは、徐々に重心を下げられて後手に回る。16分、18分と立て続けにパスで崩されてフィニッシュに持ち込まれると、そこから防戦一方の“耐える時間”が続いた。

前線からの守備に苦心していた船山が振り返る。

「前半は本当に厳しいというか、自分たちの戦いが何もできなかったという感じでした。相手のボランチがすごくいいポジションを取っていて、あそこを捕まえ切れなかったことがチーム全体としての課題だと思います。ただ、それを耐えられたことも今のチームがいい方向に向かっている証でもあると思います」

迎えた後半、尹 晶煥監督は選手交代によるシステム変更に活路を見いだした。田口に代えて小林祐介を投入すると、システムを5-3-2の形に変更。その意図について、尹監督はこう説明した。

「相手は2トップだったのですが、その1人である山田康太選手が間のスペースに入ってボールを受けるので、2ボランチだけで対応するのは難しいと考えていました。そこを3枚で対応するということであの交代を決めました」

この修正によって、後半の流れはジェフに傾いた。50分には左サイドで獲得したFKから惜しいチャンスを作り、迎えた59分、左サイドを起点とするビルドアップから見木が逆サイドに展開し、タッチライン際でボールを収めた安田がアーリークロス。ニアサイドに小島とサウダーニャが走ると、その背後から飛び込んだ船山が見事なダイビングヘッドで先制点を奪った。

しかし、山形もそのまま終わる相手ではなかった。75分の2枚替えで4-1-4-1の配置に変更すると、サイドからジェフを押し込んで流れを引き戻した。直後の79分には右サイドに入った中原 輝のミドルシュートが決まり、1-1の同点。ジェフにとっては再び“耐える時間”が続き、試合終盤にはサウダーニャに代えて櫻川ソロモン、見木に代えて新井一耀を投入して勝ち越しゴールを狙ったものの、いくつかのチャンスをモノにすることはできなかった。

試合はそのまま1-1のドローでフィニッシュ。ホームで勝点3を手に入れることはできなかったが、好調の山形を相手に粘り強く戦い、無敗記録を「6」に伸ばした。この勢いを、天皇杯の大宮アルディージャ戦、さらに次節の東京ヴェルディ戦と続くホームでの戦いに生かしたい。