前節の湘南ベルマーレ戦で、自分たちがまだまだ未熟であることを痛感させられた。素早い攻守の切り替え、攻撃に移ったときの人数のかけ方、前線への勢い……、どれをとっても相手が一枚上手だった。

　そして、開始10分の失点が最後まで尾を引いた。勝った試合はいずれも先制点をしっかり奪取。どんな展開になっても勝ち切る底力は必要だが、現状ではいかに先に点を取るかがポイントになってくる。

　試合の翌日には前日のスターティングメンバー（町田は練習試合出場のため不在）が集まって、１時間近く意見を交わした。オフあけの水曜日の練習後も選手全員が集まって、こちらも１時間以上、今後どうしていくのかということを話しあった。その中身だが、

「もっとやりやすいように、お互いがもっともっと要求していかなければいけないし、厳しいこともいってやっていかなければいけない」

　という精神的な部分と、

「確かにつなごうとしては湘南ベルマーレにボールを奪われ、攻め込まれてしまった。それでもボールをつなぐことはやめず、より効果的に攻めていこう」

　という自分たちのサッカーの確認だった。

　水曜日以降のトレーニングだが、ポゼッションの部分はもちろん、受け手がどういった動きをするのか、あるいはパスを出してからの動きなどを徹底的に行い、コンビネーションの質を上げていこうという意図が見られた。

　また、メンバーに関してもいろいろな組み合わせを試した。大岩一貴が出場停止から復帰し、センターバックの組み合わせがどうなるのか。熾烈な先発争いを 続けている右サイドバックは？　そして、一番は攻撃のメンバー構成をどのようにしていくのか。鈴木淳監督の起用法に注目したい。

　厳しい現実を突きつけられながらも、日曜日のカターレ富山戦に向けて準備をしている。あとは自分たちを信じ、しっかりとピッチ上で表現していくだけだ。

　その対戦するカターレだが、開幕から７試合勝ち星がない（１分６敗）。開幕戦でファジアーノ岡山に引き分けた以降、６連敗。確かに元気はないが、だから こそ必死に向かってくるのは間違いない。しかし、決して受けてはたたず、自分たちからアグレッシブに戦わなければいけないだろう。

　また、最近のカターレは失点が多いだけに、守備を立て直してくることが予想される。その中で、いかに崩していくことができるかがカギになる。

前節の結果
愛媛4－0富山
得点者
34分西田剛（愛媛）
56分吉村圭司（愛媛）
59分西田剛（愛媛）
70分村上佑介（愛媛）

出場メンバー
GK：水谷雄一
DF：木村勝太
DF：御厨貴文
DF：吉川拓也
DF：内田健太
→大山俊輔
MF：ソヨンドク
MF：大西容平
MF：キムヨングン
→木本敬介
MF：中島翔哉
FW：苔口卓也
→西川優大
FW：白崎凌兵

SUB：飯田　健巳
SUB：池端　陽介
SUB：平出　涼
SUB：三上　陽輔

最近の戦績
03/16　富山1－2横浜FC
03/22　富山1－2京都
03/30　群馬2－0富山
04/05　富山0－3東京V
04/13　愛媛4－0富山

対戦成績
2012/04/27　千葉1－1富山
2012/09/14　富山2－0千葉
2013/05/12　千葉3－2富山
2013/07/03　富山1－2千葉