スタートでつまずいたものの、ロアッソ熊本戦、水戸ホーリーホック戦を制してようやく連勝。この結果を維持し続け、さらに調子を上げていくためにも、この湘南ベルマーレ戦は非常に大事な一戦だ。

　前節の水戸ホーリーホック戦は先制点を奪いながら、前半のうちに同点に追いつかれてしまう苦しい展開。後半開始早々に谷澤達也の素晴らしいゴールで勝ち越し、終盤のPKを岡本昌弘がストップして何とか勝点３をゲットしたものの、

「前半で試合を決められる試合だった。３、４点は取れたはず」（谷澤）

　まだまだ決めるところで決めきれないし、失点の仕方も「あまりにも簡単だった」（岡本）というように、修正点は多数ある。

　また、翌日に行われた水戸ホーリーホックとの練習試合は１－３の敗戦で、練習試合は２連敗。U－18の選手や練習生が多かったとはいえ、元気がないのが気がかりだ。もっとチーム全体での盛り上がりがほしい。

　ただ、２試合で５ゴールと点が取れるようになってきているのを前向きにとらえたい。開幕当初は左からの攻撃が目立っていたが、ここのところは右からの攻撃も得点につながっている。

攻撃の左右のバランスが取れてきただけに、さらにサイドチェンジや縦パスを意識的に混ぜ、完全に相手を崩しきってゴールを確実に決めていきたいし、そういったトレーニングを重ねてきた。

首位の湘南ベルマーレが相手でも、しっかりとゴールを決めることができるかがポイントだ。

　その湘南ベルマーレだが、開幕から６連勝と波に乗っている。しかも、６試合中４試合は無失点と守備がしっかりとしている。この守備を破るには、工夫した攻撃が必要だ。

一方、２月に行われた非公開の練習試合では、湘南ベルマーレの圧倒的な攻撃に押され気味の展開だった。そのときとはメンバーも入れ替わっているが、守備陣も集中を切らしてはいけない。

前節の水戸ホーリーホック戦のように一瞬でも判断に迷いが出ると、失点につながってしまう。そして、守備の点ではポイントが一つある。

大岩一貴の出場停止だ。右サイドバックこそ竹内彬と天野貴史を併用しているが、ほかの３人は開幕から固定して戦い徐々に呼吸もあってきた。このタイミング での出場停止は痛い。キム　ヒョヌン、ケガから復帰した竹内彬、田代真一といった選択肢があるが、どういったメンバーでの戦いになるか。

半面、山中亮輔がケガから復帰し、井出遥也も出場停止があけた。中盤がどういった構成になるのかにも注目したい。

前節の結果
湘南2－0岡山
得点者
53分遠藤航（湘南）
88分菊池大介（湘南）

出場メンバー
GK：秋元陽太
DF：遠藤航
DF：丸山祐市
DF：三竿雄斗
MF：藤田征也
→宇佐美宏和
MF：菊地俊介
MF：永木亮太
MF：菊池大介
FW：岡田翔平
→大槻周平
FW：ウェリントン
FW：武富孝介
→中村祐也

SUB：梶川裕嗣
SUB：島村毅
SUB：梶川諒太
SUB：宮市剛

最近の戦績
03/09　長崎0－3湘南
03/16　湘南2－0札幌
03/22　岐阜2－3湘南
03/30　松本1－4湘南
04.05　湘南2－0岡山

最近の対戦
2011/06/29　千葉2－0湘南
2011/07/17　湘南2－0千葉
2012/06/24　千葉1－1湘南
2012/10/21　湘南1－1千葉