３試合を終わって１勝１分１敗の勝点４。満足のいく勝点ではないし、３試合で２ゴールも物足りなく、攻撃力に不安要素を抱えている。

　納得のいかない試合だということは当然、選手も痛感している。打開のために必死だ。

　例えば、東京ヴェルディ戦はディフェンスの裏へ抜け出す動きがほとんどなかった。町田也真人も急所をつくようなパスを出せず、全体的にボールを回しているだけになってしまった。

　第二に、ストロングポイントである左サイドの攻撃が思うように機能しなかった。

「左足を完全に切られていて、なかなかクロスを上げることができなかった」（中村太亮）

「相手の右サイドバックが攻撃的だったため、そこでこちらも攻撃で押し切ることができず、やや守備的になってしまった」（山中亮輔）

　この日、右サイドバックでプレーしたのは、１、２節で先発だった天野貴史ではなく竹内彬。攻撃面でも力を発揮したかったが前線でボールキープができな かったため、なかなか高い位置を取ることができず、それが攻撃力不足に拍車をかけたのかもしれない。竹内の右サイドはフィジカルの強さと周囲との連係で ボールを奪うという面では、非常に魅力的だった。もっと攻撃でもパワーを発揮できる選手だけに、ここからに期待したい。

　また、２試合連続で森本貴幸を１トップで起用したが、このまま森本先発で継続していくのか、調子が戻ってきたケンペスをスターティングメンバーに戻すの かに注目が集まる。前節、後半の途中から出場した谷澤達也や兵働昭弘も持ち味を発揮していた。メンバー交代という方法もあるだろう。

　今週は土曜日がJ2開催、日曜日がJ1開催と変則で、オフあけから試合日までの日程が１日少ない。しかし、オフあけの水曜日の練習は２部練習。午前は ハードなフィジカルトレーニング、午後は戦術トレーニングを徹底して行った。相手の攻守に対しての戦術はもちろん、いろいろメンバーを試し組み合わせも変 更していた。木曜日は試合に向けて、しっかりと最終調整に入った。

　対するＶ・ファーレン長崎はジェフと同じ13位タイ。開幕戦こそ、ザスパクサツ群馬を２－０で下したが、続く湘南ベルマーレには０－３の敗戦。そして、前節の松本山雅ＦＣ戦は０－０。開幕戦で２点を奪ったものの、同じく攻撃面で課題を抱えている。

　今シーズンはやや選手も入れ替わったが、高木琢也監督の下、非常にハードなサッカーを推進。ジェフは昨年２敗していて、苦手としているチームだ。そんな長崎に勝ちきれば、チーム全体に自信がつくはず。ここで結果を残したいところだ。

前節の結果
松本0-0長崎
出場メンバー
GK：大久保択生
DF：岡本拓也
DF：山口貴弘
DF：下田光平
→水永翔馬
MF：神崎大輔
MF：黒木聖仁
→前田悠佑
MF：三原雅俊
MF：野田紘史
MF：奥埜博亮
MF：東浩史
→小松塁
FW：佐藤洸一

SUB：中村隼
SUB：古部健太
SUB：金久保彩
SUB：イデホン

最近の戦績
長崎2-0群馬
長崎0-3湘南
松本0-0長崎

対戦成績
2013/05/26　長崎2-0千葉
2013/11/10　千葉0-2長崎