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2022 SEASON MATCHES試合日程・結果

「きっかけにしなきゃいけない」「きっかけを自分たちで作らなきゃいけない」

試合前日の囲み取材で、尹 晶煥監督はそう話した。FC町田ゼルビア、横浜FCと向き合った上位陣との連戦は、内容では「圧倒的に」と言っても過言ではないほどに上回ったものの、しかしいずれも先制を許して“追いつくのがやっと”のドローゲームに終わっている。2試合の最大勝点「6」のうち「2」しか手に入れられなかったことを考えれば、どれだけ内容が良くても胸を張って結果を誇ることはできない。

それでも、尹監督は「ポジティブに考えたい」と話し、「いい状態」にあるチームに対する自信も口にした。

「(横浜FC戦は)得点さえあれば本当にパーフェクトな試合になったと思います。でも最後まで落ち着いて、ああいう風に引き分けになったというところは、選手たちにとってはプラスになっているので、残念ではありましたがポジティブに考える必要があると思います」

迎える今節のアウェイの大宮アルディージャ戦。第9節終了時点で0勝3分6敗といまだ勝利がなく、最下位に位置する相手だ。最近5試合は徳島ヴォルティス、ファジアーノ岡山、FC町田ゼルビア、レノファ山口FC、ヴァンフォーレ甲府と対戦し、岡山と1-1のドローを演じたものの他の4戦は黒星。得点は「2」、失点は「10」と厳しい結果に直面している。もっとも、12日には前日本プロサッカーリーグ副理事長・原博実氏のフットボール本部長就任が発表されるなど、相手もまた“きっかけ”を掴もうと必死だ。今シーズン初勝利を求めて一丸となることが予想されるからこそ、そこに乗り込むジェフにとっては決して簡単な試合ではない。

大宮の印象について、尹監督が言う。

「内容的には悪くないですね。ただ点が先に入っても何かチーム自体に不安定なところがあるので、(ジェフとしては)先制点を奪えればけっこう点数を入れられるのではないかという予測はあります。ただ今までジェフには最下位のチームに弱いというところがあったので、そういうところも含めて今週は精神的なところを選手たちに伝えました。試合に勝ちたい気持ちがあれば、明日そういう気持ちで戦えば絶対勝てると思うので、メンタル面が大事になると考えています」

相手がどんな状況にあろうと、ジェフは“ジェフのサッカー”をやるしかない。それをはっきりと示してひとつでも多くのチャンスを作り、ゴールを奪って勝利するしかない。それを“きっかけ”として前進しなければ手遅れになるという危機感があるからこそ、この試合を落とすわけにはいかない。

チャン ミンギュが言う。

「チームとしては安定して戦うことができていますし、個人としては攻撃で得点を挙げることができています。ただ勝てなければ順位を上げることはできないので、今節に関しては必ず勝たなければいけないと思っています」

ジェフの課題は明確だ。守備のバランスはどのチームを相手にしても大崩れすることはないし、相手に合わせてボールの奪いどころを定め、いい距離感を保ってセカンドボールを拾い、主導権を握ってゲームを進めることができている。そこから相手を崩し切るためには、整ったバランスを崩す動きと、それを見極めて連動する思い切りの良さが必要だ。そうして作ったチャンスを“決め切る”しかない。

高木俊幸が言う。

「(自分自身にも)チャンスが来ているということは、それだけ良い場面を作れているということですし、“チャンスを決め切る力”、そこだけだと思います。1点が入れば気持ちは変わると思うので、まずはどんな形でもいいので貪欲にゴールを狙っていきたいです。それが変に悪いプレーに繋がらないように意識したいです」

新型コロナウイルス感染症やケガによる離脱者が戻り、レギュラー争いが白熱している現状のチーム状況にはポジティブな要素が多い。自分たちの力で作ってきた“流れ”を勝利に結びつけ、後から振り返った時に「きっかけになった」と言えるゲームにしたい。


尹晶煥監督
(大宮は)何試合か見ましたけど、内容的には悪くないですね。ただ点が先に入っても何かチーム自体に不安定なところがあるので、(ジェフとしては)先制点を奪えればけっこう点数を入れられるのではないかという予測はあります。ただ今までジェフには最下位のチームに弱いというところがあったので、そういうところも含めて今週は精神的なところを選手たちに伝えました。試合に勝ちたい気持ちがあれば、明日そういう気持ちで戦えば絶対勝てると思うので、メンタル面が大事になると考えています。
どの試合でも間間を狙いながら、サイドをうまく使いながらクロスとか、もしくは真ん中が空いていればそこを狙っていく。それがうまくできればチャンスをもっと作れると思いますね。あともう一つは、個人技で相手をかわしてシュートまでもっていく、そういうチャンスを作らないといけないと思います。
去年ヴェルディ戦(第35節)で5点入ったあとからは、毎試合点数がけっこう入るようになりました。そういう流れを作るためには、1試合でより多くの点数を取ったほうが、次にもつながると思います。


チャン ミンギュ
チームとしては安定して戦うことができていますし、個人としては攻撃で得点を挙げることができています。ただ勝てなければ順位を上げることはできないので、今節に関しては必ず勝たなければいけないと思っています。
(得点を取るために)全体としては失点しないことが大事ですし、攻撃の選手が攻撃をしやすいよう、後ろからのビルドアップをサポートすることが大事です。(ビルドアップは)今のところ悪くはないのですが、もっと良くなると思っています。
(大宮は)勝利もなく順位も最下位ですが、彼らは失うものがないので強く出てくるでしょうし、我々は昨シーズン、下位のチームにあまり勝てなかったところもあるので勝点3を取れるようにしたいと思います。
主導権を握るなかで得点が生まれなければ失点が出てくることがあります。そのなかでも失点しないよう堅く守らなければいけませんが、町田戦や横浜FC戦ではクロスで失点をしてしまったので、ディフェンスラインで話をして準備をしているところです。それがうまくいけば、主導権を握るサッカーができると思っています。


高木俊幸
相手は苦しい状況にあると思います。勝ちから遠ざかっていますが、そういう相手に油断してはいけませんし、より先制点が大事になってくると思います。自分たちは先に点を取られて何とか追いつく力は出せていますが、先制されるとキツくなりますし、相手がノッてくると思います。逆に先制できれば精神的なダメージを与えることができます。ジェフは数試合先制点が取れていませんが、チャンスは来ると思うので、そのチャンスを早く決め切りたいです。
(自分自身にも)チャンスが来ているということは、それだけ良い場面を作れているということですし、“チャンスを決め切る力”、そこだけだと思います。1点が入れば気持ちは変わると思うので、まずはどんな形でもいいので貪欲にゴールを狙っていきたいです。それが変に悪いプレーに繋がらないように意識したいです。
(スタメン確保は)シンプルに結果を残すことが前の選手にとって大事。そろそろ(ゴールを)決めなければと思いますし、パフォーマンスは悪いとは思っていません。良い状態を維持しつつ、より良くするために、ゴールやアシストは必要になってくると思っています。


[前節の布陣/大宮]



[前節の布陣/ジェフ]



[最近5試合の戦績/大宮]
J2第5節 03/19 vs 徳島(H) 0●2
J2第6節 03/26 vs 岡山(H) 1△1
J2第7節 03/30 vs 町田(A) 0●3
J2第8節 04/03 vs 山口(A) 0●1
J2第9節 04/09 vs 甲府(H) 1●3


[最近5試合の戦績/ジェフ]
J2第5節 03/20 vs 群馬(H) 0●1
J2第6節 03/26 vs 栃木(A) 1●2
J2第7節 03/30 vs 新潟(H) 1○0
J2第8節 04/03 vs 町田(A) 1△1
J2第9節 04/10 vs 横浜FC(H)1△1


[過去の対戦成績]
19/04/28 千葉 0-0 大宮
19/08/18 大宮 2-1 千葉
20/06/27 千葉 0-1 大宮
20/10/14 大宮 0-0 千葉
21/05/29 大宮 0-2 千葉
21/06/09 千葉 1-0 大宮(天皇杯2回戦)
21/10/17 千葉 2-1 大宮

TICKET INFOこの試合のチケット情報

4.16 (土) 14:00 KICKOFF 2022明治安田生命J2リーグ 第10節

試合会場NACK5スタジアム大宮

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