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2021 SEASON MATCHES試合日程・結果

無敗記録は「13」に!



敵地・岡山で迎えた最終節。ファジアーノ岡山との「12戦無敗対決」を3-1で制したジェフは、8位という結果で2021シーズンを終えた。

この日のスタメンは3-4-2-1の布陣。GKは新井章太。3バックは右から鈴木大輔、チャン ミンギュ、高橋壱晟の3人。ダブルボランチに小林祐介と田口泰士が構え、右サイドに福満隆貴、左サイドに末吉 塁が位置した。2列目にはサウダーニャと見木友哉が並び、1トップに櫻川ソロモンが入った。

立ち上がりは岡山のペースだった。

まずは3分にFK、4分にCKと立て続けにセットプレーを与えて守勢に回ると、12分にはパウリーニョにミドルシュートを放たれるなど押し込まれた。ジェフは14分、ゴール正面からのFKを田口が直接狙い、これをきっかけに少しずつリズムを掴み始めて主に左サイドから攻撃を作ろうとしたが、岡山の前線からのプレスと組織的な守備をなかなか攻略することができなかった。

末吉が振り返る。

「ここ数試合、前半は苦しい時間帯があるんですけれど、今日も前半の立ち上がりは結構苦しくて、それでもみんなが身体を張って粘ることでチャンスは必ず来るので。今日も前半の終わりにああいう形でチャンスが来ましたけれど、苦しい時間帯をチーム全体で守りきれていることが、シーズン最後に負けなしの状態を続けられた理由だと思います」

その言葉のとおり、我慢の時間を続けてカウンターを狙っていたジェフは、前半終了間際にチャンスをモノにして先制点を奪った。45分、右サイドで得たFKを田口が蹴ると、ゴール前でチャンが競り合い、こぼれ球に反応した末吉がシュート。飛び込んだ相手の足先をかすめたボールはゴール左隅に飛び込み、ジェフが先制点を奪った。

追加点は後半立ち上がりの49分。再び直接FKのチャンス。田口のシュートはGKに弾かれたが、高橋、櫻川がこぼれ球に反応して立て続けにシュートを放ち、最後は櫻川がヘディングで押し込んでゴール。前半終了間際の先制点と後半開始直後の追加点という最高の形で、ジェフがリードを2点に広げた。

後半の戦いについて、尹 晶煥監督が振り返る。

「(ハーフタイムに)特別な指示を出したわけではありません。勝っている時の試合運びは以前から話していますし、選手たちはそれを実行してくれました。守備に関する修正について少し話しましたが、全体的には選手たちがうまくやってくれたと思っています」

63分には勝負を決める3点目を記録。ハーフウェーライン付近、右サイドでパスを受けたサウダーニャが鋭い反転からスピードに乗ってボールを運ぶと、そのままミドルシュート。GKが弾いたボールに末吉が反応し、丁寧に折り返したボールを見木が押し込んだ。今シーズン14得点目を記録した見木は、「ほとんど塁くんのゴールだった」と振り返った。

後半終了間際に1点を献上したものの、試合はそのまま3-1で終了。ジェフが「12戦無敗対決」を制して記録を「13」に伸ばし、敵地で歓喜の輪を作った。

17勝15分10敗、48得点36失点、勝点66。J1昇格という大目標の可能性が薄れていく中で「1つでも上の順位を」をチームの共通認識としたジェフは、終盤戦の見事な戦いによって次のシーズンに向けての確かな“可能性”を示した。この可能性を新たな1年の結果につなげるために、しっかりとした準備を経て2022シーズンを迎えたい。