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2014 SEASON MATCHES試合日程・結果
堅守を崩せず、敗戦
北九州の地に乗り込んで迎えた第19節、ジェフはギラヴァンツ北九州の堅守を最後まで崩せず、0−1で敗戦。またしても、アウェー2勝目を挙げることはできなかった。
激しい雨が降りしきる中で始まったこの試合。ジェフのスターティングメンバーは4戦連続で同じ11人が名を連ねた。GKには岡本昌弘、DFは右から大岩一貴、キム・ヒョヌン、山口智、中村太亮の4人。ボランチは兵働昭弘と佐藤健太郎がコンビを組み、2列目には右から井出遥也、大塚翔平、谷澤達也、そして1トップには前節2得点を記録したエースのケンペスが入った。
対する北九州は4−2−3−1の布陣。渡邉将基と前田和哉のセンターバックコンビを中心とした堅い守りと、人数をかけた縦に速い攻撃を得意とする「堅守速攻」が売りの好チームだ。
立ち上がりはアウェーのジェフがボールを支配する。11分に大塚がミドルシュートを放つと、25分には左サイドで谷澤と連係した中村がクロス。これをケンペスが頭で合わせたがボールは枠を捕らえられなかった。
しかし、以降はしっかりと守備ブロックを形成する北九州守備陣を相手にほとんどチャンスを作らせてもらえない。ボールは保持するものの、アイデアと精度を欠き、遠目からシュートを“打たされる”など、相手の術中にハマった展開を強いられた。
とはいえ守備面では、攻撃から守備への切り替えを徹底し、北九州に全く決定機を作らせなかった。前半の北九州のシュートはわずかに1本。エースの原一樹も前線で孤立するなど、試合はこう着した状態で前半を折り返した。
雨が勢いを増し、迎えた後半。静かだった試合が徐々に動き始める。
最初に決定機を迎えたのはジェフ。51分、FKのチャンスに中村が速いボールを中に入れると、山口が右足で合わせる。しかし、シュートは惜しくもポストに嫌われた。
直後の56分には北九州にビッグチャンス。駆け上がったサイドバックの冨士祐樹が左サイドからクロスを送ると、最後は池元友樹がヘディングシュート。ボールはバーを越えたが、ジェフにとっては非常に危険なシーンだった。その後も68分にペナルティーエリア内でパスを受けた原が強引にシュートを放つなど、試合の主導権は徐々に北九州に移っていった。
北九州は71分、池本に替えて渡大生を投入。ジェフも井出に替えて山中亮輔をピッチに送り込むと、その2分後に北九州も原に替えて大島秀夫を投入。すると、北九州は大島が交代直後のプレーで左サイドから中にクロスを供給し、中央で渡がヘディングシュート。ボールはポストに当たって跳ね返り、最後は井上翔太が蹴り込んで北九州が先制点を奪った。
1点のビハインドを負ったジェフは82分、大岩に替えて田中佑昌を、83分に谷澤に替えてトレーニングゲームで復調の兆しが見える森本貴幸をピッチに送り込み、反撃の望みを託した。
しかし、北九州の堅守を最後まで崩すことができず、試合は0−1のまま終了。相手の指揮官、柱谷幸一が「粘り強い守備から攻撃に移るウチのサッカーができた」と語ったとおり、ワンチャンスを活かした効率の良いサッカーの前に屈した。
ジェフはまたも連勝を逃し、上位との差を広げられてしまった。次節の対戦相手は上位争いを演じる松本山雅FC。何としても、良い流れに持ち込みたい。
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