好調を維持しているジェフは最近5試合で4勝1分。わずか1失点という安定した戦いで勝点を積み上げている。迎える第34節はアウェーの東京ヴェルディ戦。J2リーグでは実に2015シーズン第40節以来、白星から遠ざかっている難敵だが、チームの現状を考えれば6年ぶりの勝利を期待したくなるところだ。
もっとも、この試合は今シーズン初の3連勝が懸かったゲームでもあるが、尹 晶煥監督はいつもと同じ「目の前の試合」であることを強調した。
「(3連勝については)あまりそこまで考えていないです。目の前にある試合に勝ちたいという気持ちと、東京Vに対しては長く勝てていないので、今回そのジンクスを変えていかなければいけないと思っています。選手たちにも今日の朝、そういう話をしたので、そういう(勝ちたい)気持ちが全面に出せれば、良い結果につながると思います」
ジェフにとって、前節の大宮アルディージャ戦で挙げた白星は大きな自信となった。いくつものビッグセーブでチームを救った新井章太が振り返る。
「後半は相手も修正をし、なかなか自分たちのペースにできませんでしたが、耐えることができました。最近の試合では、それが一番良くできていると思うので、自信になっています。(チームの進化は)声がしっかり出ていてチームが崩れないこと、サブのメンバーも含めて同じ気持ちで戦えていることだと思います」
後半は相手に主導権を握られながら、それでも我慢を続け、集中力を維持してアディショナルタイムの勝ち越しゴールを奪ったことの意味は大きい。ここまで大きな手応えを得ながら結果に結びつけられなかった試合が少なくなかっただけに、これがチームに勝負強さが備わってきたことを証明する勝利なら大きな前進と言えそうだ。
尹監督が言う。
「今はやることが明確になってきて、選手もほとんど固定してやっているので、そういうところが良くなってきている要因だと思います。選手たちも『まず失点しなければチャンスが絶対来る。そこで決めて勝点3を取ろう』という気持ちがけっこう強くなってきたと思います」
今節対戦する東京ヴェルディは、第34節終了時点で勝点「44」の12位。同「50」で9位のジェフとは6ポイントの差が開いている。最近5試合は1勝1分3敗と黒星が先行しているが、選手個々の技術レベルの高さに由来するJ2屈指のパスワークにはやはり警戒が必要だ。どこでプレスを仕掛け、どこでボールを奪うかという守備の設定における共通認識がはっきりとしてきたジェフにとっては、改めて現時点での守備力を測る上で格好の相手となりそうだ。ここまで積み上げてきた自信を、もう一度結果に結びつけたい。
熊谷アンドリューが言う。
「すごくパスをつなぎ、一人ひとりの技術が高いイメージがあります。佐藤優平選手が起点になってくると思うので、そこをしっかりとつぶせるように個人としてやっていきたいです。悪い状況のときでも自分たちで流れを変えられるように、話し合いながらプレーすること。ボールを持たれても耐えるところを耐え、試合に勝ちたいと思っています」
残り8試合。J1自動昇格県内である2位の京都サンガF.C.との勝点差は「21」と大きく開いてるが、可能性がある限り全力で追いかけたい。わずか1失点しか喫していない最近5試合で積み上げた自信を、敵地・味スタでもはっきりと示したいところだ。
尹晶煥監督
今はやることが明確になってきて、選手もほとんど固定してやっているので、そういうところが良くなってきている要因だと思います。選手たちも「まず失点しなければチャンスが絶対来る。そこで決めて勝点3を取ろう」という気持ちがけっこう強くなってきたと思います。
(東京V戦は)去年も変なミスから失点したし、前回の試合もあのような感じ(0-1)だったので。明日は本当に違う姿を見せないといけないと思っているので、そこを見せれば(2015年以来)久々に勝つことができるかもしれません。その準備は今していて、相手がどれだけパスをしてきても、今こちらは組織的な守備もうまくやれているので、勝点3を取りにいきたいなと思っています。
(3連勝については)あまりそこまで考えていないです。目の前にある試合に勝ちたいという気持ちと、東京Vに対しては長く勝てていないので、今回そのジンクスを変えていかなければいけないと思っています。選手たちにも今日の朝、そういう話をしたので、そういう(勝ちたい)気持ちが全面に出せれば、良い結果につながると思います。
新井章太
(前節・大宮戦の)前半は自分たちの良い形を出せました。後半は相手も修正をし、なかなか自分たちのペースにできませんでしたが、耐えることができました。最近の試合では、それが一番良くできていると思うので、自信になっています。(チームの進化は)声がしっかり出ていてチームが崩れないこと、サブのメンバーも含めて同じ気持ちで戦えていることだと思います。
(東京Vは)攻撃に目が行きがちになりますが、相手の失点数を考えると隙はあると考えます。僕たちの強度で挑めれば相手を封じられると思うので、そこは自信を持っています。(ボールを)持たれる時間があっても最近は素晴らしい守備ができているので、守備から攻撃につなげる形をチームで共有していきたいと思います。
(現在のジェフは)我慢するべきところで我慢できる強さがあります。あとは得点を取れれば勝てるチームになっているので、そこは自信を持っていいと思います。
残り試合(を考える)というよりも、目の前の試合に対して勝点3をもぎ取る気持ちでやるしかありません。それを1試合ずつ重ねたときに見える景色は変わってくると思います。目の前の1試合を戦うことしか考えていません。
熊谷アンドリュー
(前節は)前半は自分たちが主導権を握れていましたが、後半は相手に握られてしまいました。結果的に全員で耐えたことが勝ちにつながり、大きな勝点3になったと思っています。(決勝点のラストパスは)後半は相手が前がかりになっていてワンチャンスがあると思っていました。想像以上に良いボールが入ったので良かったです。
最近は攻守両面においてチームで戦えています。キツイときも良いときも全員でサッカーをやっている感じがしていますし、良い方向に向いていると思います。チームの結果が出ていることは良いのですが、個人としてはまだまだできるという面があるので、もっと良いプレーができるよう意識したいです。課題のほうが多いですね。
(東京Vは)すごくパスをつなぎ、一人ひとりの技術が高いイメージがあります。佐藤優平選手が起点になってくると思うので、そこをしっかりとつぶせるように個人としてやっていきたいです。悪い状況のときでも自分たちで流れを変えられるように、話し合いながらプレーすること。ボールを持たれても耐えるところを耐え、試合に勝ちたいと思っています。
[前節の布陣/東京V]
[前節の布陣/ジェフ]
[最近5試合の戦績/東京V]
J2第30節 09/19 vs 新潟(H) 1●3
J2第31節 09/26 vs 町田(H) 0●1
J2第32節 10/03 vs 山口(A) 2○1
J2第33節 10/09 vs 岡山(H) 1●2
J2第34節 10/16 vs 北九州(A)2△2
[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第30節 09/18 vs 愛媛(H) 1○0
J2第31節 09/25 vs 群馬(A) 1○0
J2第32節 10/03 vs 松本(H) 0△0
J2第33節 10/10 vs 町田(A) 1○0
J2第34節 10/17 vs 大宮(H) 2○1
[過去の対戦成績]
19/05/25 東京V 1-1 千葉
19/11/10 千葉 0-0 東京V
20/07/18 千葉 1-2 東京V
20/12/02 東京V 1-1 千葉
21/06/13 千葉 0-1 東京V