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2021 SEASON MATCHES試合日程・結果

「完璧ではないけれど、思った以上に良い試合ができた」

2-0で勝利した前節V・ファーレン長崎戦について、尹晶煥監督はこう振り返った。

「行くところと行かないところ」をしっかりと見極め、フィールドプレーヤーの10人がコンパクトなブロックを形成して相手にプレッシャーをかけ続けた守備。セカンドボールへのリアクションは極めて速く、ボールを奪うと櫻川ソロモンのポストプレーをうまく使いつつ、状況に応じて攻撃の手を変えた。そうして相手を押し込むとセットプレーから決定機を演出し、CKから先制弾。試合終盤までそのリードをうまく守り、途中出場した船山貴之のアディショナルタイム弾で突き放す。まさに理想的な試合運びによって手にした4試合ぶりの白星だった。

大きな手応えを掴んだからこそ、迎えるSC相模原とのアウェイゲームの重要度は高い。

4月25日に行われた第10節の前回対戦は、徹底的に守られ、何度もロングボールを放り込まれてそのペースに飲み込まれた。J3からの昇格チームであり、第27節終了時点で最下位に位置しているが、もちろん警戒が必要な相手であることは間違いない。三浦文丈前監督から高木琢也監督へと指揮官が替わった相模原は、シーズン後半戦は2勝2分2敗と着実に勝点を積み重ねている。前節はリーグ首位を快走するジュビロ磐田を相手に直接FKで先制点を奪い、追いつかれたものの貴重な勝点1を持ち帰った。

尹監督が言う。

「守備がすごく堅くなってきたなという感じですね。そこからカウンターのシーン、ゴールシーンを見ているとセットプレーからのゴールがけっこう多いので、少ないチャンスをモノにするというチームだなと思います。ビルドアップのところもウチと似ているような感じでやっているので、本当に“バトル”な試合になるんじゃないかなと思います」

特に相手の中盤には個性溢れる好タレントが顔を並べる。

磐田戦で直接FKを叩き込んだ元日本代表MF藤本淳吾は3試合連続得点中。中盤の底で攻撃を組み立てる成岡輝瑠は清水エスパルスから、2列目の左に位置する松橋優安は東京ヴェルディからの期限付き移籍で、いずれも19歳。両者ともテクニシャンだが運動量があり、中盤のセカンドボール争いにおいてカギを握る存在となるだろう。磐田戦ではシンプルに相手最終ラインの背後を狙うボールを多用しながら、セカンドボールをよく拾って二次攻撃につなげた。

チャン ミンギュが言う。

「自分たちとフォーメーションやシステムが似ておりミラーゲームの展開になると思うので、その部分でどういう風に崩していくかが一番の課題になってくると思います。(好調の藤本淳吾選手を)まずはチームとしてどう抑えるのか。チームを優先し、1対1で負けないこと、目の前の相手に負けないことを徹底することが大事になってきます」

ジェフは中盤の柱である田口泰士が出場停止。システム上のミラーゲームにおいては、マンツーマンのマッチアップが増える中盤の主導権争いが結果を左右するポイントとなりそうだ。前節、櫻川のゴールをアシストした矢田旭が言う。

「限られたなかでのチャンスを決め切ることが大事になると思います。相手が下位だからだと言って気持ちの面で油断することなく、1位のチームとやるように戦うことが大事だと思います」

この試合が終われば、シーズンは残り3分の1。終盤戦の戦いに勢いをつける連勝がほしい。


尹晶煥監督
(前節は)守備のところは、前からプレッシャーに行くときと行かないときのメリハリもありましたし、攻撃は本当にみんなが落ち着いてボールを持ちながら少しずつ前に行き、その中でシュートまでもっていくシーンもけっこう多かった。完璧な試合ではないですけど、全体的に自分が思ったよりも良い試合ができました。
(相模原は監督も代わって)守備がすごく堅くなってきたなという感じですね。そこからカウンターのシーン、ゴールシーンを見ているとセットプレーからのゴールがけっこう多いので、少ないチャンスをモノにするというチームだなと思います。ビルドアップのところもウチと似ているような感じでやっているので、本当に“バトル”な試合になるんじゃないかなと思います。
いま相模原は最下位ですが、いつもそういうチームとやるときに油断してしまうところがある。今週はそういう話もしたし、今の良い雰囲気を、この流れをつなげていくためにも次の試合がすごく大事と言っているので、もう一回ミーティングのときに話をしようと思っています。


チャン ミンギュ
(前節・長崎戦を)2-0で勝ったことは本当に良かったのですが、攻守において細部にもう少し足りないことがあるので突き詰めていきたいと思っています。(セットプレーの部分では)選手同士での決まりごとがあり、しっかりと自分の位置に入るなどチームとして共通認識を持ったうえで入るので、その部分が(良い方向に)出ていると思っています。
(相模原は)監督が代わったことによって、上位陣と試合をしても引けを取らない互角の戦いができているので気を付けなければいけないですし、自分たちとフォーメーションやシステムが似ておりミラーゲームの展開になると思うので、その部分でどういう風に崩していくかが一番の課題になってくると思います。(好調の藤本淳吾選手を)まずはチームとしてどう抑えるのか。チームを優先し、1対1で負けないこと、目の前の相手に負けないことを徹底することが大事になってきます。田口泰士選手が出場停止ですが、我々のボランチは選手層が厚く質の高い選手がそろっているので、しっかりと準備をしていけば問題なく良いゲームができると思っています。


矢田旭
(長崎戦は)今までなかなか取れていなかったセットプレーで得点が取れました。早い時間帯に先制したことが良かったですし、今まで見られなかったコンビネーションでの崩しも増えてきたので手応えを感じられる試合でした。(自身としては)ゴールやアシストを意識していますし、それにプラスして間でボールを受けたり、チームの流れをスムーズに持っていったりすることも期待されていると思います。ここ2試合は味方と良い距離感でプレーできており、崩しの部分も関われていますし、コンディション良くやれています。(シャドーは)ゴールに近いポジションでもありますし、サイドだけでなく中でプレーする機会も増えるので、自分のプレーが出しやすい環境になったと感じています。
(相模原は)守備に重きを置いているチームだと感じます。システム的にもジェフと似ています。ブロックを作られると難しい戦いになるでしょうし、同じシステムだと崩す場面も限られてくると思うので、限られたなかでのチャンスを決め切ることが大事になると思います。相手が下位だからだと言って気持ちの面で油断することなく、1位のチームとやるように戦うことが大事だと思います。


[前節の布陣/相模原]



[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/相模原]
J2第23節 07/18 vs 町田(A) 0●1
J2第24節 08/09 vs 栃木(H) 0△0
J2第25節 08/14 vs 甲府(H) 2○1
J2第26節 08/22 vs 新潟(A) 1●2
J2第27節 08/28 vs 磐田(A) 1△1


[最近5試合の戦績/ジェフ]
天皇杯3回戦 07/21 vs 川崎F(H) 1△1(PK3●4)
J2第24節 08/09 vs 山形(A) 1●3
J2第25節 08/14 vs 新潟(H) 0△0
J2第26節 08/21 vs 甲府(A) 1△1
J2第27節 08/28 vs 長崎(H) 2○0


[過去の対戦成績]
21/04/25 千葉 0-1 相模原

TICKET INFOこの試合のチケット情報

9.4 (土) 18:00 KICKOFF 2021明治安田生命J2リーグ 第28節

試合会場相模原ギオンスタジアム

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