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試合日程・結果

2014 SEASON MATCHES試合日程・結果

 ここまで2試合で1勝1敗。今シーズン初のアウェイ戦ということもあり、重要な一戦となったが……。

 注目のスタメンだが、1トップは前節に引き続き森本貴幸。ケガから復帰しているケンペスはベンチスタート。右サイドバックには1、2節で先発出場だった天野貴史に代わって、竹内彬が入った。 


 前半のボール保持率は確実にジェフの方が高かった。しかし、
「ボールを効果的に動かすことができず、サイドを変えるパスがほとんどなく、思うような形を作れなかった。ボールが動いていてもなかなか最終ラインを突破 できなかったり、サイドチェンジをしても枚数が足りなかったり、全体のバランスが前半からあまりよくなかった」(鈴木淳監督)

 というように、ゴール前になかなか入り込むことができなかった。それは、
「裏へ抜け出す動きがなかなかできなかった」(町田也真人)
 という言葉にも表れていた。

 試合をコントロールしたものの、前半終盤からやや押されるシーンが増えた。

45分には平本にドリブル突破からペナルティエリア内まで進入されてシュートを打たれ、アディショナルタイムにも危ない場面があった。

ジェフは26分、町田のクロス、ファーに田中佑昌が飛び込んだが、わずかに合わず、32分の森本のシュートもGKにキャッチされる。

結局、前半のジェフのシュートは3本(ヴェルディは7本)。ボールは保持しているものの、攻撃の迫力不足は明らかだった。

 前半を0-0で折り返したヴェルディは自信を持って後半に臨んできた。立ち上がりから、積極的にゴール前に攻め込んでくる。これに、ジェフのディフェンスはズルズルと下がってしまい、押される一方。

8分には、FKを与えてしまうと、ファーへのボールに対処しきれず、吉野に決められてしまい、先制点を奪われてしまった。

 その後、ジェフもまずは同点に追いつこうと必死にプレーしたが、中盤がうまく機能せず、ボールが前線へ出ても、サポートが遅く、なかなかシュートまで持ち込めない。

膠着した状態が続いたため、16分に、町田、森本に代えて、谷澤達也、ケンペスを投入し、谷澤は左の中盤へ、山中がトップ下に入り、打開を図った。

 ケンペスの高い打点のヘディングシュートや、谷澤がキレのあるドリブル突破で、危険なところに入っていくプレーは増えてきたが、そこからゴールが生まれない。

 34分、最後のカードは山口慶に代えて兵働昭弘。兵働はボランチに入って、左右にボールを散らし、あるいは前線に絶妙なタイミングでボールを配球し、攻撃に緩急のリズムを作った。

終盤、ジェフが押し気味に試合を進めるが、それでも同点弾を押し込むことができない。

 しかし、決してあきらめなかった。45分、スローインの流れから最後、中村のクロスに山口智がニアで合わせてへディニングシュート。これが決まって同点に追いついた。利き足ではない右足での素晴らしいクロス。山口智のゴール前への入り方は素晴らしかった。


「今日は左をずっと切られていた。だから、右で上げてみようかと思っていた。でも、練習でもあんなボールは上げられない」(中村)
 というナイスアシスト。

 その後、ヴェルディも反撃を試みて、終盤にシュート2本を打たれたもののしのいで、何とか1-1の引き分けで試合を終えた。

 竹内の右サイドバックは、チーム全体としてミスが多く、竹内があまり高い位置を取ることができず、練習試合でのようなパフォーマンスは攻撃面では発揮できなかったが、1対1の強さを見せて、相手からボールを奪うという面で大きな効果があったのはプラス材料。

 一方、チーム全体の攻撃面に関しては、3試合で2ゴール。なかなか相手ゴール前を崩しきれていないだけに、今後、どういった形を作って、ゴールを奪っていくのか。大きな課題に突き当たっている。  



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