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2021 SEASON MATCHES試合日程・結果

J2リーグは3週間の中断期間に入ったが、7月21日、ジェフはJ1王者の川崎フロンターレとの天皇杯3回戦に挑む。

「今Jリーグで一番強いチーム」と相手を評する尹 晶煥監督は、だからこそチャレンジできることの計り知れない価値をこの試合に見いだしている。

「僕らのほうが弱いのはわかっているなかで、僕らがどれくらい相手に対して我慢強く守れるか、その中でどれくらい攻めにいけるかを試したいと思うし、チャレンジしたいなという気持ちがあります。サポーターの皆さんにもフロンターレの試合を生で見たことがない人がいると思うので、どっちが勝つか分からないですけど、自分たちはフクアリで勝つために必死に戦いたい」

周知のとおり、川崎は圧倒的な強さでJ1リーグの首位を走っている。

第22節終了時点の戦績は18勝4分0敗。得点「53」は2位横浜F・マリノスに「14」の大差をつける記録で、失点「15」もサガン鳥栖、ガンバ大阪に次ぐリーグ3位と手堅い。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも6戦全勝でグループリーグ首位通過を決めており、まさに“向かうところ敵なし”の状態を続けている。

尹監督がその印象を語る。

「攻守の切り替えの早さとか守備の堅さ。やっぱり切り替えが早いので守備に戻るのも早いし、攻撃はコンビネーションプレーや個人突破の能力が、前よりももっと強くなったという印象です」

まさに攻守における切り替えの速さはJ1でも抜群だ。ボールを奪ってからシンプルに縦につなぎ、バイタルエリアに突入したらユニットのコンビネーションや個人技術・戦術レベルの高さで相手の守備網を攻略する。誰がピッチに立ってもそのレベルが落ちることなく、積極的な選手交代によって90分間クオリティーを保ち続ける。個人技術の高い選手が集まったチームに“組織”としてのクオリティーが備わったことで、国内では他の追随を許さない大きな存在となった。

2019シーズンまで川崎でプレーした新井章太が言う。

「サイドだけではなく真ん中からも侵入してくるチームで、隙あらばミドルシュートも枠に入れてきます。シュートの精度はJ1とJ2ではまったく違います。最後まで我慢して集中できるか。サイドに追い込んだときに簡単に上げさせてしまって、中の選手がつかめていないと意味がない。サイドでの1対1の対応は口酸っぱく言っていきたいです」

もっとも、ジェフも最近5試合は2勝2分1敗と好調で、現時点での完成度、あるいはコツコツと積み上げてきたチーム状態には一定の自信を持っている。相手はあらゆる能力で上回る“格上”だが、一戦必勝のトーナメントでは何が起こるかわからないし、それを呼び込める可能性は決してゼロではない。“戦い方”さえ工夫すれば、接戦に持ち込める可能性は十分にありそうだ。

安田理大が言う。

「サッカーは何が起こるか分かりません。川崎Fは前回(2回戦)苦戦していました。僕がJ1にいた経験からいうと、天皇杯は下のカテゴリー(のチーム)と試合をする方が嫌です。やりづらいのは相手だと思うのでしっかりと隙を突いていきたいです」

難しいゲームであることは間違いないが、チャンスは必ず訪れる。ホームの後押しを得て“チャレンジ”の精神でぶつかっていくことで、可能性を広げたい。


尹晶煥監督
(川崎Fは)今Jリーグの中で一番強いチームですし、その理由はハッキリしている感じがしますね。それと昔と違うのは、攻守の切り替えの早さとか守備の堅さ。やっぱり切り替えが早いので守備に戻るのも早いし、攻撃はコンビネーションプレーや個人突破の能力が、前よりももっと強くなったという印象です。組織的にしっかりしているフロンターレに対して、僕らはそれ以上走らないといけないと思います。みんな決定力があるので、うちのバイタル(エリア)のところでまずシュートを打たせないことが一番じゃないかと思いますね。みんなが意識してチャレンジ&カバーをしっかりすれば、相手の攻撃を防げるんじゃないかなと考えています。もちろん自分たちのサッカーをしないといけないとは思っています。ただ守備の時間が長くなると思うので、その集中力のところを90分保てれば自分たちにもチャンスは絶対あるし、我慢強く待つしかないと思います。
僕らのほうが弱いのはわかっているなかで、僕らがどれくらい相手に対して我慢強く守れるか、その中でどれくらい攻めにいけるかを試したいと思うし、チャレンジしたいなという気持ちがあります。サポーターの皆さんにもフロンターレの試合を生で見たことがない人がいると思うので、どっちが勝つか分からないですけど、自分たちはフクアリで勝つために必死に戦いたいと思うので、応援よろしくお願いします。


新井章太
(川崎Fは)やはり切り替えのスイッチを入れるレアンドロ ダミアン選手が起点になります。あのフィジカルの選手はJ2ではいませんし、得点能力も高いので守備側としては一番気を付けなければいけない選手です。(川崎Fは)サイドだけではなく真ん中からも侵入してくるチームで、隙あらばミドルシュートも枠に入れてきます。シュートの精度はJ1とJ2ではまったく違います。最後まで我慢して集中できるか。サイドに追い込んだときに簡単に上げさせてしまって、中の選手がつかめていないと意味がない。サイドでの1対1の対応は口酸っぱく言っていきたいです。
(相手ゴールキーパーの)チョン ソンリョンさんには、プライベートをはじめトレーニングでもいろいろなことを教えてもらいました。あの人がいなければ自信を持ってプレーできていないので、感謝・リスペクトをしながら、守っているゴールを破れるように自分も努力をしていきたいと思います。
ジェフで培ってきた経験や成長を見せたいと思いますが、(試合展開としては)僕が活躍しないことがチームにとっては良い状況なので、それを願いつつ、枠に来たボールはしっかり止めて攻撃につなげるように、自分の仕事を全うしたいと思います。


安田理大
サッカー選手は試合に出れば出るほどコンディションは上がっていきますし、ゲームに対する入り方も良くなります。幸い自分は試合に出ているのでコンディションは悪くありませんし、中3日ですがキープしたいです。試合に出場できていない選手も暑いなか高いモチベーションをもってやってくれています。天皇杯は総力戦なので、全員が良い準備をして試合に臨みたいと思っています。
(川崎Fは)個々の能力も高いですし、基本技術がみんな高いです。しっかり止めて蹴れる選手が多い。今どういうサッカーをするべきかをみんなが理解できていますし、そういった選手がいるチームが一番強いからこそ、あの順位。飛び抜けているチームなので、僕らは全員で集中して、声をかけあって最後まで体を張る姿を見せたいと思います。
サッカーは何が起こるか分かりません。川崎Fは前回(2回戦)苦戦していました。僕がJ1 にいた経験からいうと、天皇杯は下のカテゴリー(のチーム)と試合をする方が嫌です。やりづらいのは相手だと思うのでしっかりと隙を突いていきたいです。


[前節の布陣/川崎]


[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/川崎]
ACL GL第3節 07/02 vs ユナイテッド・シティFC(N) 8○0
ACL GL第4節 07/05 vs ユナイテッド・シティFC(N) 2○0
ACL GL第5節 07/09 vs 大邱FC(N) 3○1
ACL GL第6節 07/11 vs 北京国安(N)4○0
J1第18節 07/17 vs 清水(A) 2○0


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第19節 06/19 vs 磐田(A) 0●1
J2第20節 06/26 vs 北九州(A)0△0
J2第21節 07/03 vs 群馬(H) 2○0
J2第22節 07/11 vs 秋田(A) 1△1
J2第23節 07/17 vs 金沢(H) 2○1


[過去の対戦成績]
08/03/20 川崎 0-2 千葉(ナビスコ杯GL第1節)
08/03/30 川崎 2-0 千葉(J1第3節)
08/06/08 千葉 3-2 川崎(ナビスコ杯GL第6節)
08/08/24 千葉 0-1 川崎(J1第22節)
09/03/22 千葉 1-1 川崎(J1第3節)
09/11/08 川崎 3-2 千葉(J1第31節)
16/09/22 川崎 4-1 千葉(天皇杯3回戦)